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緊急事態宣言から

 緊急事態宣言が出されてから、私の勤める事業所は休所しています。
 コビッドパニックによる障害福祉事業所の開所継続、休所には色々な意見があると思います。私の事業所も最初は何とか開所を続けようと思っていました。
 でも、クラスター発生をした病院に「昨日、通院して来ました」という利用者や同居者に「熱があるけど、自分はどうも無いので来ました」という利用者、検温をしたくても体温計を持たない利用者が法人内の各事業所におり、このままでは利用者、スタッフの『命』を守れないと判断し、法人内の通所事業所を全て休所にしました。

 私が以前勤めていた法人は行動障害のある方も含めて重度の知的障害のある方や自閉スペクトラム症に属する方に多く関わっていました。もし、そこに今も所属していたら、どうしたか…。おそらく、1日の利用者を制限し、グループホームの入居者は当面帰省するか、帰省を休止するということを提案していたと思います。
 ちなみに、その法人は通所には一定の制限をしつつも、職員の会議などは計画通りに行なっているようです。もし、私が在籍していたら、「何を優先するのか、考えて欲しい」と異議を申し出ていたと思います。

 私は個人的に今のコビッドパニックは『戦争』に近いと思っています。普段通りの生活を送っていたはずなのに、自分の裁量ではどうしようもないところで様々な制限を受ける、楽しみにしていたイベントなどがどんどん休止されていく、『命』に真剣に向かい合わなくてはいけない…など、おそらく戦時中もこんな感じだったのではないかと感じています。

 おそらく、ゆくゆくはこの「COVID-19」とは共存していくのだと思っています。ただ、今はウイルスの実態像が掴めない、特効薬がない、ワクチンも無い状況です。福祉の使命感を感じて開所を続ける障害児者の事業所もあると思います。でも、これはただのウイルスではありません。医療の専門家も答えが出せないウイルスなのです。今一度、『命』を守るために何をすべきか考える時だと思います。

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