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子育ての鉄則。自然発生的な罰-"Natural Consequence"

私は相変わらず助手席に座って、私の同乗なしには運転できないムスメに怒られている。一体なんで私はこんなに怒られているんだろうと、家に戻ってきてひとり笑い。

今日はGPS(カーナビのこと。Global Positioning System)で運転していたのに間違えて左折しなかった。ちゃんと曲がるかどうか黙って見ていて(事前に言うと"I know!"と怒られるから)通り過ぎたから思わず息をのみ「そこ曲がり損なったよ」と言ったのに、それでもやっぱり怒られた。

「これから一人で運転してて間違えることあるでしょう?そしたらどうするか自分で対応しなきゃいけないんだから、いちいちうるさい!」

そ、そんな...。言ってることはわかるけれど、そこでどうして私は怒られなければならないの?(涙)

彼女の言ってるのは、自分のミスによる自然発生的な罰を受け止める、ということだ。これをnatural consequenceという。例えば、ちゃんと用意しておいたお弁当を持っていくのを忘れたとする。さて、忘れたのに気づいた時、学校に持っていってあげるか。それともnatural consequenceとして、ランチ抜きにする、お金を払って学校で買う、という方法を子供に選択させるか。忘れるたびに親が持っていっては子供は絶対に学ばない。あー忘れたー。ママー、持ってきてー、で終わる。学ぶ機会を自然に確保するのが、natural consequenceである。

今日はあるファーストフード(Fast Foodであって、間違ってもFirst Foodではない)の店にアプリで持ち帰り注文した。助手席の人間が車を出て店内で受け取るという取り決めなので、私が取りに行く。仮免をとる前のムスメはこれが嫌で嫌でしようがなかったから、嬉々として私を送り出す。一応袋の中を確認すると、私はパンをつけたけれど、ムスメはポテトチップス。へぇ、今回はパンじゃないんだ?と気づく。車に戻って見せると、「えー、私、チップスなんて頼んでない。そもそもチップス頼んだことなんてこれまでにないでしょう?」「うん、そう思ったけど。でも私はちゃんと確認してパン頼んだもん」それじゃあ、と二人で注文票を確認すると、彼女はチップスを注文していた。

恨めしそうな顔のムスメ。ここのパンは美味しいので譲りたくないところ、まぁここは大人になって.....「交換してあげようか?」

「....うーん、いい。我慢する。natural consequence。じゃないと、また同じミスするから」

えらいっ。母親に対して態度悪すぎの時も多いんだけど、こういうところは気持ちよいくらい思いどおりに育ってくれました。

I am very proud of us.

ただただ好きで書いています。書いてお金をもらうようになったら、純粋に好きで書くのとは違ってくるのでしょうか。