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イスラエルの軍事費は244億ドル(3.6兆円)で、人口1人当たりでは世界一 〜ハマス・イスラエル戦争・勃発の原因〜

ハマスーイスラエル戦争は、何故起こったのか。

パレスチナとイスラエルの変遷図を見れば分かる通り、1946年の英委任統治時代から77年近くかけてパレスチナ国は大きく変貌しました。

そして、現在、パレスチナのウエストバンク地区は、イスラエル人の強硬な入植政策(下図:2018年)によりさらに侵略されています。

パレスチナ人(アラブ人)は、530万人、内訳はウエストバンクに310万人、ガザに220万人。

その他、パレスチナ人の移民が海外に600万人。

東京新聞より

こうしてパレスチナ人の生活圏が狭められているのは、イスラエルの軍事力が圧倒的だからです。

イスラエルの人口は936万人で、パレスチナ人の1.8倍です。

18歳から男女に兵役の義務があります。

イスラエルのGDPは、4885億ドル(72兆円:2021年)で、パレスチナは180.4億ドル(1.7兆円)の27倍で圧倒しています。

イスラエル人の1人あたりGDPは770万円、日本の500万円より50%多い。

軍事費はGDPの5%の244億ドル(3.6兆円)で、人口1人当たりでは世界一の軍事費負担です。

イスラエルの常備軍は17万人(人口の2%)で、パレスチナ(数値は不明により推測)の軍隊数や軍事費を圧倒しています。

現在の日本の自衛隊は20万人ですから、イスラエル並みに人口の2%の常備軍なら、240万人に匹敵します。

イスラエルの後ろ盾は、米国を中心とした欧米諸国ですから、パレスチナ支持のアラブ諸国よりも総計では強大でしょう。

イスラエルの軍事兵器は、ほとんど米国からの供給で最先端のものです。

こうして観察・分析して分かることは、パレスチナ(ハマス)が戦争を仕掛けるには、あまりにも軍事力格差がありすぎて非常識な行為だということです。

ウエストバンク入植に続いて、ガザ地区でも、5年前からイスラエル人の入植が始まっていました。

5メートルの壁に囲まれたガザ地区は、淡路島の2/3しかない面積で220万人が住んでおり、世界一の人口密集地帯です。

ガザ地区に住んでいるパレスチナ人の家から、イスラエル兵が強制的に追い出し住まいを奪うという野蛮な行為です。

万一、抵抗すれば武器を持たない市民を殺してきました。

この行為は5年間も続いています。

ガザ地区には、もともと軍事施設はありません。

ベトナム戦争(私も見学に行ったことのあるクチ・トンネル)より長いトンネル要塞が軍事拠点だとされますが、世界一の人口密度のガザ地区での戦闘での有効性には疑問が残ります。

10月7日のハマスが5,000発のミサイル発射するには、準備に膨大な時間を必要とし、軍事衛星(0.6メートルも明確に視認出来る)や入植・スパイ行為により戦闘準備について、イスラエルは事前に詳細に把握していたでしょう。

ガザ地区の水道と電気は、イスラエル側からの100%供給ですから、現時点で、当然のように供給停止してしまいました。

ガザで暮らす、武器を持たないパレスチナ市民は、生活が立ち行かないどころか生きてゆけない状態です。

イスラエルにインフラも止められると分かっていて、軍事力も遥かに敵わないと想定される状況で、ハマスは立ち上がらざる負えなかった。

その直接の原因が、イスラエルによる、(5年間に渡る)一般市民を力づくでの抑圧と殺人を続け、無力な市民の生活を脅かし続けてきたからです。

軍人同士が戦う戦争は、歴史的に見れば、この世から無くなることはないのが現実です。

しかし、一般市民の「殺人」は、日本人が先の戦争で経験した、広島・長崎の原爆や東京大空襲を「戦争」と言わないのと同じことです。

こうした事実を知った上で、遥か彼方の中東で起こっている、この戦争を深く理解することが必要でしょう。

「自分たちが正義」とだけ宣伝し続ける、欧米側(グローバリスト)支配の大手メディアの偏向報道では真実は分かりません。

最後に、淡路島より狭いガザ地区には、100万人(ガザ住民の半分)もの子供達がいることもお伝えしておきます。

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