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『ミンナのウタ』考察旧版:『ミンナのウタ』と『カセット文字起こし』について~怪異の背景を探ってみる
※こちらのページは旧版です。
リピートして2回目を観て、色々と気付きがあったので大幅改訂しました。
『ミンナのウタ』考察改訂版:さなの怪異になった原因、怪異としての能力、『カセット文字起こし』との関連等々|肉球どろん (note.com)
ざっと検索した感じだと、この角度で考察している人は見つからなかったので(いたらすみません…)私なりにまとめてみます。
★:2023/08/29更新
【1】『ミンナのウタ』と連動するサイト『カセット文字起こし』
▼カセット文字起こしとは
『カセット文字起こし』とは、この気味の悪い謎のサイトです。サイトに音声ファイルがあり、その内容を文字に起こしてTwitterに投稿する人を募集しています。
私は先にこのサイトに辿り着いて、なんだこれ?出所なんなんだ??と思いましたが、『ミンナのウタ』のサイトと連動しているようです。
それぞれのサイトの一番下に、広告に見せかけたお互いのサイトへのリンクがあります。
▼カセット文字起こしの音声は、映画本編には出てこない
『カセット文字起こし』のサイトには音声ファイルがありますが、内容は複数あり、リロードする度に変わるようです。
ですが、いずれも映画『ミンナのウタ』の本編には出てこない内容です。
音声の内容をざっくり言うと、
昔から伝わっている「歌」がある
「歌」は「文字」と「声色」(歌詞とメロディー?)からできている
「歌」の「文字」を書き起こした人がいて、ひどい目にあったらしい
というようなものです。
▼映画本編にどう関わるのか
映画本編には出てこないとはいえ、これだけ手のかかったものが無関係なはずがないですよね…。
※『このテープもってないですか?』の「ニコニコ大百科」、『その怪文書を読みましたか』の「妖精ともの会のサイト」のような、バックストーリーを補足するような仕掛けではないかと思います。
『カセット文字起こし』では、「歌」を「文字」と「声色」に分離するのはまずいと言っていて、「文字」だけにした人がひどい目にあっています。
『ミンナのウタ』のさなのカセットテープでは、「歌」が歌詞のないハミング状態、「声色」だけになっていて、聴いた人がひどい目にあっています。
▼なぜ、さなの歌が「声色」だけになったか
これは確実な情報はないので推測になりますが、ラジオで声が流れたときなど、さなの声がたどたどしい時があります。
これは、単なる恐怖描写ではなく、さなに軽度の失語症か吃音か、それに類する何らかのハンデがあるということではないかと思います。
(私もこの手のことに詳しくはないので、実際何なのかは分かりませんが)
軽度の失語症か吃音か、何らかのハンデによりスムーズに話せなくなった
⇒ 歌詞つきの歌をスムーズに歌えなくなった
⇒ 結果、ハミング(声色だけ)になった
⇒ 「文字」と「声色」(歌詞とメロディー)を分離させてしまった
(怪異の発動条件を満たした)
という流れかと思います。
これでなんとなく、『カセット文字起こし』と『ミンナのウタ』の類似性が見えてきましたね。
『カセット文字起こし』では、「歌」を「文字」だけにして怪異にあった
『ミンナのウタ』では「歌」を「声色」だけにして怪異になった
【2】劇中では発動しなかったさなの必殺技
このパートは妄想強めです。合っているかはわかりません…。
▼ウタ=断末魔?
『ミンナのウタ』の後半で、さなはカセットテープのB面に様々な生き物の断末魔を集めていることがわかります。
A面はさなの歌(声色)だけなので、カセットテープのタイトル『ミンナのウタ』は実はB面のタイトルで、ミンナのウタ=ミンナの断末魔を指しているようにも思えます。
▼さなの必殺技=さなのウタ=さなの断末魔?
『ミンナのウタ』の公式サイトには以下の記載があります。
◆◇さなのホームページへようこそ!◇◆
夢は私のウタを、
みんなに届けて、
みんなを私の世界に
惹き込むことです。
『ミンナのウタ』の終盤では、さなの断末魔コレクターが極まって、自分の断末魔を録音しようとします。
さな自身のウタ=断末魔をみんなに届けるのが夢、最終目的はこれだったのかもしれません。
(もちろんハミングの歌を届けることも目的であり、二重の意味が込められているのかなと思います)
劇中では、さなの必殺技=さなの断末魔発動の直前、すんでのところで角田凛さんが助けて事なきを得たという構図ではないかと思います。
▼なぜ断末魔にこだわるのか?
