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ホルムズ海峡での有事があれば、3ヶ月で日本人の日常生活は行き詰まる 〜日本のエネルギー危機対策は急務〜

ハマスーイスラエル戦争の影響で、日本にとって、1番心配されているのは、イランなどの周辺国参戦によるホルムズ海峡の”封鎖”です。

日本は、中東から原油の90%超を輸入しているからです。

中東の原油は、ほとんどホルムズ海峡を通ります。

タンカーはS字型に曲がった航路を何度も舵(かじ)を切りながら進む必要があり、航行の難所とされる。

衛星画像です。↓

水深75m - 100m、最も狭いところでの幅は約33km。

日本に来るタンカーは、年間3400隻がこの海峡を通過する。

1日、9.3隻です。

北海道と青森の最短距離(海峡)が、20キロぐらいですから、33キロは地理的に非常に近いことが分かるでしょう。

1隻のタンカーが戦争で沈めば、海峡は封鎖されると言われます。

現在の原油価格は、75ドル/1バーレルです。

ホルムズ海峡の封鎖が起これば、ガソリン300円/リッター、400円になるでしょう。

計画停電も実施され、商品の物流も滞ります。

現在、原油価格75ドルだから、産油国にとっては国家財政上の問題として価格を上げたいのです。

だから、危険度は増しているという見方も出来ます。

日本の原油の備蓄は60日分あります。

海上輸送中のタンカーが30日分です。

約3ヶ月で日本の原油は枯渇し、私たちの日常生活は(まるで戦時下のように)立ち行かなくなります。

戦争を裏で主導する米国は、エネルギーを360万バーレル輸出するほどの石油産出国であり特段の緊急な問題は起こらない。

石油価格の高騰は、米国の石油メジャーの利益であり、自国(米国)の利益になります。

中東が不安定化し、ホルムズ海峡は危機的な状況です。

有事になることが否定できない状況で、日本はホルムズ海峡の自国向けタンカーを自衛隊により護衛する必要がある。

そして、長期的な視点から、ロシアのエネルギー供給を止めるという愚策の現状において、原油の輸入比率を不安定化している中東から他国(リスクの低い)へ大きく転換する政策が”急務”と思えます。

果たして、米国従属の現岸田政権に、”国家の非常事態対策”を期待出来るのでしょうか・・・。

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