旅行。Tarrytown, NY. 金曜日。

ムスメがRyanから闇討ち公開告白を受けた金曜日の夕方。ムスメの運転でTarrytown, NYへ向かった。夏休みに帰ってこなかったムスコとKatyaに会うのは、彼らが5月に一泊で旧宅に来て以来。

ホテルを予約したのは数ヶ月前。1ヶ月ほど前に、私たち4人のチャットに二泊三日の予定を流した。

金曜。チェックイン4時。イタリアンレストランの予約を6時ごろに入れるのでそれまでに到着するよう。
土日。Ziplineで運動。でっかいDAISOと高級モール。ラーメン屋。
日曜ランチ後に、それぞれ帰途につく。

1ヶ月前時点でのスケジュール

Katyaに、ごめんねー私タイプAなのよ、と一言つけ加えると、
「あはは。大丈夫。彼も同じ！私はただどこへ行きたいとか何をしたいって言えばいいだけで、あとはぜーんぶ彼が分刻みで計画してくれるの。お母さん譲りだったんですねー。」

ムスメと二人で笑ったのは言うまでもない。この家を出たムスコはちゃんときちんとやっているらしい。

「ねぇZiplineは、土曜にすべき、それとも日曜に帰る前？」
「汗かいた状態で車に乗って長時間ドライブは嫌だから、土曜だね。」とムスメ。
「じゃあ土曜の朝Ziplineして、ホテルに戻ってシャワー浴びてランチ食べてからDaisoとモール。日曜の朝は寝坊して、ランチにラーメン食べてから帰るか」

そして1週間前に、レストランとZiplineの予約をし、ふとインフルエンザの予防注射をみんなでやるかと思いつく。ボストンにいる二人に保険証の情報を送れと命じ、サクサクっとオンラインで予約。

金曜。チェックイン4時。夕食6時。
土曜。Ziplineは9:15開始。ホテルに戻ってシャワーの後、Daisoと高級モール。
日曜。11:00 インフルエンザ予防注射。ランチにラーメン。帰宅。

一週間前時点のスケジュール

ムスコとKatyaに渡すモノ準備。数日前に二人とFaceTimeして忘れ物がないかを確認。ホテルで遊べるようにトランプ持参。

金曜の夕方。RyanのI love youから逃げ帰ってきたムスメの運転でTarrytownへ。本当に運転が上手になった。助手席で携帯見ていられるなんて夢のよう。ホテルについて、先に着いていた二人と合流。ムスコの久しぶりの力強いハグ。大きくなったなぁ。立派な男になってしまって。時間が押しているのですぐにレストランへ向かう。

例のClub Monacoの青いワンピースに着替えると、3人が口を揃えて
"You look very nice…"
えへ。

ホテルから10分足らずなのだけど、ダウンタウンだからちょうど道路が混雑する時間。ちょっとでも予約の時間に遅れそうな気配がすると、日本人な私はソワソワする。運転しているムスメが気づいて「ママ、電話入れなよ」

電話して、ちょっと遅れますと言うと、「全然大丈夫ですよ」と言われる。「ママ、安心した？」とムスコから声がかかる。
「うん、安心した。これで大丈夫」
決して約束の時間に遅れないように育てた子供たちはくすくす笑っている。

さて。レストランで、Ryan公開告白事件のことをムスコに報告する。
ムスコが即座に言う。

「そういうふうに逃げ場がないような状況に追い込んで告白するのは卑怯だ。話にならん。」

「そうでしょう！ほらやっぱり兄貴だってそう思うよね！」とムスメ。

私が育てた二人。同じ考え方感じ方。
Katyaも、ちょっとmanipulativeよねぇって。

manipulative ＝ 人の心を操作する

そしてこの話はそれで終わり。それっきり。私は、Ryan頑張ったよなぁとは思う。

夜。

「明日の朝、何時に起きる？朝食どうする？」
「Ziplineの予約は何時？」とムスコ。
「9:15だけど、15分前にチェックインだよね」とムスメ。
「ここから車で30分くらい。朝食はコーヒーとマフィンくらいでいいかな。すっごい美味しいコーヒーショップあるよ。何時に起きればいい？」
「逆算すればいい。8:50には着きたいから、8:20までにコーヒーをゲット。あそこまで10分だからこの部屋を出るのが8時だね。となると7時半起床」とムスメ。

逆算は私がいつもやる方法。Katyaは黙って聞いている。

ホテルに戻って、ババ抜きと七並べを教えて、みんなで遊ぶ。楽しい。3人ともババ抜きが気に入ったらしい。Ziplineの後のシャワーの順番は、ムスメ、私、Katya、ムスコ、と決まる。ムスメが言い出したのだが、なんで前日にシャワーの順番を決める必要があったのか。おそらく、急がなきゃいけない状況下で、誰が先にシャワーを浴びるべきかという議論をしなくて済むように、だろう。笑。

（続）