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障害の考え方。

 「知的障害」「身体障害」「精神障害」「発達障害」など、障害と言っても色々な障害名があります。「障害」という言葉ゆえにネガティブなイメージも強く、特に近年話題になりやすい発達障害の診断を受けると、ショックを受ける人も少なくないです。

 ですが、私は「知的障害」や「精神障害」といったこと自体が障害ではないと思っています。前回も書いたように、「障害」は持つものではないからです。
 「○○障害」という言葉をこのように考えて欲しいのです。

 『知的発達遅滞から生じる社会的障害『身体機能から生じる社会的障害』『精神疾患から生じる社会的障害』『発達の偏りから生じる社会的障害』と、このように考えると、障害のある人たち自身だけに課題があるのではなく、周囲の配慮により、その障害は軽減もしくは無くすこと、さらには彼らの特性を活かした活躍の場を作ることだって可能になると思うのです。

 そもそも「障害」とは何か…。私も福祉の世界でそれなりの年数関わってきら中で、「生き辛さ」なのかなと思っています。例え何らかの障害者手帳を持っていても、生活上特に生き辛さを感じていなければ、その人には障害は無いのかもしれません。逆に手帳は無くても、生き辛さを感じている人も多くいると思います。
 その「生き辛さ」をどうにか改善していこうとするのが、福祉の役割なのかと思いながら、仕事を続けています。

 現代の日本って、私がこどもの頃より優しくなくなったように感じます。ITが発達する中で、少数の意見が必要以上にクローズアップされたり、何か問題を起こせば過剰にバッシングを浴びたり…。
 人って1人では生きていけないと思うのです。もう少し他者を思いやる気持ちがあると、みんなが生き易くなるのではないかと思っています。

 私の理想は、私の仕事が不要になることなのです。

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