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【暮れの元気なご挨拶2023】今年の活動総集編的なやつ

いやー、今年も終わりですなぁ。
普段は日曜日に更新しているこのブログも、今回は土曜日ですわ。

本当は仕事の合間にマリーナに行って、2023年総決算的なお掃除をする予定でしたが、仕事のスケジュール的に厳しくなりまして、前回の穴を開けたが役立たず事件が最後のマリーナとなりました。
〆がまさかの失敗作業とはねぇ… ウチのヨットらしくもありますが… いや、ヨットって言うか私が悪いんだけども。

そんなわけで、今年最後の記事は今年一年の振り返りと来年はどうするか… みたいな感じ?

■今年のセイリングあれこれ

今年の記録を見てみますと、13回しかヨットを出していません。
ほぼ月に1回という少なさ。
おそらく海上係留でしたらこの倍は出していそうな気はしますが、そこは便利気軽さと(普段は陸の上なので放置していても沈まないし、船底も汚れないという)安心感のトレードオフ、仕方がありません。
ま、一回一回のセイリングを大事にするっていうの?
毎日顔を突き合わせている夫婦より、年に1回しか会えない織姫・彦星ですわ。
違うか。

遠出も全くしていません。
今年一番遠くに行ったのが古巣の竹岡マリーナでしたが、1レグ僅か13マイル・3時間半という、ちょっとそこまでお散歩的な距離。
そうそう、この時は竹岡に寄ったあとに保田漁港へ向かい、保田の桟橋で一泊しましたな。
保田の夜、同じ桟橋にはもう1艇のヨットが。
このヨットのオーナーさんは、数日前に(船橋ボートパークから)日本半周の旅に出たばかりと言うT氏で、お互いシングルハンドの身、ヨット談義を肴に楽しいお酒を飲みました。
T氏はその後瀬戸内海を縦横無尽にウロウロし、冬の間はボートパーク福山の方にヨットを置いて、現在関東のご自宅へ帰宅中とか。

夕焼け空の下、T氏と私のヨットの2ショットはソーシャルディスタンスで
T氏のヨットで楽しい酒宴

私みたいに(面倒臭いから)SNSでヨットのコミュニティに入らず、かつ遠くにも出かけず、マリーナにもヨットは数艇(で、オーナーさんにも会ったことがない)と言うローンウルフお独り様ヨッティには、こういうお方のSNSタイムラインを追いかけるだけでも楽しい経験ですわ。

そんなお独り様ヨッティな私でも、捨てる紙あれば… いや、捨てる神あれば拾う神あり。
このブログを見てご連絡を下さった、私と同じヨットビルダーのヨット(大きさは違う)に乗っていらっしゃる友人のお誘いで、昨年に続いて今年も瀬戸内海で楽しいクルージングに参加させて頂きました。
そうそう、この時に久しぶりに埃をかぶっていたドローンを引っ張り出して、ヨット周辺の空撮をしましたな。

この時に、「あれ?ちゃんとヨットを撮る経験が無いと、カッコ良くヨットを撮影出来ないな?」という至極当然の事に気が付き、その後2回か3回、自分のヨットで練習しました。
その成果がこれ。

うーん、まぁ別にカメラマンでも無いし、撮影するのが趣味とかいうわけでもないので、こんなもんでいいかな…
一人で操船しつつドローン操作は危ないし、もうお腹いっぱい。
誰かのヨットに乗って、操船せずに撮るならいいですけどねぇ。

実際リスクもあって、

海上で止まっているつもりのヨットでも、実際は結構動いてますからね。
ドローンは安定して飛んでても、こんな感じで失敗も。
この時は海に落とさず良かった… くわばらくわばら。

■今年の不具合

無いに越したことがないヨットの不具合ですが、今年の頭には曲がったシャフトの修理(外注)をしたのが一番の大怪我。
発覚したのは昨年(2022年末)で、年を越しての修理だったわけですが、毎年平穏に年が越せないのがウチのヨット。

そうか!この記事を見て思い出した。
毎年1月にしていたオイル交換を12月に変更したんでした、すっかり忘れてた。
年明け早々にはオイル交換して、再び通常サイクルの1月交換になりますな。

そういえばこの時にオイル交換時期を早めたのは、油圧警告が出たからでした。
その後オイルプレッシャースイッチOPSと配線・ギボシとの接触不良が原因とわかり、新たな配線にして復活しました。

他の不具合と言えば、スルハル金具。
いや、不具合というわけではありませんが、建造から16年が経過して個人的には交換時期と思っていますので、冷却水取水口とトイレのスルハル金具を交換します。
これはヨットの内と外の両方に手が必要で一人では厳しい作業のため、マリーナに外注。
急ぐ作業でもないので水戸黄門状態(←後から来たのに追い越されるって事ね)で、何艇か急ぎの修理があり、年内に作業完了とはなりませんでした。

