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旅行日記 2/25~2/28

2月25日

待ちに待った旅行が始まる。
昨年の秋口に地元・札幌の友人二人と大阪で合流し、大阪・京都・滋賀・名古屋を回ろうと計画した。
飲み会という名のオンライン会議を重ね、綿密にスケジュールを組み、やりたいことをとことんやろうと盛り上がった。
そのために仕事も頑張り、ようやくその日が来たのだ。
前日は興奮で寝付けなかった。まぁ移動で寝れば良いかと考えていたので寝不足に関しては特に危惧していなかった。
朝8時に起床するやいなや札幌から来る二人から緊急の連絡が届いた。

「乗る電車間違えて飛行機間に合わないかもしれん」

思わず爆笑してしまった。
あれだけ会議を重ね、移動時間等を何度も確認しながらスケジュールを組んだというのに乗る電車を間違えるとは。
普通なら怒りが込み上げてくるものだが不思議とその感情は無く、「何とかなるべ」という感覚だった。
とはいえ間に合わないのは諸々困るので対応策を共に練り考えた。とりあえず空港へと向かうことにした二人。少し不安もありつつも私も準備をした。
飛行機は9時半発。チェックインは30分前に済まさねばならない。二人が空港に着いたのは9時だったそう。ダッシュでチケットカウンターに向かうも「ダメですねー」と言われたらしい。絶望の表情を浮かべていたであろう。そんな二人の姿を見兼ねて受付のお姉さんが奮闘してくれたらしく、一人の荷物を新千歳空港に置いて、必要最低限の物だけもう一人の荷物に入れてしまえば乗れますよとよく分からない方法で数十分遅れながらも何とか搭乗できたとのことだ。
「何とか乗れた」と二人から連絡が来てほっと胸をなで下ろした。私は何も間違えることなく少し早すぎたぐらいにバス乗り場に到着し優雅な3時間のバス移動を楽しんだ。
二人の移動時は散々だったらしく時間管理をしていた一人が何を思ったのか、いちごオレを飲んでいた友人の太ももの上に置いていたカバンをいきなり持ち上げいちごオレをコートにこぼしてしまったり、最寄り駅からそのまま乗っててよかった電車をなぜか途中下車し、次に乗った電車は快速とかでなくしかも空港ではないところに向かう電車で四苦八苦していたそう。遅れちゃいけないと寝れなかったらしい。宿でゆっくり休んでほしいものだ。
新大阪の駅で無事に合流した時は完全お通夜モードだったらしい二人も安堵の表情に変わり、歓喜の再会を果たせた。
新大阪駅にあるお好み焼き屋で昼食を済ませ(最高に美味かった)、3人で滞りなくホテルにチェックイン。道頓堀に行きグリコの前で良い大人3人がはしゃぎ倒し、夜は「日本一の串カツ」と謳っている「横綱」という串カツ屋でビール片手に舌鼓を打ち、荷物のほとんどを新千歳に置いた友人にドンキで買わせた3枚の下着の話で2時間盛り上がった。非常に良い夜であった。

トマトとモッツァレラチーズのお好み焼き。非常に美味い。
日本一の串かつ屋 横綱
この時すでに友人の下着の話で大盛り上がり

2月26日

旅行2日目。
昨日の大阪の食事に大満足し、ホテルの朝食ビュッフェを堪能。早々にホテルを後にし、新大阪のレンタカー屋へと足を運んだ。
2日目からはレンタカーを使用し、京都へと向かう。
はじめての道に四苦八苦しながらも何とか京都に到達できたが、ここでも問題が発生した。
道が細すぎるのである。
私は運転できないので免許を持っている友人二人に運転を任せるしかなかった。それが痛手となった。
二人は札幌の広い道で慣れているので、本州のやたらめったら狭い道路は難易度が高い。狭い道路に驚きを隠せない二人にねぎらいの言葉をかけるも二人は集中しており聞く耳を持たなかった。
渡月橋へと向かう道中、トイレ休憩のためにホームセンターに寄った。小休憩で少しリラックス状態に陥ったのか、出るときに縁石に車体の下をぶつけてしまった。車内に緊張が走る。とりあえずやってしまったことはしょうがないので渡月橋に向かうことにしたが、渡月橋付近は非常に狭い上に人が多すぎて車で通れる気がしなかったので断念し、金閣寺へと向かった。
荘厳な金閣寺に癒され、次は八坂神社へと向かった。
日曜日ということもあって人の多さは異常だった。コロナが渦巻いていたとは思えないほどの盛況ぶり。清水寺へと向かう道中にある産寧坂もそぞろ歩くというより行列に並んでるような感じだった。
ただやはり京都の風情ある街並みは我々の心を癒した。
旅館のチェックイン時間が迫る中、何としても千本鳥居を見たいとのことで伏見稲荷まで急いで向かい、急いで千本鳥居を上った。
2日目の宿は滋賀県のおごと温泉にした。近江牛しゃぶしゃぶという文字に釣られ決めた宿だ。非常に上品な味で3人の満足度はピークに達した。
卓球で汗を流し、琵琶湖が一望できる展望大露天風呂で疲れを癒した。2回入った。
最高の風呂と最高の夕食に大満足し、部屋でひとしきり騒ぎ倒し3人死んだように眠った。

