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金利上昇で”世界の崩壊”が始まっている  〜2024年の景況予測〜

日本の長期金利の推移です。

円の10年債の利回りは、2021年0%。

2022年0.2%。

2023年直近は0.75%。

2022年から3.75倍です。

昨年まで1億円の変動金利を払っていた企業では、今後3.75億円です。

金利が増えると、借入金の返済が進みます。

返済できない企業は、さらに劇的に経営は苦しくなります。

実行金利は、もっと跳ね上がります。

実効金利の計算式は、次のとおりです。
(支払利息-受取利息)÷(融資総額-預金総額)×100
が会社にとっての”実効金利”です。

さらに、金融(銀行)はすでに引き締めになっているので、借り換えも業種や企業によって大きく制限されています。

世界に目を向けると。

世界の負債は、世界GDPの3.5倍(4京円)に膨らんでいる。

米国のようにコロナ禍の2021年から金利が5ポイント上がると、

4京円×5%=2,000兆円。

日本の世界第3位GDPの4倍の利払です。

世界の利払いと返済は不能になる。

政府も企業も個人も同様です。

国債・社債は、利払い・返済がされないと、わずか3ヶ月で不良債権となる。

銀行、ファンド、生保にある資産は崩壊します。

その危機のキッカケになるのが、米国金融の動向です。

米国は、日本よりとても深刻で、2020年長期金利0.25%から現在の5%です。

例えば、1億円の金利が、20倍の20億円ですから必ず破綻します。

米国FRBにとって、銀行危機を回避するには金融緩和しかない。

インフレ下での金融緩和は、2024年金利3%を目標にするでしょうが、物価の急速な下落がなければ不可能と思える状況です。

2024年の本格的な住宅バルの崩壊、2つの戦争の物価への影響、なども金融緩和を難しくする要因となります。

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