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かわいい子には旅をさせよ(屋久島・前編)

この記事は外資系IT企業に勤めるわたしがたまに思いつきで息子の記録を書き連ねるシリーズです。

息子に冒険させようと思ったきっかけ

10歳の息子は都内インターナショナルスクールに通ういわゆる都会っ子である。
好きなことはサッカー、ゲーム、Netflix鑑賞。
友達も多く、勉強はそれなりにこなす器用な性格。

これまでも、欲しいと言えば苦労せずに買ってあげてきたし、パンデミックの前も海外旅行など、私が幼い頃には経験できなかった以上の経験をさせてあげてきた。
いわゆる"spoil"させてきてしまったかなと思う。

そんな息子は親から離れて何かに挑戦したことは、まだ一度もなかった。
親元からどこかに一人だけで泊まりに行かせたことは、親戚の家を除いて一度もなかったし、合宿などで外に出したこともない。苦労せずにすぐに10歳になってしまった。
そんな息子を大冒険にこの夏送り出すことになった。

背中を押す勇気が足りないんじゃない?と言われ

GW前あたりにクラスの4人組の仲良しチームのママたちと、夏休みに息子らサマーキャンプに送り出してみようという話題になった。

数日かけてZoomで会議をし、どんなサマーキャンプにしようかと夜まで話し合った。息子は何しろこれまで親元から離れたことが一度もないのだが、経験豊富なクラスメートRくんが選んできたのが9泊10日の長野県のサマーキャンプ。

初めてのキャンプで9泊10日は流石に長い。息子も心配そうではある。話の流れで8割そのキャンプに決まりかけたところで、別の子のママが見つけてくれたのが、屋久島と種子島を8日間かけて回るというサマーキャンプだった。

縄文杉トレッキングに始まり、シュノーケリングや海水浴、種子島ではJAXA宇宙センターや鉄砲館を見学するという夢のようなツアーである。息子ら4人も、「これは楽しそう」と盛り上がっている。

これは、なかなか親では体験させてあげることができないツアー内容。
私も胸が踊った。
とは言え、これまで登山と言えばハワイの「ダイヤモンドヘッド」しか経験のない(笑)息子に、縄文杉トレッキングなどできるのか。

「あとはKくん(息子の名前)のママが息子の背中をちょっとだけ押してあげる勇気だけだね。」この一言が私の背中を押した。今まで私ができなかった、息子に冒険をさせてあげられるにはいい機会かもしれない。

最近何かと教育業界で耳にする「非認知能力」。人としての生きる力、頑張る力、回復力、コミュニケーション能力、協調性、自制心や抑制力、感情をコントロールする力、発想力や創造性など、目に見えない能力のこと。それらの力を育むひとつの方法として、仲間と力を合わせて何かを達成できるキャンプに行くことはとてもいいと聞く。

申し込んだ後でハードなツアーだったと気づく母

ツアーの申し込みが終わり、無事に4人でツアーに参加できることになった。
はてツアーの準備をしようと思った矢先、「縄文杉トレッキング」というのがまずかなりのハードなアクティビティだと気づくわたし。
大人の足でおよそ10時間、22kmの道のりを歩き続けて縄文杉に会いに行くというトレッキングである。(地元のツアーでも10歳から挑戦できるとは書いてありましたが、、)
ちょっと親元を離れて行かせるキャンプがいきなり22kmのハードなアクティビティとは、、、他のママたちの手前もあるし、息子たちは学校でもキャンプの話で大盛り上がりのようで、今さら後には引けない、、。

かくして息子とわたしの夏の大冒険が始まったのでした。

続く。

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