登校渋りを克服?
息子が登校渋り気味。理由は色々あるのでしょうが、聞いてみると、
●国語の文を作ることが苦手で授業が苦痛
●宿題をするのが苦痛
●宿題やってないと先生に怒られる
●自分は廊下を走ってないのに、友達が「走っちゃいけないのに走った」と言ってくるのが嫌だ
全部わがままと言えばそうなのでしょうが、学校に行きたいけど色々不安があっていけない様子でした。
私としては、問題を抱えているのは息子だから、彼が決めて行くということにならなければどうしようもないかなと、話だけは聞くようにしていました。
行かない度に、先生からの電話は、「できるだけ押し出してください、学校にきてしまえば普通に過ごせる子だから。」
確かに私から見ても学校に行きさえすれば頑張ってやってくる子なのですが、押し出すと言っても、引きずって連れて行くわけにもいかず、やっぱり本人が行動しないことには行けないんです。
息子と少し会話をして、「先生に宿題減らして欲しいと言って。国語の授業のとき他のことしていいように言って。」などが出てきました。
子どもの要求を先生に伝えて先生が特別扱いをしてくれたところで、また別の不安が出てくれば次はこれとどんどん要求してくるのかもしれない。
確かにそうなのですが、まず子どもが本当は学校に行きたいと言っている、だけど問題があって行けない。その問題部分を取り除けたら行けると本人が言うので、私は先生に子どもの要求を伝えてみることにしました。
先生のお返事は、
「宿題は全部できてなくてもいい、本人が30分の時間を確保してその時間やり切るようにしてください。自分で決めた時間を守れればオッケー。国語の時間の対応については、個別指導かなぁ。」
と言いつつも、国語の個別指導については濁した感じのお返事でした。
その事を子どもに伝えると、30分の宿題はなんとかやっていました。でも、国語が気になると言い翌朝も学校に行きませんでした。
先生から電話があり、とりあえず学校に来る練習で放課後に連れてきてください、とのことでした。
放課後、子どもを連れて学校に行くと教室に通されました。
そこで、みんながその日にやった短冊書きをするように言われて書いていました。
そのあと、先生は息子に、学校に来ない理由から始まり気にしている事を色々聞き始めました。質問の嵐。
先生「今日はなんで休んだの?」
息子「えっと、宿題が全部できてなかったことが不安だったから。」
先生「先生は、みんなが宿題全部できてなくても、30分やったらよくやったねって認めてあげてるよね。だって、できてなくてもちゃんと頑張ったって分かるから怒ったりしてないよね。」
先生「あとは何を困ってるの?」
息子「えっと、友達が、僕が廊下を走ってないのに走ったということが嫌です。」
先生「走ってないの?じゃあ、友達には走ってるように見えたんじゃない?走ってないのに走ってるように見えたんだったら、その時に自分で走ってないよって言わなくっちゃ。」
このようなやりとりが繰り返されました。
登校できない子に対しての先生の対応としては私が想像していたものとは全く違いました。私が聞いていてもとても追い詰められるような緊張感があり、先生すっごい怖いと思いました。息子がいつ泣き出すかとドキドキしていました。先生が自分のこと守ってくれる人だって、私だったら到底思えないって感じでした。
ただでさえ先生のことを怖がっている息子、怖気付いて次も学校へ行かないって言うんじゃないかと思いました。
学校を出て帰る時に息子に聞きました。
「明日から学校へ行ける?」
そしたらなんと息子の答えは、
「うん。行くよ。」
とめちゃくちゃ明るい声でした。
なぜ行けるようになったのか聞いてみると、友達に会いたいから、でした。
私はちょっと興味本位でまた聞きました。
「先生怖くなかった?」
息子の答えは
「怖かったよ。緊張した。いつもあんな言い方。」
またまた野暮な質問。
「でも、怖くても学校行けるの?」
息子の答えは
「先生は厳しいけど行くしかないもん。友達に会いたいから。」
へーそうなんだね〜
これは、息子が世の中には優しい人もいるし厳しい人もいるという多様性を受け入れられるようになってきたのかなと感じました。こうやって強くなって行くのかもしれない。
私は、小学校って結構厳しいところなんだなと改めて実感しました。子供にとっても決して楽しいばかりでなく緊張してたりする事もいっぱい。
辛さや緊張を乗り越えても友達に会うために学校に行きたいと自分で決めた息子の気持ちを応援したいです。
私は先生とは違うタイプとして家でゆる〜く待っててあげようと思います(^_^)
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