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会社規模による仕事比較-意外と短所もある大企業①

こんにちは。
キャリア×英語のアドバイザー
にけと申します。

今日は
会社規模による仕事比較として
大企業の短所について
書いてみようと思います。

短所!?
その前に。。
大企業には長所がたくさんあります。
給料、福利厚生、安定、知名度、信頼度、、
これらのメリットは非常に大きく、
正直、僕も特に理由がないのなら
大企業をすすめたいところです

ただし状況によっては、
小規模のほうがよいところもあったり、
それらと比較した場合、
大企業にも欠点があることが見えてきますので
今日はあえて短所を書いてみようと思います!

なので決して、
大企業はダメ!とか
小規模の方がいい!とか
言いたいわけではありません!
自身のキャリアとやりたいことを
よく考えたうえでの
参考にしていただければと思います!

特に転職により
小規模⇔大規模の会社へ移ろうと
検討している方や
就職活動中の学生さんの
参考になればと思います

僕は製造業で売上規模として、
百億円未満、数百億円、数千億円、数兆円と
幅広く4社を経験したので、
その経験をもとに書いています。
業界・職種などがかわると
異なる部分もあるとは思います

書いていたら、
あまり長文になってきたので
小分けにしようと思います

今回①は
主に仕事が分業となることについて
としてみました。

会社の仕組みを理解しにくい

大きな会社では
会社として
どこの部署が何をやっていて
どこからお金が入ってきて
何に使われていて
というような、
会社という組織としての
仕組みや役割を知る機会が
なかなかありません

良くも悪くも、
他の部門・部署が
物理的にも関係としても
すごく遠い

大きい会社なら、
例えば
研究、営業、製造、
人事、経理、調達、、
これらはきっと同じ建物内に
いませんよね?
同じ敷地でも異なる建物とか。
よくあるのは
間接部門は全部
東京とか都市部の本社で
営業は各営業所だし
製造は地方の工場だし
技術もまた別の町の
技術センターとか。
物理的にも離れているので
会って話す機会も少ないです

大きな会社では
おそらく部長くらいの
高い役職にならないと
会社の予算がどのくらいあって
それは会社全体の利益の
どこからどう作られてとか
ビジネスとして
会社がどう回っているのか
経営に関することを
理解する機会がありません
(一部の経営に近い部署などでは
早いうちからあるかも)

大きい会社ほど
事務的な作業以外で
他の様々な部署と
深く関わりを持つのは
かなり上の役職になってからです。

もし将来的に起業などを考えているのなら
このあたりは知っておきたいところですが、
大企業では組織が大きすぎて
学びにくいのです

一方、小規模の会社であれば、
会社が小さいので、
物理的にも近くにいますし、
組織が小さいので、
仕事の幅自体は広がり、
そこまで上位の職にならなくても
割と早い段階で
多くの部署と関わったり、
そもそも部署が少なく自部署で
多くのことを網羅しているので
組織としての流れを
知るのには良い機会となります

大企業でも駐在すると、
駐在先が小さな組織になっていて
そこで学べることもあります。

仕事の分断

大企業では当然、
部署やグループが増え、
業務が分断され、
マニュアル化、単純化していきます

大企業はそれを目指しているので
当然のことです
いつでも替えがきくように
していくわけですね

単純化といっても、もちろん、
流れ作業のように
毎日同じことを
やるわけではありません。
その中で考えたり工夫すべきところは
たくさんあるし、
決して何も考えずにできるわけでは
ありません
だから優秀な社員もたくさんいます

ですが、分断化により
関われる部分は少なくなります

例えば、
何かの新製品を開発し、
販売して利益を上げる場合、

ニーズを読んで(マーケ)
基礎開発して(研究)
特許出願して(知財)
製品化して(技術)
試作して(試作)
評価して(評価)
紹介して(マーケ、営業)
契約して(法務)
原価を計算して(原価)
販売価格調整して(営業)
受注して(営業)
部品を調達して(調達、購買)
量産準備して(生産技術)
受注量と生産量を管理して(生産管理)
量産して(製造)
品質を保証して(品質保証)
製品を輸送して(物流、SCM)
入金、出金、税金を管理して(経理)

開発から設計、生産、出荷まで
すべてを行っている製造業として
かなり適当に書きましたが
多くの部門に役割が分散されます。
(例えば商社だと特に
前半部分が異なります)
大企業だと上記よりも
部署が多くなることもありますが、
規模が小さくなると、
多くの業務を1つの部署で兼任し、
ぐっと部署の数も減ります

さらに
この1つの部署の中でも
役割分担
されています。
例えば技術の場合だと
設計、図面、評価、
試作、材料技術(素材開発)、
顧客対応、
それぞれがグループで
わかれていることも。

なので、技術部にいながら、
例えば材料技術のグループにいると
製品の設計はしない、
材料の評価はしても
製品の評価もできないし、
製品図面を書くこともない、
というようになります。
これはこれで
特化した専門性をつけられるので、
メリットでもありますが、
知識は偏りやすいです。

別の例だと、
評価するチームに配属された場合は
どうやったらうまく
評価できるのかを
考え続ける仕事となります
これはこれで
とーっても大事なことなので
重要ですが、
上記のように幅は狭まり、
知識は偏ります

営業の場合でも
ある特定の地域の
ある顧客限定の対応など、
分断化されていきます。
自分で顧客開拓をすることも
ないでしょうし、
自分の担当顧客以外のことが
わからなくなってきたりします

大企業にいると
このようにフローのごく一部に
携わるだけになるので、
ビジネスとしての実感がわきにくく
人によっては達成感も感じにくいです

僕も自動車業界にいて、
かなり多くのメーカー、例えば、
トヨタ、BMW、ベンツ、GM、Fiat、マツダ、、
などの結構な数の車に乗っている部品を
過去手がけていますので、
日本でも海外でも、街を歩けば、
そこら中に自分が携わった製品が
使われている車が走っています。
ですが、
「自分が関わった製品が使われている!」
という喜びみたいな感情は
正直あまりありません。
開発から販売までの過程の
ほんの一部に携わっただけですからね。
この辺の感じ方は人それぞれです。
実感を感じられる人もいます


①はこの辺にしておきます。
大企業になると
会社の仕組みを理解しにくく、
多くの仕事が細分化されています。
将来起業したいとか、
幅広くいろんなことに関わりたい、
という人は
小規模の会社を選んだ方が
良い可能性があります。
究極はベンチャーですね。

ただ大企業には
給料、(これとても大事ですよね)
福利厚生や知名度、安定、、、
これらがあるので、
バランスをみて
考えたいところですね。

特に、一般的には
小規模→大規模よりは
大規模→小規模の方が、
転職は簡単です。
だから最初のうちは
大企業を狙っておくのも
ひとつの考え方ですね

小規模では実力があれば
出世もしやすい可能性があるので
職位を上げて
給料などは同等レベルに
もっていける可能性もありますよね


次回②では
人付き合いとか、
社内政治について
書いてみようと思います。



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