金閣寺
天気が良すぎた
これで一泊1人1万弱…本当かよ…
卓球部2人に苦戦する筆者

2月27日

旅行3日目。
普通に寝坊した。
8時から朝食の予定だったのに8時に起きた。
みな眠気眼で朝食会場へと向かった。
朝食も非常に豪華だったが、寝起き過ぎてあまり食べれなかったのが非常に悔やまれる。
朝風呂を済まし10時にチェックアウトをした。本日は私の居住地である愛知県へと向かう。
高速道路に乗り、愛知県新城市へと向かった。
新城市には「フォレストアドベンチャー新城」というアスレチック施設があり、大自然の中で体にハーネスを付け高所の樹の上に設置された吊り橋や小さな丸太を渡ったり、ジップラインと呼ばれる樹の上から滑空したり等できる。
名古屋の地下鉄の広告にこのフォレストアドベンチャーが載っており、気になっていたのでこの旅行を機にぜひ行こうと提案したのだった。
ハーネスを取り付けてもらい、数分の講習を終えいよいよ開始。
我々以外に男女5人のグループが居て全員我々より若かった。
非常に楽しかったがハーネスを付けているとはいえやはり怖い。高所恐怖症ではないと思っていたがどうやらその気はあるようだと自覚した。若いグループは「ウェーイ」などと奇声を発しながらぴょんぴょん跳ねてた(様に見えた)。若いって無敵だなと思った。
2時間ほど遊び、名古屋へと移動する。私にとってはただの帰宅だが二人にとっては初の名古屋。しっかり紹介できるよう落ち度があってはならない。
到着しホテルにチェックイン後、個人的おすすめ中華料理屋「味仙」を二人に紹介した。
辛いのはもちろんのこと本格的な中華が味わえるだけあって、きっと二人も喜んでくれるであろうと思い自分も心躍っていた。
「辛いの得意」と豪語した友人がミニ・台湾ラーメンを食べて機嫌悪くなった。
私は「本当に辛いから食べるなら後にしな」と忠告したのだが聞く耳持たずすぐ頼んでいた。最初に来た麻婆豆腐で「もう辛い」と言ってたので「絶対無理やん」と思っていたが案の定ギブアップしており、せっかくにんにくチャーハンやら青菜炒めやら他に美味しいものを頼んだのに「いらない」という始末。自分で頼んでおいて食べれなくて勝手に機嫌悪くなって「俺ホテル戻る前に違うのどこかで食べるわ」とか言い出す友人の姿を見て「そういえばこういう奴だったなぁ」となんだか嬉しくもなり同時に明日で最終日なのが寂しいと思った。友人は松屋を食べていた。

宿の朝食
高所の綱渡りで屁っ放り腰になる筆者
友人が味仙の後食べた牛丼

2月28日

旅行4日目。
ついに最終日。
楽しい時間はあっという間に過ぎる。
紆余曲折あった思い出を振り替えつつも時間ギリギリまで名古屋を楽しんだ。
昨晩、みんな8時には起きて9時ぐらいに名古屋城を見に行こうと計画していたが何となく1時間押して、みんなゆっくり起きた。
10時ぐらいにホテルを後にし、私の自宅に荷物を置き名古屋城へと向かった。私は2回目なので今回は違った視点で楽しもうと思った。天守閣や二の丸の瓦に着目したり、本丸御殿の床の造りや柱の造りに趣を感じたりとジジイみたいの楽しんだ。友人二人は「いぇーい」と小さく歓声を上げ本丸御殿の襖バックに自撮りしていた。
名古屋城をバックにプロの写真を撮って貰ったり、名古屋城のお土産を選んでいる途中荷物無友人の下着をもう一枚購入したりと最終日もなかなか楽しい時間を過ごした。
昼過ぎに大須商店街に行き、から揚げを食べ、団子を食い、天むすを食べてだらだらと歩きながら別れを惜しんだ。
会おうと思えばいつだって会えるというのになぜこんなにも寂しい気持ちになるのか。
辛いと言って不機嫌になった友人とは小学校からの付き合いで、大人になった今でもしょっちゅう遊んでいた。荷物無し友人は高校からで、札幌時代はよく3人で飲んだり出かけたりしていたので唯一無二の親友とも言える仲だ。
そんな3人の一人が突然地元を離れ名古屋へ行くと言い出してさぞ驚いただろう。寂しさもあるし、嬉しさもあるし、怒りも当然あると思った。
正直どんな顔で二人と会えばいいか分からなかった。どんな言葉で話しかければ良いか分からなかった。「俺だけ行ってすまん」と暗い顔して会うのも違うし「最高に楽しい日々を過ごしているぜ」と笑顔で言うのも何か違う。
頭の中で逡巡する気持ちが解決しないまま当日になり二人の顔を見た瞬間、今まで考えていたモヤモヤとした気持ちは一気に忘れた。
「会えてよかった」
初日からトラブルがあったのでより「会えてよかった」と思ったのだろう。
素直にその言葉が口からするりと出た。
感動すら覚え、一瞬目頭が熱くなったがぐっと堪え二人と軽く抱擁を交わす。
そういえば名古屋に行く直前に飲んだ時も二人と抱擁を交わしたなぁ。
今回の旅行で感じたこと。
友情というのは時に恥ずかしく、むずがゆく、それでいて感動を与えてくれるものだと。

以上、まだ名古屋に来て1年も経っていない早とちり勘違いクソヤローのドタバタ旅行記でした。


今回訪れたおすすめの場所のリンクを貼っておきます。気になった方はぜひ。明確なステマ。


追記

荷物を取り戻し嬉しそうな友人

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