そして最大かつ現在進行中(つまり手を付けていない)の不具合がエンジン。
正確に言うとエンジンと言うか燃料系統Fuel system
ヨットのディーゼルエンジンは補機、燃料は風!エンジンはセイルと強がってみても、実際のところエンジンが回らない事には海に出られません。
そう、出そうとして海に浮かべるもエンジンがかからず、すぐに上架して機関室を確認すると、油水分離器に水が…事件が2週間前ですわ。
これはマリーナのメカニックの方と色々と燃料系を辿ってみたのですが、明確な原因を発見できず、仕方がないのでええい!ままよ!とばかりに逆ギレ、タンクのベント等も含めて燃料系統のホース類全てを交換する事にしました。
これもマリーナにお願いし、スルハル金具の交換の時に工場にヨットを入れるので、その時にやってもらう予定です。

■今年の作業失敗談

毎回おなじみ、作業の失敗。

まずは水深計のトランスデューサー振動子の移設。
「トランスデューサーは前に設置するほど進む先の水深がわかっていいじゃん」
という単純な発想で、トランスデューサー振動子の位置をバウバースに移設。
しかも純正の取り付けキットは高いので、塩ビパイプや空きペットボトルなんかを駆使してリーズナブルに、かつカッコ良く付けたりなんかして… で、作業後に帰宅し、ヨットのマニュアルをペラペラとめくっていると嫌な感じが頭をよぎる。
「あれ?今日取り付けたバウバースのあそこって、バラスト鉛の板が埋め込まれている場所じゃなかったか?」
と言うのを思い出しました。

むしろバラストが無い部分の方が少ないよね

案の定、翌週に海に浮かべてみると水深計は機能せず、永遠に4mを表示し続けるという、松本伊代さんの永遠の16歳的オチでした。
「水深はまだ、4mだから♪」 ←「伊代はまだ、16だから」の感じで読んで下さい。

丁寧な仕事をすると、それは絶対無駄になる謎

あそこにバラストが埋め込まれてるって知ってたはずなのに、すっかり失念してた俺のバカバカ!

そして今年最後にして最大の失敗は先週の穴開けですわ。
配線を通し、裏からナットを絞めるのに手を入れる必要があり、直径約12cmのインスペクションホールを開けたところ衝撃の事実が!
そこには予期していなかったFRPのスパーのようなものがあり、

こんな事って… あるか?

ジャン・ヴァバルジャンな感じ(←噫無情レ・ミゼラブルね)を味わいました。
今思い出しても、口の中に嫌な味がする…
これは失敗と言っても、叩いて空洞を確認したりとか、構造を色々考えて自分なりに最善を尽くした結果なので仕方がない… か?

実際のところ、このヨットのビルダーさんはポーランドの小さアットホームなところで、社長さんにメールすれば細かく教えてくれるんですわ。

じゃあ最初から相談しておけよって話なんですが、前にちょっとした質問をしたらzoomでミーティングをする事になり、向こうは社長以下4人も人が出てきてた事がありまして、私は平身低頭。
再びそんな大事おおごとになったら申し訳ないと思い、自力救済を決行した結果がこれなんで、やはり避けられた失敗なんでしょう。

そうか、水深計の振動子の件も事前に相談すればよかったのか…これを書いてて思ったわ。

結局、自分でテキトーに進めるから失敗するんだな…
とりあえず猿でもできる反省でもしておきますか、これ以上ヨットに余分な穴をあけないようにね。

■そして来年は

来年はアレです、
なにも足さない。なにも引かない。
クレド理念にしますわ。

そうそう、西村佳也氏の作ったシングルモルトの山崎のコピーのアレね。
これ以上何かを取り付けたりとかしません!
微妙に使い勝手が悪くても我慢すればそれでいい、作業に時間を取られる事なく、ただただヨットに乗る!
なにも引かないといいつつ、普段使いもしない道具を山ほど積んでいるので、それは引いてもいいかな… 重いだけだし。

しかしですよ、足さないといいつつ、

この足漕ぎ機は足しますよ!
ヨット人力化プロジェクト、これはホント楽しみにしてるプロジェクトですので。

そして、2024年中にやりたい事はビーチング。
せっかくビーチングが出来るヨットに乗ってるんだし、マリーナの横にはビーチもあるし、

マリーナの横がビーチなんですわ
岩の場所を覚えておかないと

潮のタイミング(干潮少し前くらいにアプローチしたい)と風(南方向からじゃないと怖い)の合う、人のいない冬の間にチャレンジしたいですな。
こっちに置いてある予備のアンカー持っていかないと。

あとは、昨年はどこにも遠出してないので、せめて伊豆大島あたりには足を延ばしたいですねぇ。

そんなわけで私のブログ「非航海日誌」、今年も毎週の更新を行うことが出来ました。

また来年も、宜しくお願い申し上げます。

Happy new year!