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冷戦続報。ツヤツヤくちびるの反響。

こんなにムスメをネタに書きたい放題していいのか、と思わなくもないが、このシリーズで私が目指すところは、佐藤愛子の「娘と私」シリーズ。

春休みに突入し、明日からムスメと小旅行に出るので、ツヤツヤくちびるの反響について書いておこう。

ムスメはまだタマなしRyanとは口をきいていない。スペイン語の先生も仲裁に入っていない。授業でグループで課題をこなすときは、席が近い数人が1グループとなるから、ムスメとタマなしは当然同じグループになる。

Ryan、ツヤツヤくちびる、見てた?
うん、ぼーっとして視線が唇に集中してた。

と言って、Ryanの表情を真似て見せてくれる。

確かに、見てたらそんな表情になってしまうようなツヤツヤくちびるだったもんねぇ。それでもまだ口きいてないの?

喋ってない。それでさ、Erikに「そのクチ、何つけてんだ?」って聞かれたの。で、奴もぼーっとして視線集中でさ、それに気づいたAkoshが「ヨゥ、Erik、なんでそんなに彼女の顔見つめてるんだよ」って突っ込んで、AlexとかChristianも一緒になってイジメたら、「そんなことしてねぇよっ!」って席立ってどっか行っちゃった。

ぷぷぷと、笑うムスメ。体を半分に折って、笑う私。

実は、ちょっと訳あって、ムスメはErikが半年ほど前まで所属していた水泳クラブの練習に二日ほど参加した。結果的にはそこへ移籍することはやめたのだけれど、Erikの仲間Roanと会った。

"Are you, Erik's NOT GIRLFRIEND?" 
"Yeah, that's me."

Erikが友達仲間にムスメの話を散々していたらしい。その度に、
"Isn't she your girlfriend?"
"NO, SHE IS NOT MY GIRLFRIEND!!!"
ということで、ムスメには”Erik's NOT girlfriend"という肩書きがついた。

ママ!Erikの友達Roan、すごいの!筋肉バリバリでお腹すっごい割れてて、彼に比べたらErikなんて、disgusting(おぞましい)よ!!!

えぇぇっ!あのErikがdisgusting(オゾマシイ)カテゴリに入っちゃうの?!

びっくりする私。ムスメは早速Instagramで二人の写真を探し出す。

おぉぉぉぉ。確かに、この違いは……。
タマなしRyanの体格は、Erikとすら比較にもならない、筋肉なし、ただの痩せ男だが、顔だけでムスメによる格付け9.5を誇る。

さて、整理してみよう。

顔と体。
Ryan 9.5
Roan 8
Erik 7

性格と人間性。
Akosh 10
Erik 9
Roan 7
Ryan 6

全部ひっくるめての、総合格付け。
Erik 9
Ryan 8
Akosh 7
Roan 6

オゾマシイ体つきとまで言われても、やっぱりErikはムスメにとって大事な存在なのだ。

免許をとって三日目の金曜は春休み初日。私は一人でマンハッタンに出かけた。ムスメは車で駅まで送ってくれて、そこから親友のAndreaを迎えに行き、二人でランチを食べ、買い物しまくり、夕方に帰ってきてそのままAndreaはお泊まり。

免許を取ってからしばらくは、ある地点から次の地点に向かう時にテキストを入れるようにと約束してあったので、ぽんぽんと連絡が入り、Life360というアプリで彼女の運転速度や位置関係を確認。

私は私で、あちこち歩き回り、最後にぶらっとヒマラヤ文化を題材にした小さな美術館にも立ち寄り、私日本人だからって仏教徒みたいな顔してるけれど、ぜんぜんさっぱりわかってないんだわ、と無知という認識を新たにし、友達と夕食を食べて、9時ごろの電車に乗り、ムスメが駅まで迎えに来てくれて帰宅。

まだErikとAkoshとは遊びに出かけてないが、それもきっともうすぐのこと。



ただただ好きで書いています。書いてお金をもらうようになったら、純粋に好きで書くのとは違ってくるのでしょうか。