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Re. 茶色の朝をまつ阿呆
自由は突然なくなるのではなく
真綿で首を絞めるかのごとく
だんだんと失われてゆくのだ
悲劇とは 忍び足が基本の手口であるのだから、気がついたときにはもう酸欠で どうにもならなくなる。
それなのにボクたちは、何もせず他人事のように振る舞って、のうのうと日々を過ごしている…そんな呑気で愚かな生き物なのだ。
政治や時代の潮流にはすっかり無頓着で、仮にも虐めや弾圧のリストに上がったとしても、まるで自
Re. コアビリーフな悲劇
さてあの世界は何だったのだろうか
白色パンツ 黒色パンツ 顔色パンツ
世間は「あやつりパンツ」で大騒ぎ
パンツごときで醜い争いがはじまり
パンツごときで差別の陰惨が極まる
パンツが無いだけで怪訝に扱われて
パンツが無ければ何処にも行けない
通勤も買物も通院も散歩もお断りだ
パンツを執拗に買い漁る井蛙な大衆
パンツを売り惜しむ悪辣なウジ虫達
情報に化かされた大衆は我執に塗れ
我執に塗れた大衆
この上もないヤサグレ
この大地ひとつで
たくさんの命が灯り
そして衰えていくのだけれど
その燈とは つまり
殺し合いの舞台だと思うんだ
ほかの命を殺めなければ
自分たちが生きていかれない
ようやく頂いた命
そのおこぼれは
亡骸となって大地へと垂れ
そのまた小さな命への糧となる
そうやって 十重二十重にも積もった亡骸
この偉大なるゆりかごに抱かれながら
また新しい命が今日も芽吹くのだ
余すことのない 命のめぐり
re. 自責なんだね
ボクたちは必ず死ぬのだ
誰ひとりとして例外なく
それなのにもかかわらず
この砂漠に産みおとされて
この砂漠で必死に生き続けて
この砂漠に彷徨い果ててゆく
目的地などいっさい知らされないままに
つらい流転の毎日をかさねたところで
瞳に映りこむ景色はただ果てもない砂丘
もうこれ以上は無理だと嘆き憔悴して
やがて投げやりに倒れてしまうのだ
だらかいっそ無責任なラクダにでも
この身のゆく末を手向けて
re.re. ないことにする習性
コロナだロシアだ食糧危機だ
世界情勢がボコスカだの
金融がへんちくりんだの
決算もボロボロ
倒産廃業の大津波
リストラ失業の大暴走
そうやってテレビはいつも捲し立てるのだ。毎度おなじみのショック・ドクトリン。煽る役者も捲られる役者も結局は同じ穴のムジナという構図は昔から受け継がれた迷惑千万な伝統である。
どうやらボクら大衆には2種類のタイプがあるらしい。恐い話をするから怖くなっちゃう子羊メンタ
Re.ひとはひとを変えることなどできやしない
地位や名声を最優先にした社会
モノやカネやエゴに夢中な世間
ここで生きるにはウソが欠かせない
ウソこそ日常 ウソこそ正常
息をするようにウソを吐く
ウソは雪だるまのようなもの
転がるほどに大きくなる
それだから大風呂敷がいるんだよ
ウソの世界に惹かれる民は みな相似波形
本人が自覚してるか否かにかかわらず
彼ら彼女らは みな同じレイヤーの住人
人にはそれぞれ個性がある
その人の波形に見合っ
Re. フツーナノデアル怪獣
まな板に縛りつけておいて、勉強しなさいだとか、じっと座ってなさいだとか、そんなことされたら逃げ出したくなるもんさ。それは生物として正常な反射でしょ。
でも隣のあの子は従順で無表情で無気力なんだ。彼女の個性は一ミリも許されていないのに、それには何ひとつとして疑問を持ってないらしい。そんな死んだ魚の目をしてる彼女のことを大人たちは「ヨイコである」そうやって褒めたがる。
自分でいうのもなんだけど、ボ
re. 壮大なるネズミ算
貨幣とは人類最大の発明であるなどと云われるのは耳慣れた話だろうが、しかし。
夏のスイカと冬のミカンは収穫時期が違うのだから、顔を並べるのは叶わぬ大自然の理であるのだが、貨幣はそれを解決するための便利な媒介であることに異論はない。
けれどそもそもボクたちは、貨幣のホントのしくみについてどれだけ知っているのだろうか。便利なオールマイティパスであるなどと無邪気にこのまま笑っていてよいのだろうか。
Re.激しめなミニマリスト
ゆく河の流れは絶えずして
しかももとの水にあらず _
まったく現し世というものは儚いばかり
人々は絶えることもなく行き交いながら
世俗はとめどなく移ろい近づいては離れ
それはまるで河の流れのように切が無く
水はサラサラと舞いおどり跳ね戯れては
ひとときたりとも留まることを知らない
ふと目蓋を上げてひとみを岸辺へ流せば
すみの淀みに点ていさむ泡の大小数々が
消えては浮かび割れては膨れを繰り返す