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内定者の考えた企画を、会長が真剣評価!【Nプロ総選挙・前編】

ご乗車ありがとうございます。日本交通新卒採用担当です。

去る6月8日、日本交通の新プロジェクトである『Nproject』の集大成、企画総選挙が開催されました! 

「企画総選挙とは?」

日本交通の22卒内定者が、数か月に渡りチームを組んで議論に議論を重ねて考え抜いた企画を、業界トップであり大企業の会長である川鍋が「即実施」「前向きに検討」「修行を積むべし」の中から判定を下すもの。「即実施」となった企画には実際に予算がつき、内定者自身が主体となって、そのプロジェクトを動かしていくことになります。

日本交通における「企画」とは、社会貢献であること。SDGsの17個の課題のうちから、自分たちが解決したい課題を選び、それを日本交通のサービスでいかに解決に向けられるかを考えていきます。

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イベントは、内定者チームによる5分間の企画発表の後、会長から質疑応答タイムがあります。歴戦のビジネスマンである川鍋が、学生に対して忖度なしに繰り出す質問は、それも本気のものばかり。川鍋の審美眼にかなう「即実施」企画は誕生するのでしょうか。

企画エントリーは5チーム。

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今回はその記念すべき第1回の企画総選挙の模様をお届けいたします。

企画①「オフィスタクシー ~移動する会議室 オフィスがあなたを迎えに行きます~」

リーダー:小林

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【企画趣旨】
「オフィスタクシー」=「WiFiが飛ぶタクシー」
皆さんは外出先で作業が必要になったことはありませんか? 無駄だった移動時間を作業の時間にすることで、移動時間を価値あるものにするべく、私たちは「オフィスタクシー」を企画しました。時代のニーズに合った新しい利用の仕方を提案します。

【使い方】
利用者は日本交通の配車アプリ『GO』で「オフィスタクシー」を選択して予約します。
目的地までの移動中や、停車中の利用を想定しています。ゆくゆくはオフィスとして利用することができるタクシーの実現を目指します。

【メリット】
1:社会貢献
・移動時間を仕事にすることで無駄な時間を削り、仕事もプライベートも充実させることができる
=「SDGs⑧働き甲斐も経済成長も
・移動時間が無駄にならないため、都心から離れた場所に住めるようになる
=「SDGs⑪住み続けられる街づくり
・個人輸送空間であるタクシーを利用することで”密”を避けられる
=「SDGs③すべての人に健康と福祉を

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2:業界のイメージアップ
タクシー業界以外でこのような取り組みをしている企業はないため、会社や業界のイメージアップにつながります。リピート客を独占することができる他、ライバルがいないため、投資した分の費用を回収できます。

3:若手が社会のために企画し実現する姿を見せられる
日本交通の入社意志未決定者に対してアンケートを行いました。

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「22卒の若者が自分たちで考案したタクシーを自分たちで運転していたら入社意欲は1~10段階中どの程度になるか?」に対する結果はなんと「平均:7.2」。私たちが挑戦する姿は、若い世代の励みになるはずです。

この企画を実現させるため、まずは実証実験がしたいです。
「タクシー1台とWi-Fiを貸してください。」

企画①への質疑応答

会長
「どういうお客様のシーンを想定している? ターゲット顧客は?」

小林
「これは学生がコロナ禍で就活や学生生活をするうえで必要なサービスです。たとえば私の場合、家から東京に行くまでに2時間半かかります。東京に用事があると在宅で行う用事は諦めないといけませんが、もし東京に在宅ワークできる環境があれば、就活をする学生にとても役立ちます。」

川鍋
「そういった視点が入ってくると現実感が出てくるよね。Wi-Fiタクシーって過去にもうちで考えたことはある。でもターゲットを明確にしないと『あった方がいいよね』と理想論で終わってしまう。

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サービスを考える上での一丁目一番地は、どういう人が使うか明確にすること。今みたいに自分の体験に基づいたことが一番わかりやすい。自分と同じようなターゲットユーザーがどれくらいいるのか。逆によくわかっているがゆえに、そういう人はいっぱいいると思い込んでしまうこともある。その視点があるとより良い発表だったね。

