見出し画像

日記 2024.3.7(木) 春乾燥/スマホの通知/手放すときも丁寧に/小さな暮らしの安心感/ハチミツのプレゼント/里芋のポタージュ/突破口を見つけたい

ぐっすり眠れた。数時間でも場所を変えてみるといいことあるな。図書館に通うのが楽しくなってきた。図書館は今日は休館日。ちょうどよかった。土曜日に会う友だちの誕生日が近い。ハチミツを贈ってみようかと思うので探しに出かけよう。

考え事をしながら起き上がる。顔を洗って太白ごま油をぬり、手作りの化粧水をコットンにとる。昨日、頼んでいたグリセリンが届いたので化粧水に小さじ1くらい入れて混ぜてみた。今朝の肌は少しやわらかくなっていた気がする。化粧水をパックにしてみる。そのあとクリームを重ねてそのまま化粧をしていく。仕上がりはどうかな。
うーん、春乾燥なかなか手強いな。細かなしわしわ乾燥が目立つ。化粧水に使った酒かすは水分が少ないタイプの酒かすだったからというのもあるのかな。保湿が足りない気がするな。いろいろと原因を追求してみたい。

自分の足りないところが見えてくると思ってはじめた無職の振り返り。足りない部分が明確になるより先に、わたしでもこつこつと続けられるんだという発見の方が大きいことに気づいてきた。
日記を書くこと、絵を描くこと、家事をすること、やりたくないことをやらないこと。みんなみんなほんとうにやりたかったこと。料理をしたり洗濯をしたり、自分の1日を設計して運営していく。試して試していろいろ形をかえながらも続けていくことが出来ている。

洗濯機を回して鉄瓶に湯を沸かす。沸かしている間に酵素を混ぜたり醤油麹の様子を確認していく。醤油麹は色が濃くなりぷんっと麹のミルクっぽい香りがした。うん、たぶん完成で良さそうだと蓋を閉めて冷蔵庫に入れる。今日は図書館に行かないので小さい方のナルゲンに番茶を移す。チコリコーヒーは豆乳入りで。洗濯の洗いが終わり洗濯機が止まる。もう一度起動し、すすぎを飛ばして脱水をかける。流れるようにいつもの朝の支度を進めていく。

明日は一時雪の予報になっているようだし、今日のうちに洗濯しておくのが良さそうだと思ったけれど、外はどんよりくもっている。乾いてくれと願いながら洗濯物を干していく。フリマサイトの状況を確認して整理する。アプリの右上に赤い通知が付くのがすごく苦手だ。できる限りの通知はオフにしている。オンにしているのはフリマサイトの購入があった時、LINEやメールのメッセージが入った時。そのほかの通知は一切オフにしておいてアプリを起動した時に確認するようにしている。そうするだけでもかなり気持ちは落ち着いて自分のペースを保てている。

ブックオフに持っていく本を少しきれいにしておこう。長年本棚に置いておいたものもあるからほこりをかぶったり汚れているものもある。たとえ数十円だとしてもわたしを楽しませてくれた本たちが誰かの手に渡る選択肢を最後の最後まで考えてみたい。フリマサイトをするようになってからものを手放すことも丁寧にしたいと思うようになってきた。わたしの場合はその方が断然楽しいし、気持ちよくお別れできる。

40歳を前にして自分のことを何にも知らなかったわたし。自分が食べているもののこと、使っている化粧品のこと、体やこころのこと、何にも知らなかった。忙しさのせいにして知ろうともしていなかった。自分を大事にしないで体力に任せて勢いでずいぶん無茶をしてきた。それでもわたしのカラダはなんにも言わずにがんばってくれたと思う。でもそんな生活は無職になって一区切り。
ひとつひとつ試しながら知らなかったことを知っていこうと決めた。知らないことは知っていけばいい。何にも知らないからそりゃ時間はかかるけれど。でも知るのに遅いなんてことはないんだとはなぜか思っていた。

