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かごめ

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2020年11月の記事一覧

脚本 「かごめ」 第十二場

■第十二場
 美羽、良玄、トキオ、玲奈、洋一郎、紅葉、裕次、玲奈の叔父が、「かごめかごめ」で遊んでいる。真ん中の鬼は玲奈。他は玲奈を囲んで踊り、歌う。
全員「かごめ、かごめ。かごの中の鳥は、いついつ出会う。夜明けの晩に、鶴と亀がすべった。後ろの正面、だあれ?」
玲奈「おじさん?」
玲奈の叔父「あたり!(叔父がその位置にいない場合は『違うぞ!』)」
  紅葉が舞台中央前に出る。裕次と玲奈の叔父は上手

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脚本 「かごめ」 第十一場

■第十一場
  例の喫茶店。洋一郎とトキオは先に帰ってもういない。良玄は玲奈を待って、ここに残って、所在なげにしている。テーブルの上にはアイスコーヒーと水。
  玲奈入場。小走りで良玄のもとに。
玲奈「遅くなってごめんね。」
良玄「お疲れ様。美羽、大丈夫? 」
玲奈「うん、すやすやと寝てる。‥色々あったけど、吐き出すこと吐き出したから、一応すっきりしてると思う。明日の朝、もう一度様子見てくる。朝食

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脚本 「かごめ」 第十場

■第十場
  前場から五時間後。トキオの自宅。夕食を終えたところ、父の亀井仁はテーブルでビジネス書を熱心に読んでいる。母の恵は、鼻歌を歌いながら食器を洗っている。姉の奈央は、テーブルから少し離れたところでテレビを見ている。トキオは、テーブルに座り、先ほどの出来事を考えている。
  テーブルの上は、各人の湯飲みがあるのみ、清潔。あかるい色のテーブルクロス。
トキオ「うちの家庭って、普通だ。」
仁「ん

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脚本 「かごめ」 第九場

■第九場
  前場から15分後、例の喫茶店に良玄、トキオ、洋一郎が集まる。テーブルには人数分のアイスコーヒー。全員美羽のことを考えている。重苦しい雰囲気。
良玄「セックス、優しさ、男性、父親、自己嫌悪、正当化。‥いろんなものが絡み合ってる。父親への気持ちをどう整理していいか、自分でもわからなくなってるんだ。」
トキオ「言ってることが、あっち行ったりこっち行ったりで。どれが本心かわからない。とても整

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