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【読書感想文】優れた起業家が実践する5つの原則!エフェクチュエーション!と私の体験記vol.3

こんにちは。
予期せず3回シリーズとなった本投稿。
今日で最終回です。

前回までの記事はこちら
【読書感想文】優れた起業家が実践する5つの原則!エフェクチュエーション!と私の体験記vol.1
【読書感想文】優れた起業家が実践する5つの原則!エフェクチュエーション!と私の体験記vol.2

田舎町ならではの「起業セミナー」を企画し実行に移してきた経験を、エフェクチュエーションの5つの原則に沿って振り返っています。

最終回では、5つ目「飛行中のパイロット」の原則に触れていきます。


結果的に、私はこの事業に3年間関わることになります。
当然この3年間は決して順風満帆に進んだわけではなく、様々な問題が発生しました。
ちょうどコロナ禍であり、またVol.2でお話ししたこと(トップの猛反対)なだなど。その他に発生した問題を「飛行中のパイロット」に絡めてご紹介します。

発生した重大な問題:主要メンバーの離脱

2年目のことです。
1年目にオープニングイベントを成功させ、注目度が高まった中、いざ本格的に起業セミナーをスタートさせようとした矢先に、学術的な視点からアドバイスをいただき、講師も担っていただいていたN先生が離脱することになります。

理由は「方向性の違い」
バンドマン見たいな理由です。

正直、痛手でした。
ヴォーカルが抜けるくらい痛手でした。
なので、抜けないでほしい!あなたが必要なんです!と熱烈に口説きまくりましたが意志は固く。
結局は、この年は一旦離れるということで落ち着きます。

なぜこんなことが起こってしまったのか?
新たに始めるセミナー企画の段階で、私はほぼ独自で内容を決めていました。結果、N先生がやりたいことと私が企画していたセミナー内容に齟齬が生じてしまっていたのです。恐らく1年目の結果に慢心してしまい暴走していたのだと思います。

【飛行機のパイロットの原則】
飛行中に操縦桿を握っているパイロットのように、常に変化する数値などを確認しながら、刻一刻と変わりゆく状況を観察し、臨機応変に対応することを意味しています。

「創業手帳」より

刻一刻と変わりゆく状況(今回は身内のこと)の観察を怠っており、気付いた時にはすでに臨機応変に対応することができなくなっていました。コントロールを失った初回の起業セミナーは、可もなく不可もなくな内容で終えることになります。【飛行機のパイロット】失格です。いや、墜落はしませんでしたが!

失敗からの飛躍

この反省を踏まえて、3年目のセミナーはしっかりとパートナーからの協力を得て【クレイジーキルト】&【レモネード】の原則で事業を進めていこうと決意します。

まず最優先にしたのはN先生が望む世界を、このセミナーがどのように貢献できるのか?を徹底的に考え実行すること。

私が持っているリソースは、一般的な経営支援に関する知識やノウハウ、起業支援の経験、各種分野に精通した中小企業診断士のような優れた支援専門家とのネットワーク、そして引っ張ってこられる補助金!でした。
また、事業を成功させる上ではMさんやNさんのようなこの地で先進的に生業を作ってこられた先輩方とのネットワークも重要。
これらの【手中の鳥】を生かしつつ、N先生のアカデミックな知識、Mさん、Nさんの経験も自分の【手中の鳥】として、【飛行中のパイロット】としてセミナー企画を構築していきました。

こうして開催した第2回起業セミナーは、徹底的に「田舎での新規ビジネス」に特化した、これまでに無いものとなり、地元紙にも取り上げていただくことになります。
受講された方も、新たな視点で独自のビジネスを検討することができたのではないでしょうか。

成果(受講者の起業実績)がどうだったのかは、正直現段階では定かではありません。
しかし、この事業はその後の面白い展開にもつながるきっかけとなっています。こちらは機会があれば詳述したいと思います。

まとめ

中小企業診断士試験の時に知った「エフェクチュエーション」という考え方から、今回たまたまこの書籍を手に取り、そして3回シリーズで私の経験と照らし合わせて5つの原則について掘り下げて考えてきました。

本投稿の目的は、このエフェクチュエーションの考え方の理解を深め、今後起業家支援をする際のプラスにすることにありました。
こうして自身で行った新規事業の事例を振り返ってみると、一般的な起業や新規事業化と比較すると粒が小さいし、成果もまだ出ていないという意味では「まだまだ甘い」と言わざるを得ないのかもしれません。
また、正直5つの原則に無理やり当てはめたところもあり、優れた起業家には到底及ばないのだろうということにも気がつきました。

一方で、自分が行った行動を、優れた起業家の行動原則に当てはめたことで、これから先、新規事業を作ったり、起業支援をする際にとても参考にできるかなと思っています。

VUCAの時代。
何が正しいか誰もわからない中で、新しいものを作っていくことはこれまで以上に大切になってきます。
本書で紹介している「優れた起業家」はそういうことが得意な人たちだと思います。そんな人たちの成功の秘訣に迫れたことで、これから先、地方(田舎)において新たな何かを起こすお手伝いに、少しでもプラスになれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました!


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