Bellydancer Safinah's EYE. 010〜ベリーダンスのメリットとデメリット、映画の中のベリーダンス

こんにちは、サフィナです。7月もあっという間に半ばを過ぎましたね。暑さが続きますが、皆さまもどうぞご自愛くださいね。さて第10回は、ベリーダンスから得られるメリットとデメリット（無料）、映画の中のベリーダンス（有料）をお送りいたします。
 
ベリーダンスだけに言えることではないですが、ベリーダンスから得られるメリットで第一に挙げることは、精神衛生上の解放が一番かなと思います。ダンスでは、協調性や社交性、集中力、度胸や自信が身につくことが挙げられますね。加えて、生きていく上でも大事なリズム感やバランス感覚も身についていきます。
 
ベリーダンス特有のものを挙げるとしたら、美しい所作といった女性らしさを自分自身で発見できること。それはつまり、自分を発見することにもつながります。エンジョイできること、自分の内面を出して踊ること。全てが自分を解放する流れへとつながっていきます。
 
身体的な面では、他のダンス同様に体幹が鍛えられたり、姿勢が良くなったりと、有酸素運動として継続することで身体が整っていきます。ベリーダンスだけで劇的に痩せたりはしないのですが、身体を引き締める効果や身体のしなやかさが養われる効果は期待できると思います。先にもお話ししましたが、女性らしい所作といったものも自然と身につきます。
 
具体的には「こんな私でもステージに立って良いの？」と、自分を過小評価している人であっても、目標を持ち向上心を持ってベリーダンスに取り組めば、客観的に自分自身の姿を鏡に写しても恥ずかしくないように、いつの間にかなれていたりするんですよね。
 
発表会なら発表会を目標に、そこに向かってみんなで作り上げていく。そのエネルギーは、ひとり一人の成長と想いから出来上がっているなぁと思います。いつも応援してくれる観客の皆さんや舞台を一緒に作り上げてくれるスタッフ、支えてくれるご家族の存在あってこそのステージです。感謝の気持ちでいつもいられるのは、ありがたいことですね。1人では決して作り上げることは出来ませんからね。メリットという言葉では言い表せないくらいの素晴らしいことだと思います。
 

舞台を作り上げることは、ダンサーにとって何者にも代えがたい喜びです。

デメリットを挙げるとすると、筋肉を正しく使っていないと思わぬケガを引き起こす場合があることですね。ライターのマキちゃんも、両足の甲の骨がいつの間にか疲労骨折していたそうでビックリしました･･･。ダンスをして得られるデメリットとは異なりますが、加齢による動きの制限は多少なりともあると思います。私の師である海老原美代子先生は「毎日鍛えていればダンサー寿命も延びる」と仰っています。一般的な高齢の方よりはもちろん、動ける身体になっている点はメリットですね。

 「こうなりたい」という気持ちと現実とのギャップに悩まされるということもあるとは思います。子どもの頃からベリーダンスやアラブのリズムに慣れ親しんだ人たちとのギャップや、体格的なギャップはある程度は致し方ないかなと思います。 あとはお金と時間を取られるということですね。以前より手に入れやすくなったとは言え、上達するにつれて似合う衣装も変わってきますし、それに伴って衣装の値が張るということは否めません。またベリーダンスはたくさんの種類の踊りがあるので、それに合わせた衣装や小道具も加わって、もっともっとと欲が出てくるのも確かです。 

これまでお話ししてきた通り、メンタルの向上がダンサー生活には切っても切り離せない要素だと思います。楽しい時間。抱えている苦しみといった色々なことを忘れさせてくれるベリーダンスとの時間。 その一歩を踏み出すのが大変だと思う方も多いのではないでしょうか。私もはじめの一歩は相当な勇気が必要でした。 励ましてくれるのもダンスであり、仲間。

あなたも一歩を踏み出してみませんか。今度はあなたが誰かの背中を押す番になる日も、遠くないかもしれませんよ。 

第10回の無料記事はここでおしまいです。第11回は、アラブのリズム前編（無料）についてご紹介させていただきます。