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インタビュースキルで思考を整える「頭の整体」

新しいコンセプトが、頭の中で煮込まれたシチュー(知識が溶け込んで熟成して生まれるなにか)から出てきたので、まとめてみた。なんだか、わかりやすいようでよくわからない謎図を作るのがメインになりつつある。自分的には宿便が出た感じでスッキリする。

前回のレンタルにっぴーの各項目の具体的なコンセプト展開のシリーズ第一弾。今回は「話を聴く」「頭の整理」の部分。要約すると、
①「頭の整体」というコンセプトを思いついた。インタビュースキルを活用して、頭をほぐして思考を整えるよ。身体と同じように、思考の軸を整え、流れをスムーズにして、スッキリ元気にするよ。
②自分の経験にちょこっとU理論とかを拝借して、具体的なプロセスもまとめてみたよ。
③ゆる〜く仮説検証の実験た…モニターも募ってみようかな。症状に思い当たる節のある方は言ってね。
というお話。

1.思考をほぐす「頭の整体」

聴き綴り(文字通り、聴く×綴る)の一つの形として、「頭の整体」というコンセプトが突然浮かんできた。体のゆがみやコリをほぐす整体のように、頭(=思考)の歪みやコリ、滞りをほぐす。ゆがみ、コリ、滞りとは具体的には、

・いろいろと考えすぎて、本当に大事なことがわからなくなっている
・もやっとイメージがあるのに、それが言語化、可視化できず、人に伝えられない
・膨大な情報に囲まれていて、頭が回らなくない
・思考がネガティブになり、自分や他人を責めてしまう
・そもそも自分自身のことがよくわからない

といった状態。頭の中も身体と同じで、心理的な要因で力んだり、外的な要因でストレスがかかっていたり、無自覚な思考の癖で凝り固まってしまっていたりする。そこで、「聴く」「問う」「綴る」などのインタビューのスキルを活用して、それらの状態を改善し、頭の中の疲れや不調を整え、心地よい状態へと導くというのが、おおまかな趣旨だ。

ちなみに「頭の整体」としたのには、以下のような理由・意図がある。
①頭を整えるのは厳密には「整頭」になる。しかし、すでにヘッドスパによる「整頭術(せいとうじゅつ)」なるものが存在していて使えない。
②整体に似た治療法として、西洋医学ベースのカイロプラクティックもあるが、日本らしさ、伝わりやすさを重視したい。
③「整体」という言葉がもつイメージを、そのままメタファとして使用することにも意味がある。

2.「頭・心・体」それぞれの違いと重なり

いっくつか近い存在と比較をすることで、頭の整体を説明してみる。

まずは気持ちや感情をほぐす「心の整体」もある。頭と心、ちょっと区別が難しそうに見えるが、こちらは完全に心理学の領域で、精神科医や心理カウンセラーが「心の整体師」になる。「頭・心・体」はもちろん重なる部分も多く、相互に影響している。頭が整うことで心が晴れる、体が整うことで頭がスッキリする、など連動した効果もある。

頭の整体において重要なのは、「ゆがみのない、適切な状態の思考」を目指すこと。ストレスや疲労によって歪んだ思考を整え、クリアな状態へと導くことが目標。自分自身の思考パターンを客観的に見つめ、改善することで、より良い判断や意思決定ができるようになる。

「頭の整体」に近いものとしては、コーチングがある。コーチングは、施術者が直接ほぐすというよりは、自らの語りによる「内省」を通じた気付きを引き出す。身体でのヨガとかピラティスに近い。整体は、もう少し直接的にしっかりほぐして、体幹・軸を整える、即効性のあるアプローチ。頭の整体の場合は、コーチングと同じ「聴く」を使いつつ、メモをしたり、情報を整理したり、コンテンツとして可視化したりする「インタビュー」のスキルの活用だ。一度ガッと整体で施術して理想の体の状態を探る。その後は、日常的にヨガ、ピラティス(内省)に取り組んでキープする。

3.頭の整体のプロセス


では、具体的なプロセスのイメージをまとめてみる。これはあくまでも現段階の仮説なので、やってみて変わっていくと思う。一応私のこれまでのインタビューや人との会話での経験に加え、U理論などのセオリーもベースにはしてはいる。


頭の整体のビフォーアフター的なイメージ図


①頭の中の棚卸
まずは頭の中にあるものを棚卸しする。場合によってはメモや付箋などで可視化してもいい。文字にまとめることで、状況を客観的に評価することが可能となる。

②整理整頓する
棚卸された情報を、施術者の客観的な視点で整理したり、近いものをまとめて一つ上の階層の言葉に置き換えたりする。

③視点・視座の拡張
整理されたものを少し引いて眺め、思考の癖や視点・視座の偏りを確認する。ありの目と鳥の目、過去と未来、自分と相手など、行き来をする。自分の視点だけでは見えていなかったものや、広く、長く捉えることで認識が変化するものに気づく。

④気付きを言葉にする
ここまでのプロセスでの気付きを改めて言葉にする。しっくりくる表現を探る。標語やスローガン、キャッチコピーのような端的な言葉が理想。大きく「あり方(Be)」「行動軸(Do)」の二つのアプローチがあるといい。

⑤焦点を絞り具体化する
立ち現れてきた言葉をベースとして、改善したい課題、めざしていきたい理想の状態など目的を定め、それに合わせて焦点を絞っていく。情報の取捨選択や具体化を進める。

⑤優先順位をつける
何から手をつけていくか、優先順位をつける。「好きなこと」「得意なこと」「大事なこと」の3軸や、実践のハードルの高さなどを参考に。

⑥建設的思考で実践する
現在の状況に対して自責も他責もせず、よりよい状態に向けてできることを建設的に考え、行動していく。無理はしない。あり方と自分軸に添いつつ、できることを小さなハードルから順番に超えていく。

4.自己理解とエンパワーメントを促す

自身の思考や感情を整理し、自己認識を深めることで、より客観的に状況を捉える力が養われる。自己肯定感を高め、ポジティブな方向へと導くことができる。心地よい未来に向けて、建設的な一歩を踏み出すことができる。

自分が取り組んできたことを活用して、人や社会に貢献できそうな一つのプログラムとして、少し実験をしてみてもいいかなと考えている。もし冒頭に挙げたような、
・いろいろと考えすぎて、本当に大事なことがわからなくなっている
・もやっとイメージがあるのに、それが言語化、可視化できず、人に伝えられない
・膨大な情報に囲まれていて、頭が回らなくない
・思考がネガティブになり、自分や他人を責めてしまう
・そもそも自分自身のことがよくわからない
に近い状況にある方、受けてみませんか?モニターという名の実験台として、まずは1円〜の投げ銭で結構です。もっとざっくり、お悩み相談を聞かせてもらうみたいな気軽なところからでも。

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