ところでこれは、どれくらいの費用対効果がある? 1年後のサービスでは何台くらい運行されていて、それに対していくらかかる想定?」

野澤
「Wi-Fiは法人用に配布している5社に見積をしたところ、安い会社で月9200~9300円。オプション込みで3万円超える業者もあります。それらを試しに使ってみて実証実験で導入したらいいと考えます。
費用対効果に関しては、最初はWi-Fiの本体だけを設置するだけなのでコストはほとんどかかりません。新しいもの好きな人が実証実験でたくさん乗ると考えます。投資に対してのお客様の入りを考えると、投資は回収できるイメージです。」

川鍋
「Wi-Fiタクシーがあることで何人くらいが乗るイメージ?」

野澤
「日本交通は法人契約しているところが多いので、それらの会社に広告やDMを送ります。ターゲット層の若者以外でも、重役の人など移動中も時間を使いたい人に使っていただく。1日あたり最低でも20~30人は考えています。」

川鍋
「言い切ったところがすごいな。実証実験をするうえで一番ボトルネックになることって何だと思う?」

野澤
「いきなりサービスを始めたら、当初は悪評が立つことも考えられます。なので、まずはモニター実験をやるつもりです。モニターにアンケートを取り改善点やご意見をいただく。お客様からのクレームがどれくらい来るのか、どれくらい損失が出るのか、そこに対してバリアー線を張りたいと思っています。」

川鍋
「何がこのサービスの競合になる?」

小林
「無料でWi-Fiが使えるカフェなどだと思います。でもカフェの場合は後ろを人が通ったら迷惑になってしまいます。今回の企画は一人の空間で作業できるのが売りです。大事な会議なら密室のタクシーの需要があるのではないでしょうか。」

川鍋
「1台とWi-Fiで最初の1か月で何を検証する? 皆さんだったら何する?」

小林
「私たちNプロ会議でモニター検証を行います。お客様の生の声を聞いて、どういうサービスが必要か、Wi-Fiの機能がどこでも不備なく使えるか否かを検証したい。」

企画①、会長の評価は?

「要修行」

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これはね、皆頑張ったんだけど……ネタがリアルなビジネスのネタで、ガチすぎたね。実は昨日、MoTでまさにこの話題について話していたんです。課題として挙げられたのが、お客様の認知性をどうするか。他にも、タクシーが駅待ちしてるところで、乗車してないお客様が繋いじゃったらどうしようとか。例えば配車アプリ『GO』で呼んで実車の間だけWi-Fi使えるようにするにはどうすればいいか。

色々考えていくと、システム的な課題がたくさんある。ニーズはすごくあるのは間違いないけれど、今総務省の取り組みで20ギガまでは2980円と言う風に値段は下がっているんだよね。今後設備投資したときに、公衆無料Wi-Fiの価値は低下するんじゃないかとも言われている。

セキュリティ面でも無料Wi-Fiに接続して会社のデータをそのまま流すのはちょっと怖い。ついつい自分や会社のスマホのデザリングみたいな話になる。

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……とかっていうのは昨日MoTの会議でガチで話したこと。ネタ的に皆さんが扱うにはど真ん中過ぎて、ハードルが高かったと思うよ。

良かったのは野澤君や小林さん、指摘されたときにビビらなかったね。普通考えてないこと言われたらビビるけど、君たちは「そんなの10年前から考えてました」みたいな顔をして言った。

それだけでこいつら考えてるなって思われる。プレゼンははったりの面もあるよ。ただネタがちょっと直球ど真ん中過ぎたね。簡単に打てちゃう。ごめんね。こっちもプロとして長年やってるんで(笑)ありがとう。ガチになっちゃった(笑)


引き続き、個性的な企画の発表が続きます。残りは4企画!「即実施」企画は誕生するのでしょうか?

≪中編≫はコチラから。



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