【朗読・後記】原民喜の作品を読んでみる

8月6日、広島に原爆が投下されてから76年がたった。この日に合わせて原民喜の作品を読んでみたいと思った。
原民喜は広島で被爆した体験を詩や小説に残した作家だ。朗読は前もって準備しておけばよかったのだが、急に思い立ったため短い作品を読むことにした。

世界平和を願う気持ちを表すのにはいろいろな方法がある。自分の言葉で語ることも一つだ。でも私の稚拙な文章で綴るよりも、先人たちの残した作品に込められた想いを感じ、それに近づくことで平和を祈念したいと考えた。

8月6日にはpodcastに『原子爆弾 即興ニスギズ』という俳句集をアップした。俳句を読むことになれず、もしかしたら区切れ目を間違えているかもしれない。でもこの日に読むことに意味があるのではないかと思い、不十分な出来ではあるがアップした。

夜はclubhouseで『悲しみの秘義』(若松英輔)の中の一編「原民喜の小さな手帳」を朗読した。この朗読も当日急に思い立ち、慌てて若松氏の事務局に朗読申請をしたのだが、すぐに許可のお返事をいただいたので読むことができた。
この本は私の愛読書だ。美しくやわらかな文章で、読んでいると自然に涙が出てきてしまう。私はこれで原民喜の作品を知った。

そして8月7日にはpodcastに「原爆体験以後」をアップした。これは今年の8月6日に青空文庫に登録された。短いものだったので続けて読んでみた。

これらを読んで何を思ったのか、わざわざ語るまでもないと思う。この短い作品を読むのにも何度も練習したが、その時に感じたことを表現したつもりだ。

よかったら聞いてください。
原民喜『原子爆弾 即興ニスギズ』(約3分)
原民喜『原爆体験以後』(約2分)

※トップ画像は、原爆ドームを向こう岸から撮ったものです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?