これは妄想でしかありませんが、断末魔の叫びは、失語症か吃音かそれに類する何らかがあったとしても、どもらずにすんなりと出る声、そういう考えが執着につながったのかもしれません…。妄想です…。
【3】さなが怪異になった要因を探ってみる
▼パンフにあるヒント
パンフによると、さなのバックボーンには「大切な人の死がキッカケで歪んでいく」というものがあるそうです。
▼さなの大切な人とは?
※ここも妄想強めパートです。合っているかは分かりません…。
さなの大切な人とは誰か?
ストレートに考えると弟の俊雄くんですね。
この公式インスタにあるコメントも意味深です。
※「かごめかごめ」の歌詞が何を意味しているかには諸説あり、中には流産を示しているという説もあるようです。
俊雄くんは流産で亡くなっていて、劇中で出てくるのは生まれてきて成長したとしたらという、想像上の俊雄くんのようでもあります。
ですが、別の可能性もあると思います。
劇中でGENERATIONSの面々が逢う怪異は、さなのトラウマに類するものが表れているように見えます。
で、怪しいのは権田(マキタスポーツ)が自宅に帰って、娘が自宅に帰ってきて、玄関前で彼氏と話しているのを目撃するところ。
あれは娘ではないかもしれませんね。妻との電話で髪がピンクと言っていたのに、ピンクじゃなかったですし。
※この「娘の髪ピンクじゃなかったような、別人では…」というのは、Twitterで他の方がつぶやいていたのを見かけて、参考にしました。ありがとうございます…。
これもさなのトラウマに類するものが表われた怪異かもしれませんね。
そして、さなの失った大切な人というのは、この彼氏である可能性もゼロではないかもしれません。
もっと言えば、彼氏は30年前に存在したGENERATIONSみたいなダンス&ボーカルグループのメンバーで、その縁でGENERATIONSのところにさなが出現した、という線もあるかもしれません。
(とはいえさなも女子中学生なので、俊雄くんと同様に想像が入っていて、「さなの想像上の彼氏彼女関係」なのかもしれないですね)
そして、「大切な人の死がキッカケで歪んでいく」の歪みの第一歩が、軽度の失語症か吃音か、それに類する何かの発症なのかもしれません。
※この辺りは正確な情報は見つからないので妄想にすぎませんが…。
▼さなの大切な人とは?の別パターン。姉がいた説 ★
きっかけは公式のこのツイート。
💬#ミンナの推理💬
— マネージャー 角田凛【映画『ミンナのウタ』公開中】 (@minnanouta_MG) August 19, 2023
権田さんの手帳から、
映画を紐解くキーワードを見つけました🔎
「 #小森隼 がエレベーターで
出会う女性の正体… 」
一体何者なのか。
わかった方は情報をお寄せください‼
他にも、この映画の不可解な謎を
お待ちしています✉#ミンナのウタ #GENERATIONS pic.twitter.com/Ge6salq7p0
エレベーターの女性、予告にも映っていますね。
見た目さなと似ていて、少し年齢が上のようです。姉の可能性もゼロではない??
あと、上で書いた権田の娘っぽいけど違うかもしれない人、さなだと年齢的に合わないですが、姉だったらありうるかも…。
これらの合わせ技で、さなに姉がいたかも説。推してみたいですね。
珍説の類かもしれませんが…。
もし姉がいたとしたら、大切な人=姉の可能性はありそうです。
そして、姉の面影と重ね合わせた凛さんに最後助けられるという流れ…。
どうでしょうかね…。
こういうのもなんか気になります…。
【4】さなを完全に成仏させるには
※本考察のネタ枠です…。
『ミンナのウタ』を最後まで観ると、さなはまだ存在しているように見えます。では、さなを完全に成仏させる方法はないものかと、考えました。
【2】で書いたように、昔から伝わる「歌」を「文字」と「声色」に分離したのが怪異の発動条件だったとすると、また一つにすれば解除できる可能性はありそうです。
どこからか「文字」(歌詞)を探し出してきて、GENERATIONSがライブで歌えば解決!『ミンナのウタ2』はこれで決まりだ!!
(妄想です…)
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