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頑張れスロベニア!〜渾身の観光HP〜

こんにちは〜 万井花子です!
今日はスロベニアの観光客向けの広報のHPがすごい!という話をします!
あまり日本では聞き馴染みのない国ですが、この機会にぜひ興味を持ってください。

スロベニアとは

スロベニアとは東欧諸国のうちの一つで、
・人口は約207万人(長野県くらい)
・面積は2万㎢(長野県くらい)
・首都はリュブリャナ
です。ほぼ規模は長野ですね。


Google Mapより


北はオーストリア、東はハンガリー、クロアチア、西はイタリアに接しています。1991年までユーゴスラビアの一地域でした。
名前からもわかりますが、主要民族はスラブ系のスロベニア人。
カルスト地形で有名で、カルストの地形の名称の一つ、ドリーネはスロベニア語から来ています。


東欧の割には工業が早くから発達していることから経済的も豊か。
またブレッド湖など景勝地も多く、自然も豊か。
のんびりした時間が流れていそうな印象があります。

最近は東の方の国、アフガニスタンなどからはるばるやってきた難民も多いそう。

日本ではトランプ前大統領メラニア夫人の出身国として有名かな?
あとバスケ選手(NBA)のドンチッチ。


そんな国です。


日本での扱い酷すぎ。

そんなスロベニアですが日本での扱いはとことんひどいものです。

まず、日本語文献でスロベニアについて学ぼうとしたときに必ずといっていいほどお世話になるのがこの本。

2018年発行の小山洋司さん著の『スロヴェニア 旧ユーゴの優等生』(ユーラシア文庫)

なんと、この本108ページしかないです!薄っ!!
なのに900円もする。
しかもまともにスロベニアについて書いてある本がこれぐらいしか見つからない(私の勉強不足かもしれませんが…)

るるぶに至っては、

るるぶ 2013年

クロアチアのおまけかよ!!っていう扱い。
しかもクロアチアは丸々75ページ使っているのに
なのにスロベニアはたったの7ページ
首都のリュブリャナとブレッド湖、ポストイナ鍾乳洞についてちょちょっと書いて終了です。


さらにひどい扱いは続きます

アイヌ語やビルマ語、古典ヘブライ語も扱い
私が神とまで崇めている語学入門書シリーズ
 
ニューエクスプレス(白水社)

これスロベニア語、ないのです
スロベニア語を学ぶには大学書林の本とかに当たらないといけないのです。
(大学書林の本って高いし古いんだよな…)


挙句の果てには
高校生が使う東京法令出版
『新編 地図資料 2019』

で、
スロベニアが取り上げられたのはたった半ページ
カルスト地形の部分のみ。(赤枠部分)

しかも悔しいことに秋吉台は丸々1ページ使っているのです。

日本の高校生はスロベニアのことをほぼ知らないまま卒業するのです(笑)



スロベニア渾身の観光HP

そんな日本では知名度が低いスロベニア。
あるネット記事では、「決して行かないような秘境」なんていわれよう。

でも、そんなスロベニアの観光公式HPは本当にすごい。

とりあえず下のHPを見てください!(英語)
https://www.slovenia.info/en

このHPを見るとまず目に入るのは

こんなロゴ。
これは、「スロベニア」を英語で書くと
”SLOVENIA”
スロベニアを書くときに必ず LOVEを書くからそう。
面白い。

このHPには、スロベニアでの過ごし方、特に
・スパ(スロベニアは温泉地でも有名です)
・クレントヴァニエ(秋田のナマハゲのようなお祭り)
・サイクリング
・カヌー
・Slovenian Stories (Google Arts&Culture内にあるもので、スロベニアの文化、美術、中には読み聞かせまである。https://artsandculture.google.com/project/green-slovenia
などなどの情報が載っているのですが、

特に私がびっくりしたのは、
スロベニア料理のレシピ本
(https://www.slovenia.info/en/plan-your-trip/publication/the-slovenian-presidency-recipe-book-430)
です。
PDFでダウンロードできます(全文英語ですが)
驚くのはその量、73ページです

レシピ本の例 Creamy mushroom soup(マッシュルームスープ)

しかも、説明は丁寧。そしてデザインもおしゃれ!
写真見ているだけでもテンションが上がります。

スロベニアは、小麦や肉を使った料理が多いのですが、
実は海にわずかながら面していることもあって、魚料理もあるのです。

残念ながらスロベニア料理を食べたことがないので
感想が言えませんが、
ぜひ食べてみたいです。
(京都にスロベニア料理店があったような。)


スロベニアは昔から他国に侵略され、
支配下に置かれていた歴史があるので、
自国の文化に誇りがあり、
また、外部に自国の文化を発信する力が強い
(というかそうしないと生き残れない)
ので、
観光のHPもここまで本気なのです。


私もまだまだ知識不足なので、
こんな薄っぺらいことしか紹介できませんが、

もっともっと、スロベニアのことを調べて
発信していきたいです。

今後とも乞うご期待を〜!

おまけ

さっき紹介した スロベニアの観光HP。
なんと英語以外に、
スロベニア語、ドイツ語、イタリア語、フランス語、ロシア語、中国語に対応。
スロベニア人自身も、母国語であるスロベニア語の話者が少ないことから、
イタリア語、スペイン語、英語を中心とした外国語を二つ三つ話せる人も多い。
さっきスロベニア語の語学書が少ないと愚痴っていたけれど、
現地で、英語など他の言語が通じちゃって、
スロベニア語をわざわざ話す必要がないからかも。


あと、今年の北京五輪。
スロベニアはスキージャンプで活躍していました。
金色のヘルメットが目立っていましたよね!

北京五輪金メダルのウルシャ・ボガタイ選手
(https://olympics.com/ja/news/medal-review-medals-update-ursa-bogataj-wins-gold-in-beijing-2022-ski-jumpi)

実はあの金色、金メダルを取るように、という願掛けの意味があったそう。


そして最後に、私の好きなスロベニアの曲を紹介させてください。
Nina Pušlarさんの『Hočem Naprej』(アルバム『Nina Pušlar』掲載曲)

アルバム『Nina Pušlar』のカバー

歌詞の意味は全くわかりません。
でも、
ノリノリのリズムに
キレのいいギター音、
そしてNina Pušlarさんの力強い歌声。

完全に私はこの曲の虜になってしまいました!
Spotifyで無料で聴けるので、ぜひ聴いてください!

あと、この曲の歌詞、いくら探しても見つからなかったのですが、
知っている人いたら教えてください〜!

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