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転職を考えると 眉間のしわもなくなるのか

「転職に向けての10か条」と書かれた本がアマゾンのお勧めにでてきた。
  藏光幸代.
  転職に向けての10箇条: 現役外資系人事マネージャーが教える
  30代40代の女性のための転職思考法Kindle 版. 

転職。。という言葉は、会社に勤める人にとっては、常に頭の片隅にあるものに違いない。私は、終身雇用が当たり前の時代に働き、だんだん慣れてくると「定年」まで働くことも現実味を帯びてくる。一方で、これでいいのかなという不安も常によぎる。
「いまさら転職?」という気持ちと、「今だからこそ転職」という気持ちが日々交差する。

転職に向けての具体的が書かれているのかな。
試しに読んでみようと。本を開いた。

前半は、経歴書の書き方、面接の準備、エージェントの登録について書かれているが、後半に向かうにつれて、転職に限らず、仕事をしている人なら誰しもぶち当たる壁について書かれている。

キャリア形成~”便利屋”からの脱却について

仕事をしていると、どんどん雪だるま式に、仕事が増えていくことがある。そして、大抵、そういう場合、ジョブディスクリプション(業務記述書)が不在なのではないだろうか。
如何に、会社がキャリアパスを考えないで仕事をさせているのか。キャリアゴールもキャリアパスも自身の職務が曖昧なままだと、ただの便利屋になると書かれてます。

そうです。私のことです。

でも、そこで「なぜ私が?」「どこに書かれた業務ですか?」「キャリアパスは?」などと、ただ食らいついていても、仕事は進まないどころか、あなたのキャリアの扉閉ざされてしまうと。
「見極めが大切です」と続けてます。

見極めとは、
 ・この仕事は自分のスキルにつながる。
 ・この仕事はネットワークを広げることができる。
 ・その仕事は特に自分よりも上のレベルの職務である。

特に最後の”自分よりも上のレベルの職務”については、昇格に値するときの裏付けになる訳で。だから上位職の業務内容はしっかり把握して、社内での”ただの便利屋”にならず昇格を狙った方がいい。と戦略を説きます。

私は、何も考えずに仕事を引き受けてしまって、残業の嵐に飲み込まれていて。評価もされない”ただの便利屋”になってしまう自分には、染みる言葉でした。

基本的に相手は自分のことなど興味もないし、全く何も知らないのだ

やりたいことの言語化の重要性について著者は説く。
これは結構難しい。自分のことなのに、自分のやりたいことが分からない。「~べき」「そもそも」という言葉を使うことが多い人は、特に、自分のやりたいことなのか、やるべきことなのか、区別がついていないのではないか? 自戒をこめて。

常に、今のキャリア、 将来 の キャリアで何をつなげるのか、つなげたいのか言語化しておく ことは大事。

これは転職に限らず、コミュニケーションのトラブルは、ほとんどお互いの誤解から生じているような気がする。きちんと自分の考えを言語化する。
基本的に、相手は全く何も知らないと思って丁寧な説明が必要なのだ。

ここにも納得。
トラブルを起こす時は、自分の言葉が足らなかった時で、
「いや、そんなの、だいたい考えればわかるでしょ。ふつう~」って言っていた。
「”あなたの普通”なんて、誰も知りませんから。」と自分に突っ込みを入れなくてはいけないのだ。

”笑顔” が最強という説

この人と一緒にいると、楽しく仕事ができる!と思わせたら勝ちです。
勝ち負けについて書かれている訳ではないのですが、”魅せ方”の重要性についても丁寧に説かれています。

転職にかぎらず、笑顔もなく、目も合わさずに、挨拶もせずに働いている人とは、一緒に仕事がしたくない。
笑顔を忘れ、楽しく仕事をしないと、どんどん眉間にしわが寄ってくる。

そうです。私です。一生懸命なだけなのに、、。
だから、まず笑顔。

なりたい自分になりきること。周りは予想以上に反応してくれるそう。
戦略ですよ。笑顔で武装していきましょう。

読み終えて~襟を正して仕事しよう

読み始めた時は、寝っ転がっていたのに、
読み終えた時には、椅子に座り、めちゃくちゃ姿勢正しく読んでいた。

どうしてだろう。心地よい緊張感がある本だった。
転職してもしなくても、転職をベースに物事を考えてみようと思える本だった。
明日から仕事始め。よい本に出会えたな。




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