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【読書感想文】優れた起業家が実践する5つの原則!エフェクチュエーション!と私の体験記vol.2

エクスペクトパトローナーーム!

前回、エフェクチュエーションの5つの原則を自分の体験をもとに紹介してきました。
「手中の鳥」「許容可能な損失」の原則までご紹介しましたので、今回はその続きから

前回の記事はこちらから

さて、諦めムード・停滞感漂う町で私がどんなことをしたのでしょうか?

町の魅力【手中の鳥】を使って、補助金活用可能な範囲【許容可能な損失】で新たな取り組みを始めようとしているNIKOさん(私)。

この「町の魅力」をもう少しかみ砕くと、
例えば、有機栽培で作られたお米や野菜があることや、自然に超寄り添って生きている人たち。江戸時代から続く素敵すぎる古民家に住む農家の方々など。おそらく田舎の人からしたら「当たり前」の景色ですが、都会の住人(私も昔は大東京に住んでいたさ!)からすると、生唾ものの魅力にあふれているわけです。

さらに私はこの頃から健康を意識し始め、良い食が良い身体を作ると考え出しました。なかなか健康的で栄養価満点な野菜って身近なスーパーには無いんですが、この町には、無農薬でゴリッゴリに味の濃いニンジンとかが転がっていました。

「都会の人って、ある種こんな暮らしに憧れるよね」
「都会に疲れた方が、この町で生きていきたいと思っちゃうんじゃね?」

そんな軽いノリで、田舎暮らしに特化した「起業セミナー」を検討し始めました。
そんなことを画策していると、出会うものですね。
この町に10年ほど前に移住してきて有機農業を始め、近隣の高級レストランや自然食品スーパーに野菜を卸しているMさんです。この地域の農家のモデルケースであり中心人物。

私は当初Mさんに「田舎ならではのビジネスを徹底的に考える起業セミナーを立ち上げたい!」と相談しました。
するとMさんも「実は農家仲間で経営感覚がなくて離農してしまう人が増えている。そうした人が学べる場が欲しい」と。

そこでさらにMさんから大学で農業と経営を研究されているN先生をご紹介いただきました。田舎ならではのビジネスとは何かを学術的に教えていただく機会を得ました。さらにセミナーの講師もお引き受けいただきます。

さらにそのつながりで数年前に移住してお米農家や民泊を始めたKさんにも出会います。この地域の農業界の若手のホープです。
幅広いつながりを持つKさんにはイベントの周知協力をお願いしますが、ものすごい影響力のある彼のSNSのおかげもあり、初回のイベントは広く認知されることになります。

こんな感じで、実は異動後間もない私にとって、縁もゆかりもない、知り合いもいないこの地で、こうした素晴らしい方々に出会え、そして彼らの要求と私の要求をすり合わせることで一つの事業を作っていくことができました。【クレイジーキルト】


しかし、すべてが順風満帆だったわけではありません。
私が所属していた組織のトップから、「こんな事業やるんじゃねぇ」と開催直前に言われたのです。
私としては、町のためになる良い事業を検討している自負があったので、とてつもない憤りを感じました。

後からわかることですが、田舎ならではの利権が絡むお話だったようで、いわゆる「地元民vs移住者」みたいな構図のあれやこれや…

結局どうしたか。

結論は強行突破です笑。
「もうここまで進めちゃったからやりまーす!」といってイベントをスタートしました。

ただ、トップの意向を完全に無視したわけではありません。
これをやると、どんな良いことが町に起こるのかを徹底的に説明しました。
きっと私にはそこが足りていなかったと反省もしました。

後日談ですが、このセミナーはこの後3年間継続することになります(私の在任期間で終わってしまいました。)
3年目の企画を考えているときに、このトップの方からひと言。
「でも、この町の生き残る道はこれしかないんだよなぁ」

当時、めちゃめちゃ反対していたトップですが、最終的にはものすごい協力者になっていたみたいです。
直面した不測の事態に対応したことは、周囲の理解を得る結果につながり、小さな町の中で多くの人の理解を得ることにつながった。ちょっと違うかもしれませんが【レモネード】と言えるかな?

結局、Mさん、N先生、Kさんの協力もあり、初回のオープニングイベントでは約100人の来場者を集めました。会場として使わせていただいた公的施設の方からは「ここにこんなに人が集まったことないよ」と驚かれました!
そして、その後2年目3年目の創業者向けセミナー事業へとつながっていきます。


さて、1800字超えたので、次回最終回としたいと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございます!


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