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辛かったときの話をしよう

若手から中堅への過渡期といったところだろうか。
自らの教師人生を振り返り、今後の在り方を模索していきたいと思う。

さて、初回のテーマは「辛かったときの話」である。
誰にでも辛かったときはあるだろう。今まさに、その現状にもがいている人もいると思う。私の経験が、誰かの何かになればと考え、noteに書くことにした。

教職1年目。
ベテランの学年主任と、うまくいかなかった。今でいうと「パワハラ」や「モラハラ」に関わってくるのではないだろうか。
詳細については書けないが、少し振り返りたいと思う。

簡単にいうと、何かを聞くと「自分で考えないの?」と怒られ、それに怯えて聞かないと「何で聞かないの?」と怒られるのだ。
そんな悪い循環の中では、仕事でミスもした。休みの日も、仕事や学年主任のことが頭から離れない。とにかく「辞めたい」という気持ちで毎日学校に行っていた。あの時を思い出すと、今でも胸がギュッとなる。

そんな時救われたのは、子供たちの存在と先輩の先生の言葉だ。
子供たちは正直だ。その学年主任のことを、「話を聞かないで怒る」「いつも怖い顔をしている」などと言っていた。
もちろん、子供たちに同調はせずそういうことは言わないように言うのだが、「自分が悪いのかもしれない」と毎日考えていた自分にとっては救いだった。また、教室で子供たちと過ごしている時間だけは、幸せだった。

悩みを相談した先輩の先生が、こう言ってくれた。
「2年もすれば立場は逆転してるよ。」
その後、教職3年目で学校の中でも重要な仕事を任せてもらえた。1年目のときの学年主任は、なぜか下から接してくるようになった。
所詮そういう人なのだ。1年目だから下に見て、立場が変わると下手に出る。そんな人のために、仕事を辞めなくてよかった。


今苦しんでいる人に対して、「辞めるな」とは言わない。
もうすでにがんばっているのだから、「がんばれ」とも言わない。
本当に辛いときは、「休職」という選択肢もある。そうやって一旦立ち止まることも大切だ。

だが、僕が伝えたいのは、『環境は変わる』ということだ。
教員には異動もある。子供たちも進級・卒業していく。
今目の前にあることは、少し先にはなくなっているということ。

辛いことがあると、目の前のことしか見えなくなってしまう。
少し先に目をやって、一歩進んでいくのもいいかもしれない。

「乗り越えろ」とは言わない。
「なんとかなる」とも言わない。
誰よりも何よりも、まずは自分を大切にして、教師の仕事をしてほしい。

最後まで読んでくれて、ありがとうございました。
肩の力を抜いて、明日に備えましょう。

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