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hajimesak
2020年11月27日 07:59
■第十二場 美羽、良玄、トキオ、玲奈、洋一郎、紅葉、裕次、玲奈の叔父が、「かごめかごめ」で遊んでいる。真ん中の鬼は玲奈。他は玲奈を囲んで踊り、歌う。全員「かごめ、かごめ。かごの中の鳥は、いついつ出会う。夜明けの晩に、鶴と亀がすべった。後ろの正面、だあれ?」玲奈「おじさん?」玲奈の叔父「あたり!(叔父がその位置にいない場合は『違うぞ!』)」 紅葉が舞台中央前に出る。裕次と玲奈の叔父は上手
2020年11月17日 08:24
■第十一場 例の喫茶店。洋一郎とトキオは先に帰ってもういない。良玄は玲奈を待って、ここに残って、所在なげにしている。テーブルの上にはアイスコーヒーと水。 玲奈入場。小走りで良玄のもとに。玲奈「遅くなってごめんね。」良玄「お疲れ様。美羽、大丈夫? 」玲奈「うん、すやすやと寝てる。‥色々あったけど、吐き出すこと吐き出したから、一応すっきりしてると思う。明日の朝、もう一度様子見てくる。朝食
2020年11月9日 10:16
■第十場 前場から五時間後。トキオの自宅。夕食を終えたところ、父の亀井仁はテーブルでビジネス書を熱心に読んでいる。母の恵は、鼻歌を歌いながら食器を洗っている。姉の奈央は、テーブルから少し離れたところでテレビを見ている。トキオは、テーブルに座り、先ほどの出来事を考えている。 テーブルの上は、各人の湯飲みがあるのみ、清潔。あかるい色のテーブルクロス。トキオ「うちの家庭って、普通だ。」仁「ん
2020年11月4日 10:41
■第九場 前場から15分後、例の喫茶店に良玄、トキオ、洋一郎が集まる。テーブルには人数分のアイスコーヒー。全員美羽のことを考えている。重苦しい雰囲気。良玄「セックス、優しさ、男性、父親、自己嫌悪、正当化。‥いろんなものが絡み合ってる。父親への気持ちをどう整理していいか、自分でもわからなくなってるんだ。」トキオ「言ってることが、あっち行ったりこっち行ったりで。どれが本心かわからない。とても整