そこそこ終わっている人間とメンテナンス 2

私は目に視差があります。致命的な視差です。
視差は元々あったのですが、3年間たいそう真面目にカメラマンをしてしまったせいで、致命的なものとなってしまいました。今は片方だけ度の入った、実にへんてこな眼鏡をかけています。森に棲んでいる梟みたいに、モノクルにできたらいいのに、と3か月に1回くらいは思う生活です。
視差が大きいせいか、眼鏡をとると、ピントを合わせる時間が左右で遅れる感じ、がします。これは一瞬ではあるのですが、目が回っているような感覚でとても気持ちが悪いです。そのせいか、いや、Webライターなんてしているからなのか、目はとても疲れやすいです。

鍼灸師の姉に会うと、これにももちろん対処をしてもらいます。何なら、これが私の求めるメンテナンスの中で1番です。
姉に頭を触ってもらうと、随分楽になります。目のツボ的なものを刺激するのだそうです。目のツボ的なもの、とは、曖昧の極み。しかし、直後はあの、ピントを合わせる時間が左右で遅れる感じ、がなくなります。目がよくなりそうな感覚すらあります。この間は鍼まで刺してもらいましたが、そのすっきり感たるやハッカ飴をしのぐものがありました。
だから、目を積極的に使う仕事をしている方は、定期的にメンテナンスをしてもらうプロを見つけておいた方がいいと思います。Webライターとか、カメラマンとか、ゲーマーとか、そういった生業の方は。
余談ですが、姉に目のメンテナンスを頼むと、
「ついでに小顔にしておきますね」
とより可愛くしてくれるので助かります。もう随分姉とも会っていないので、目のダメージはたまる一方です。顔も、心なしか大きい気がします。

私のことを思い、姉は、
「ここに目のツボ的なものがあるから…」
と、毎回その探し方を教えてくれるのですが、大体姉と別れて3日くらいで私はそのマッサージを辞めてしまいます。目は疲れているくせに、毎日ケアしないといけないということは、覚えていられなくなるのです。そして、遂には目のツボ的なものの場所すらあやふやになってしまいます。今日もまた目のツボ的なもの探しに苦戦しなければならないので、本日はこの辺で終了とさせていただきます。

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