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CGスタジオが自社でパブリッシングチームを発足させた理由とは? 【アニマ代表インタビュー】

CGスタジオとしは珍しい事例となるパブリッシングチームの編成を発表したアニマの笹原代表にその経緯や狙いについて伺いました。

現状、アニマの売上はほとんどが請負制作です。
クライアント様の版権をお借りして制作を行っているので、
当然アニマ自体に権利は残りません。
ですから、【版権を持つこと】は昔からアニマの目標のひとつでした。

書籍の版権を持つことで、2次利用として映像化することが目的ですが、
映像化からゲームやグッズなどのコンテンツへ広がる可能性も出てきます。
さらに、版権を持たない作品と比べて、制作スケジュールをコントロールしやすそうな点もアニマにとって大きなメリットです。

とは言え、自分たちで企画を作ることは容易ではありません。
そこで、以前から業務提携させていただいている株式会社スタジオ・トアの
代表/漫画家である太田垣康男さんに何度か相談させていただきました。

太田垣さんから「漫画を作ってみるのはどうか?」というアドバイスを
いただいたことをきっかけに、太田垣さんを通じて編集の方にお声掛けし、
そこに社内スタッフを加えてパブリッシングチームを編成することとなったのです。

今後は、チームANIMAとして漫画やライトノベルの原案・原作作りを行い、その原案・原作を漫画化/ノベライズ化していく予定です。すでにいくつかの企画が立ち上がっており、第一弾となる「鉄輪のカゲ・ルイ」の連載がイーブック・ジャパンにて6月23日よりスタートしました。

私としては、CGプロダクションが
「本業である映像化を目的に、先行してコンテンツを作る」
ということがもっと当たり前になれば良いと思っています。
作家さんにとっても、映像化の可能性が高くなる条件での漫画制作は
やりがいが感じられると思います。
今後、こういった連携が増えていくことにも期待しています。

ーーーインタビュー以上ーーー

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