「はいチーズ」は令和では笑われる
今日は、久々に手帳時間(喫茶店やファストフード店で、手帳と向き合う時間)を取ることができました。
その帰り道の途中。
公園の横を通る道を歩いていた。
20時ころで暗い公園内が少し騒がしい。
見ると、大学生らしき男女20人ほどが楽しそうにしている。
正直、触らぬ神に祟りなしではないが、彼らを見ないようにして歩いていた。
彼らの横を通り過ぎようとした時に声をかけられる。
「すみません、写真撮ってもらえますか?」
礼儀のある声かけに、断る理由もないので、承諾。
この公園は街灯が少なく暗い。
今時のスマホなら撮れるかな。
手ブレしないようにしないとな。
と思い、カメラを受け取ると、まさかの写ルンです!!
戸惑ってしまった!
それを察した若者が、
「ここを押せば撮れますから」
と撮り方を教えてくれた。
知ってる。
写ルンですだよね。
知ってるよ、おじさんは。
この戸惑いは、
・若者から渡されたカメラが、スマホでなく、まさかの写ルンです!
・この暗い中で「写ルンです」のフラッシュで撮れるのか?!
・この写ルンですのフィルムの感度は夜用のISO1600か?!(現在、ISO1600は販売したないようです)
さらに若者は、
「この穴の中にみんなが入るようにしてもらえれば大丈夫だと思います」
と続ける。
知ってる!
おじさん、知ってる!
動揺を隠しながら、
「どこから撮りますか?」
と確認して、
皆が収まる位置どりをする。
若者たちが、
「え、この人誰?」
「俺、サングラスかけた方がいいの?!」
「横になるから待って!」
みんな自由。
若さを感じる。
たった数秒の発言から、若さゆえの無敵感を感じる。
こそばゆい。
みんなの準備ができたころに、
「撮るよー、はいチーズ。」
カシャ。
「はいチーズ!?ウケるー!」
と女子の声。
?!
うける??!
写真を撮る時は「はいチーズ」ではないの?!
またしても動揺。
このままカメラを返して帰ろうと思ったら、
「もう一枚お願いします」
!!?
どうする!
次のシャッター押す時は何て言えばいい!
動揺を隠しながら、
念の為少し後ろに下がり、フレームに入らない子がいないようにしておく。
私は「はいチーズ」以外知らない。
どうする?どうする!
「はいチーズ」
結局同じ選択。
「はいチーズって笑」
またも笑われる。
令和では、
シャッター押す時はなんと言えばよかったのか?
と考えながらも、
ちゃんと撮れてればいいなぁ。
撮った写真、見てみたいなぁ。
他人を撮るのは新鮮だなぁ。
写ルンですで久々に撮りたいなぁ。
と思いながら帰宅。
帰宅して、妻にこのことを話すと、
「笑われた後に、シャッター押すとき今はなんていうの?って聞けばいいのに。
その上で、また『はいチーズ』って言えば完璧。」
と笑いの指南を受けました。
良い一日でした。