ひとあたる

主に障害福祉で考えていることを綴りたいと思います。 映画や写真も好きなので、時々脱線す…

ひとあたる

主に障害福祉で考えていることを綴りたいと思います。 映画や写真も好きなので、時々脱線するかもしれません。

最近の記事

「これから」を考える。

 Covid-19の感染が止まらない現在、というよりも一つの感染症として付き合っていくことを考えなくてはいけないと考えています。  感染拡大を止めることと、医療崩壊を防ぐことを考えていく必要があると思います。  私は医療の専門家ではないし、薬のこともよく分かりませんが、これからはPCR検査を待つよりも、37.5度の発熱は無くても平熱よりも1.5度以上高い熱が続いたり、咳や倦怠感、味覚異常などの症状が見られる人に診察した医師の判断でアビガンを処方出来ないのかと思います。  た

    • 緊急事態宣言から

       緊急事態宣言が出されてから、私の勤める事業所は休所しています。  コビッドパニックによる障害福祉事業所の開所継続、休所には色々な意見があると思います。私の事業所も最初は何とか開所を続けようと思っていました。  でも、クラスター発生をした病院に「昨日、通院して来ました」という利用者や同居者に「熱があるけど、自分はどうも無いので来ました」という利用者、検温をしたくても体温計を持たない利用者が法人内の各事業所におり、このままでは利用者、スタッフの『命』を守れないと判断し、法人内の

      • 障害の考え方。

         「知的障害」「身体障害」「精神障害」「発達障害」など、障害と言っても色々な障害名があります。「障害」という言葉ゆえにネガティブなイメージも強く、特に近年話題になりやすい発達障害の診断を受けると、ショックを受ける人も少なくないです。  ですが、私は「知的障害」や「精神障害」といったこと自体が障害ではないと思っています。前回も書いたように、「障害」は持つものではないからです。  「○○障害」という言葉をこのように考えて欲しいのです。  『知的発達遅滞から生じる社会的障害』『

        • 障害は持つものではなく、その場にあるもの。

           私は障害児者に関わる仕事を始めて20年近くになります。学校(実は福祉でなく保育の学校)の授業では「障害」とは、その当事者が「持つ」ものと教えられました。具体的に書くと、「知的な遅れがある」→「信号の理解が出来ない」→「外出は危険」→「外出の機会が少ない」といった風です。これを「個人モデル」と言っています。  また、この頃は障害児者施設の直接処遇職員を「指導員」と呼び、施設によっては「〇〇先生」と呼称していました。支援も当事者が一般社会に適合出来るように、まさしく縦関係で「

        「これから」を考える。

          19950117

          19950117の5:46、関西が揺れた。 その日は仕事が休みで、何となくその時間までウトウトしつつ起きていた。 その瞬間、大阪市の南部に住んでいた私の古ビルの1室も揺れ、本やビデオテープが落ちた。 近所に住む友人に電話をすると、「神戸がひどいらしい」と聞いた。 テレビを点けると、阪神高速の一部が崩れ、倒れた映像が飛び込んできた。 陽が上がってから会社に連絡を入れると、とりあえず大丈夫だから来なくて良いとのことであった。後から調べると、通勤に使っていた御堂筋線は浸水して止

          津久井やまゆり園事件初公判の日

          本日、津久井やまゆり園の入所者殺傷事件の植松容疑者の初公判が行なわれました。公判の状況は報道でもあるように、植松容疑者が容疑を認めた後に自分の指を噛み切ろうとし、15分で退廷。午後から容疑者不在で公判が続き、弁護団が無罪を訴えたとのこと。 弁護団は色々と意見を述べてくるでしょう。でも、おそらくは容疑者には事件の計画性の高さ、言葉でやりとりの出来ない入所者を中心に殺害をするなど、責任能力は十分に問えると思うので、極刑は免れないでしょう。 公判の推移は見守るとして、私が恐れて

          津久井やまゆり園事件初公判の日

          「障害」の表記について

          「障害」「障がい」「障碍」など、障害のある当事者を示す時の「しょうがい」(あえて平仮名で書いています)という文字が、近頃は色々な形で表記されることが増えてきました。 「害」が当事者に良くないイメージを与えるといった理由で、漢字を変えたり、平仮名にしたり…。それぞれの理由は解らなくもないのですが、個人的に感じるのは、そもそも「障害」というものをどう捉えているのかが気になります。 詳しいことは後日書きたいと思いますが、そもそも「障害」って何でしょう?当事者が抱えているのは身体

          「障害」の表記について

          新年にあたって

          今年からnoteで色々書いていこうと思います。 これまで経験したこと、感じたこと、学んだことなど自分なりに伝えられるものがあるのではないかと思います。 特に障害福祉の分野ではそれなりに語れるものがあると思います。 週1回程度の更新で頑張りたいと思います。

          新年にあたって