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いっきに再開された、隣のパキスタン人家族からのおすそ分け攻撃。
お隣にパキスタン人家族が住んでいることは、前に書いた。
まず。引っ越しを Zulfi がいろいろ手伝ってくれたお礼に、私が夕食に招待した。イスラム教徒で Halal にのっとってるから、豚肉だけじゃなくていろいろと食べられないものがある。確か、鮭フレークご飯の他、Halal 処理した鶏肉をもらってかぼちゃのそぼろ煮、ナスの焼きびたしとかかなり和風な何皿かを作ったけれど、小学生の息子二人も一緒に、喜んで全部食べてくれてびっくりした。
次に。あちらから招待された。骨付きの肉はじっくり煮込んであって柔らかく、Biryani に入っている羊肉も超美味。
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ヨーグルトソースをかけて食べる辛い料理に抜群に合う。
そして。
それぞれ、お寿司を take outして、お箸の使い方を教えながら一緒に食べたこともある。あ、でも彼らお刺し身食べてなかったな。
さて。
そういう行き来の合間に、パキスタン人はおすそ分け攻撃を仕掛けてきた。なんの予告もなく、なんの理由もなく、まず "Are you home?" とメッセージが入り、いるよ〜と答えると、数分間後に呼び鈴が鳴る。はーい、と出ると、Zulfi や息子二人が容器を持って、笑顔で立っている。
この息子たちの名前がスバラシイ。
上の兄ちゃんは Ibrahim。下の弟は Muhammad。
アブラハムとモハメッドって、預言者だよ。
それが、Asmaの手料理であることも、パーティで注文した料理やデザートの残りであることもあるし、ピザを二枚注文したのに、間違えて三枚配達されたから一枚あげる、とかいろいろである。
ムスメと私は最初喜んだが、次にびっくりして、そのうち唖然として、大笑いした。もらったらやっぱりお返ししなきゃと思うから、ムスメがクッキーを焼いたり、日本のお菓子(おせんべいやポッキー)をあげたりして、そのうち Costco で買ったのであろうヨーグルト5個という意味不明なお返しをもらい、こちらも Costcoで買った大量のProtein Bar の三種類2つずつと日本のペットボトルのぶどうジュースで返す、みたいな、訳の分からない状態にまで達した。
もうムスメと私も、次は何だ?みたいな感じになって、何かが届く度に笑っていたのだが、6月に学校が夏休みに入って、彼らはパキスタンに3ヶ月ほど遊びに帰ることになった。
その出発の直前に、クラブハウスで貸しているグリルを使っての BBQ にも招待された。骨付きチキンをヨーグルトと生クリームに漬け込んで焼く、というあの一品は、今思い出しても垂涎もの。
冷蔵庫の中のもので、捨てなきゃいけないものがあったら、私がもらってあげる〜、と声をかけたら、紫玉ねぎとトマトとcurry leaf、すごい大きなサイズのプレーンヨーグルト、3種類のピクルスに大量の生生姜、みたいなバラエティで、いろんな食料がやってきた。
さて。新学期の始まりに合わせて、彼らが帰ってきた。ムスメが大学に行って、私が一人暮らしになったのを意識してか、そのわずか数日後にまたおすそ分け攻撃が再開した。
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Zulfiが「差し入れ〜」「ちょっと寄っていく?」「いや、僕今仕事中。」
ムスメに「また、パキスタン人の食事攻撃始まったよ」とテキストすると、大笑い。お返しに、ホタテと鮭フレークとマッシュルームととうもろこしの炊き込みご飯を炊いた。
すると。またすぐに、反撃された。
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この反撃には、乾燥各種マッシュルームを戻してその戻し汁と共にAnchovy paste を使い、白ワインとオリーブ油で炊き込んだ洋風炊き込みご飯を送り届けた。Anchovyの魚臭さがまるで消えて、塩味がバッチリだった。
今、私は Coffee Banana Walnut Bread を焼いておすそ分けしようと思って、バナナが黒くなるのを待っている。
このレシピはもともとただのバナナブレッドだったのを、わたしが改良した。こういうときは普通インスタントコーヒーを使うのだけれど、なかったのでエスプレッソを淹れてその分ミルクを減らしたのだが、 遊びにいったときに、また意味不明に Zulfi がインスタントコーヒーのパケットを試してみろ(飲め、という意味)とくれたのだが、飲まずにコーヒー味のマーブルパンに使ってみた。甘さが足りずに失敗し、もう一回挑戦したいからと乞食すると、Asma があんなのいくらでもあげると10パケットもくれたので、それを使って作るつもり。
と。予告してあった。
そしたら。
"I made butter chicken" と Zulfi からテキスト。笑。
今から食べるのなら naan を焼いてあげるよ、と聞かれ、もう夕食後だったので、今日はもう食べられないと答えると、じゃあ冷凍のままあげる、と。
その数分後、息子二人が配達してくれた。
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東南アジアへの出張が多い某氏にも写真を送る。
"I will come to the USA to eat Pakistani food."
笑。
ただただ好きで書いています。書いてお金をもらうようになったら、純粋に好きで書くのとは違ってくるのでしょうか。