日本交通(株)会長・川鍋一朗ってどんな人？
ご乗車ありがとうございます。日本交通(株)新卒採用担当です。
就職活動お疲れ様です！ 日々の就活の中で企業研究などに励まれている方も多いかもしれませんね。それでもコロナ禍の中では、なかなか会社に足を運べないのも事実。
そんな状況の中で会社の特質を知るには、その会社のトップを知ることが一番の近道です。
そこで、本日は日本交通(株)の顔であり、現会長である「川鍋一朗」をご紹介いたします！
川鍋会長の生い立ち
川鍋一朗のことを語るのに、この人抜きには語れないという人物がいます。それが、現在の会長の祖父・川鍋秋蔵。1928年に今のタクシー事業の先駆けとなる川鍋自動車商会を設立しました。
タクシーが次第に一般市民にまで普及していくと、会社も乱立するようになりました。それらを統制するため戦時中に企業統合が行われ、それに生き残った結果、社名を「日本交通」に変更。戦後は経済成長の波に乗り、順調に業績を伸ばしていきます。そんな日本交通の３代目として誕生したのが川鍋一朗でした。
川鍋は慶応義塾大学を卒業後アメリカに留学し、ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院でMBAを取得。帰国後に大手外資コンサルタントのマッキンゼーに入社しました。そして、祖父・秋蔵が独立した年と同じ29歳で日本交通に入社します。
1900億円の借金を抱えた経営を4年で回復させる
川鍋が日本交通に入社したころ、会社には1900億円もの借金がありました。このままでは日本交通は倒産するかもしれない。そんな危機でした。
その時、川鍋が取った施策は「本業回帰」。輝いていた祖父・秋蔵の時代に戻そう、日本交通の桜にNの誇りを取り戻そう、というものでした。
当時の日本交通は不動産投資を行っており、川鍋が日本交通に入社したころにはバブル崩壊によってそれらが不良債権化していました。まずはそうした不動産やホテル、ピザ屋など本業以外の事業を売却します。
そして黒タクの導入。「私はプライドを持ってハンドルを握ります」という誓約書を書いてもらったうえで、希望者に乗務してもらいます。すると、日本交通の黒タクは質がいいと話題になり、無線営業での売り上げが伸びるようになります。すると、他の人も黒タクに乗りたい、となる好循環が生まれていきました。
タクシー運転手という職に辿りつくまでに紆余曲折があった人がほとんど。「いろいろあったかもしれないけど、タクシーではナンバーワンになろう。」「人間にできる最高のサービスをするんだ。」それは、まさに祖父・秋蔵がモットーにしていたことであり、接客・接遇を重視する日本交通の原点回帰でした。
そうした現場の乗務員の努力やお客様からの支えがあり、結果としては４年で1900億円の借金返済の目途が立ち、通常操業に戻ることができました。
現場を支える乗務員の立場を知りたいと思い立った川鍋は、実際に社長になってから1か月間タクシー乗務員を経験したこともあります。当時の経験は書籍にもなっていますので、ぜひご覧ください！
「徳を残そう」という社是
日本交通には徳を残そうという社是があります。これは現会長・川鍋が策定したもの。
日本交通はお客様に支えられています。社訓の中に「お客様第一主義」とあるように、日本交通はお客様を大切にします。街中を走れば、日本交通を選んでご乗車されるお客様はたくさんいます。それはこれまでの歴史の中で、日本交通の乗務員がお客様に最高の接客をして、信頼という徳を積み重ねてきたからです。
この記事を書いている私も、一昨年の10月まで乗務員をしていたので、それがよくわかります。正直入社する前は「日本交通を選んでご乗車されるお客様がたくさんいる」と聞いても、当時は学生でタクシーに乗る機会があまりなかったのもあり「タクシーを選ぶ」という概念をあまり理解できていませんでした。
でも実際に入社してハンドルを握ってみると、本当に「日本交通を選んでご乗車されるお客様」はたくさんいました。私は今までの自分の認識が間違っていたことを認めると同時に「新人の私に優しく接してくださるお客様がいるのは、これまでの先輩たちが積み重ねてきた徳があってこそなんだな」と感じました。
その先輩というのは、私が名前を知らない人たち、社史の白黒写真でしか会えない人たち、もしかしたらすでに鬼籍に入っている人たちが、94年間脈々と築き上げてきたものです。
その先人たちの残した徳に敬意を払い、自分たちも後世に徳を残すこと。それが川鍋一朗をトップとする今の日本交通の姿です。
フードデリバリーサービスによる物流への進出、配車アプリ開発のMoTの会長を務め、個人でエンジニアの勉強もするなど、常に変化する時代の最先端に立ち続けています。
『がっちりマンデー!!』に出演！
そんな川鍋、TBS『がっちりマンデー!!』に毎年出演する「スゴい社長」メンバーの常連でもあります。今年（2022年）で7年連続の出演となりました！ 1月16日(日)、1月23日(日)、1月30日(日)で放送されました。当日の収録の模様については、ぜひこちらのルポをご覧ください。
ここまで読んでくださりありがとうございました。少しでも日本交通と川鍋一朗のことについて関心を寄せていただけたのであれば幸いです。
またのご乗車をお待ちしております！
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