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Re.ひとはひとを変えることなどできやしない

地位や名声を最優先にした社会
モノやカネやエゴに夢中な世間

ここで生きるにはウソが欠かせない
ウソこそ日常 ウソこそ正常
息をするようにウソを吐く

ウソは雪だるまのようなもの
転がるほどに大きくなる
それだから大風呂敷がいるんだよ

ウソの世界に惹かれる民は みな相似波形
本人が自覚してるか否かにかかわらず
彼ら彼女らは みな同じレイヤーの住人

人にはそれぞれ個性がある
その人の波形に見合ったレイヤーがある
もし誠実に生きてるなら
少なからず他人とぶつかるはず
怒りをぶつけねばならないこともある
攻撃しなければならないこともある
もちろん怒りを浴びねばならず
攻撃を身に受けねばならないこともある

左岸の真実は 右岸の虚偽
右岸の正義は 左岸の不義
あなたの現実は わたしの現実とは異なり
わたしの真実は あなたの事実とは異なる
両岸の恣意は真理でもあり誤謬でもある
だから善悪のモノサシなどは無用の長物

同じ人間として同じ物理空間を共にして
けれどもアナタとワタシは別世界の住民
周期と振動数がまるで違う別々の暮らし
波長も違えば振幅も速さも違うのだ
生きてる周期がまるで違うのだよ

期待には影のように憎しみがつきまとう
期待はそれに応えなかった相手を憎み
その相手もまた同じ憎みを投げ還す

だから不調和をきたしてあたりまえ
疎通が図れなくてあたりまえ
ましてや諭すことなどナンセンス
そんなものは命の浪費でしかない

たとえ誰に拒否されようとも
たとえ誰に卑下されようとも
過度に傷ついてはならない

たとえば自分に手落ちがなくて
けれども相手だって我を張ってきたとする
それでも相手を責めてはならない

ずっとこんなに苦しんでいるのに
けれど誰も同情してくれなくても
身のまわりのせいじゃない

他者の痛みや気持ちをわかる難しさ
ひとはひとのことなんて
変えることなどできやしないのだ

他者は自分にとって異物でしかない
そのことを自覚していればこそ
自分もまた他者から見れば異物なのだから

互いに異質であることの危うさ
互いに介入しあうことの難しさ
それを知って解ってはじめて
承認しあい尊重が芽生えるという

いや、それでも腑に落ちない
いや、まったく承服できない

跳梁をほしいままにするアポロンと
アポロンの愛を拒否したカサンドラ
怒ったアポロンはカサンドラを責め
呪われたカサンドラは身心を病むのだ

他者への尊重なんて生まれるものか
異質なものと割り切れるものか
同情する者は当事者ではないのだし
助言者は人ごとの台詞しか持たない

波は寄せるまま 返すまま 導くままに
このまま諸々に乱れて流れて瓦解する
ただただ隣の異物者の多幸を願いつつ
ただただ自分は「じぶん」を愛でつつ

たとえ誰にも理解されずとも
ずっと孤独に苛まれたとて
この波にシンクロする誰かは_

きっと現れる
いつかきっと・・

>> this way Please Ω 𒀭𒎏𒄯𒊕

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