近ごろは自分の小さな暮らしに安心を感じるようになってきた。なんとかなりそうな気がする。どこにいてもある程度生きていけそうだから思いっきり仕事に打ち込んでみなよと自分が言ってくる。今のわたしの居場所はこの小さな部屋だけれどどこだっていい。居心地のいい場所はどこに行ってもすぐに作りだせるとも思えるようになってきた。たくさんのものや考えを手放すことができたからこんな風に思えるようになったのかもしれない。

冷蔵庫に納豆も豆腐もなくてお昼ご飯はさあどうしよう。お味噌は3種類、たっぷりあるからお味噌汁を作っていく。にんじん、大根、しいたけのお味噌汁。はと麦と酒かすも入れよう。ご飯を温めながら夕飯の準備も少し。里芋を4つ蒸しておく。里芋は切れ目を入れて蒸すとツルッと皮がむける。こんなこともつい最近知ったこと。これまで厚めに皮をむいていたわたしはびっくりする。切れ目を見つけたら指を滑らせるとつるっとそれはまぁきれいにむけるむける。里芋の皮の裏側を初めてみる。蒸し器で温めたご飯にきゅうりのぬか漬け、昨日のひじきとおからの炒め煮、ごま塩と大根おろしをのっけた。納豆と豆腐がなくたって立派な盛りだくさんのお昼ご飯ができた。美味しそう過ぎるけれど、ゆっくりよく噛んで食べる。ここ数日夕飯を食べ過ぎて顔がふっくらしている。今夜は軽めに里芋のポタージュにしよう。

蒸してつるりと皮をむいた里芋。

眠さをこらえて出かける。土曜日に学生の時の友だち3人に会う。秋にも久しぶりに会ってたくさんしゃべって楽しかった。お誕生日の近い2人にはハチミツを買った。フランスの春の百花蜜とニュージーランドのホワイトクローバーのハチミツ。さらさらでも結晶っぽいざらりでもなく、滑らかな白っぽいクリーム状のハチミツだった。もう1人には干し芋を送ってくれたお礼にナルゲンのボトルを用意してある。それぞれラッピングは自分でしよう。
ついでにコスメキッチンにも寄る。紫外線も気になる季節になってきたので日焼け止めのコーナーが充実していた。待っていました。スタッフの方に聞きながらカバー力があって、保湿効果もあるものをいくつか教えていただいた。シミは気になるけれど、近場は日焼け止めだけで気軽に出かけるのが理想。ラベンダー色のすこし肌を明るく見せてくれる日焼け止めを買った。久しぶりの化粧品、やっぱり心が躍るな。

あんこが食べたくなってどら焼きを買いに和菓子屋さんに寄るも売り切れ。残念でしたと産直市場のパトロールをしてから何にも買わずに帰ってきた。あー、お腹が空いた。16時だけれど里芋のポタージュを作っていく。芋系でポタージュを作るのは初めて。さてどんな味わいなのだろう。里芋をざっくり切ってミキサーに入れる。ニンニクと玉ねぎを炒めてミキサーへ。塩麹とお水を入れたらスイッチオン。もたっとねばりのあるとろろみたいなペーストになった。フライパンに戻して火をつけて豆乳を加えて加熱する。オートミール色。こういう色のパンツが欲しいな。器によそってこしょうをがりがり。いただきます。里芋のポタージュは想像以上にさっぱりとした味だった。玉ねぎをしっかり炒めなかったのでシャキシャキする。もう少し滑らかさを出してみたいし味ももう少しパンチが欲しい。そう思うとほうれん草のポタージュがやっぱり格別に美味しかったな。里芋ポタージュは何回か作って完成系を探る必要がありそうだ。とかなんとか言いながら美味しくて何度もおかわりしてしまう。明日の朝ご飯用に少しだけ残した。

実験の日々はまだまだこれからも続くけれど、毎日がお休みという感覚にはもう満足してきている。好きなことだけして暮らす日々は楽しくて安心するけれど、慣れてくるとやっぱり誰かの役に立ちたいと思うようになる。結局人に必要とされたいのだよね。次に進む時が来ている、そう感じる。突破口を見つけ、自由に責任をもち、やわらかな頭とこころでものごとを捉えながらオリジナルな仕事を探す旅に出たい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?