見出し画像

瞑想から恋の駆け引きまでを栗の甘露煮で体験する

NINOVAL COFFEE(ニノーバルコーヒー)では季節限定で「モンブランのパンケーキ」を提供している。
絞り立てのモンブランクリームとホイップをたっぷりと、ふわふわのパンケーキに乗せて口いっぱいに頬張るしあわせ。秋を体内に思いっきり取り入れている実感と満足感。そして黄金色に輝く栗の甘露煮は見た目の愛らしさだけではなく、その食感と素朴な甘さは素晴らしいアクセントとなり、より秋を感じさせる。好きだ。

そう、薄々感じでいたが自分は栗が好きだ。
ならば作ろうか。人生初の栗の甘露煮を。
思いっきり秋を堪能しようではないか。


下拵えで瞑想する

栗の甘露煮はとにかく時間が掛かる。
まずは皮をむくのに40℃のぬるま湯に15分ほど浸ける。
その間にダイニングテーブルで皮を剥く準備をする。皮むきは長丁場になるので文字通り腰を据えて取りかかりたい。

ぬるま湯につかった栗が入っているボウルと
剥いた皮を入れるボウルと
渋皮を剥く前の栗を入れるボウルと
渋皮を剥いた栗を入れる為の水を張ったボウルとまな板でダイニングテーブルを埋める。
15分のアラームが鳴ったら皮剥きスタートの合図。
 
黙々と手元の皮を剥く。
深夜の静かな部屋の中で聞こえるのは自分の耳鳴りと皮を剥く音だけ。栗の皮を剥く自分しか存在しない閉ざされた世界。
ゆっくりと呼吸をしながら、ここ数日のいろんな気持ちを栗の皮と一緒に剥いて捨てていく。まるで瞑想のような作業。
雑念が栗の皮となり、ボウルに雑念の山を作る。
雑念を剥ぎ取った栗を水の中に入れ、更にアクも取る。
全部の栗が剥き終わり、ボウルの中の雑念を一気に捨てたら心がスっとした。
この作業にはα波がでているかもしれない。

瞑想


突き放すことも大事

続いて剥いた栗を1時間水にさらして灰汁を抜く。
その後、鍋に栗を入れ、ペンチで割ったクチナシの実と共に20分ほど下茹でをする。
茹だったらそのまま一晩、冷蔵庫に置き栗を黄色く染める。

翌日、黄色い煮汁を捨て、水と砂糖で20分ほど煮詰める。
半日から一日、味を馴染ませて、冷めたら煮沸消毒をした瓶に汁ごと詰める。
 
こんなに時間を取られるのだから、栗にずっと構ってはいられない。時には突き放す事も愛情表現のひとつだ。
ここから先はながら作業で十分だろう。手順毎にアラームをセットして他の事をする。

しかし、突き放したままだと人知れず煮崩れてしまうかもしれない。それはとても悲しい。たまに様子を見てあげなくては。
栗と自分の微妙な駆け引き。崩壊しないように付かず離れずの関係で。

なにこれ、恋愛?


待てば甘露の日和あり

果たして、栗で雑念を払ったり、微妙な恋の駆け引きをしているうちに時が甘露煮を完成させた。形こそはあんまりだが黄金色で艶やかに輝く栗の甘露煮は歯が浮くほど甘く、、、、

砂糖を入れ過ぎたようだ。
新鮮な生栗を使った無添加の甘露煮なので美味しいのは美味しい。が、さすがに甘すぎる。

あわよくば販売中の「モンブランパンケーキ」に、持ち込みトッピングをしようと企んでいたのだが、あのパンケーキには合わない甘さだ。
仕方が無いのでサツマイモを茹でて濃し、栗きんとんにして頂いた。
きんとんには砂糖を入れなかったので丁度良く甘さが薄まり、ちょっと早いお正月の味がした。

違う。そうではない。
自分は秋を堪能したかったのだ。


🌰BASEさんの”ネットショップ開設数120万ショップ突破”を記念して5%OFFキャンペーン実施中🌰
ニノーバルコーヒーオンラインショップでお買い物の際に以下のコードを入力してお得にGET!!
この機会にどうぞ!

画像1


この記事が参加している募集

やってみた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?