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中国の夢

 文芸春秋4月号の特集で、「日本地図から新しい戦前を考える」として、米国・日本・台湾・中国の視点でそれぞれの代表者が意見を述べ、最後に中西輝政氏が、今、世界は大乱に突入しつつありと警鐘をならしている。
 
 なかで、中国国防大学教授、劉明福氏が、がちがちの中華思想を述べている。こういった意見は日本ではあまり披露されないから、新鮮味はあるが、この人が習近平のブレーンかと思うと、呆れるけれど、恐ろしくもある。
 

中国国防大学教授、劉明福氏は、習近平の軍事ブレーン、

 大雑把に彼のストーリーを述べると・・・・
 米国南北戦争は血みどろの戦いだったが、中国の台湾統一に当たっては出来る限り武力衝突を避けたい。(注:ここまでは、まとも)
 近代の世界大国は全て「海洋強国」で、乗り遅れた中国は日本などに海上から侵入された。「台湾問題」はこの時に残された「歴史上の禍根」だ。
 中国の生命線は海洋にあり、海洋強国を建設せねばならない。そのために尖閣・南シナ海に進出している。
(注:以下、最後に物騒なことを述べている。曰く、)
 中国の海洋発展は近海だけに限定されてはなりません。いまや中国の海洋利益は太平洋、インド洋、大西洋、北海、南極まで及んでいるからです。
 海洋強国と世界一流の海軍の建設によって、中華民族の偉大なる復興という、「中国の夢」は達成されるでしょう。
 
 今、中国は経済破綻(するかもしれない)の寸前で若者の50%が失業している(らしい)、といったことは、習近平にとって枝葉なのだろうか・・・・

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