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ニジノ絵本屋でお手伝いしている大学3年生の公開日報_2022年8月13日「ミーツポートのSUMMER CAMPUS!」

 みなさま、こんにちは!
 現在、ニジノ絵本屋さんでお手伝いをしている大学3年生のぶんです。
 この度、イベントでの出店のお手伝いとnoteでの公開日報をやらせていただくこととなりました。

○イベントについて

 今回のイベントは、2022年8月13日(土)に東京ドームシティにて開催された「ミーツポートのSUMMER CAMPUS!」です。
 このイベントは、「自由研究が最高に楽しくなる真夏の学校」として「つくる」「かんじる」「みつける」のテーマごとに3日間開催され、興味深くわくわくするようなワークショップやキッチンカー、スポーツ体験等が出店されていました。
  8月13日はイベントの2日目。2日目は、「かんじる」がテーマとなっており、廃品から楽器を創り出して音楽を奏でるガラクタ音楽会が開かれたり、ものづくり体験のワークショップが開催されたりと、五感で楽しむことが出来るワークショップが集まっていました。

 ニジノ絵本屋にも様々な方が足を止めて下さり、絵本を手に取りながら「今は大人も楽しめる絵本もあるんだね」「こんな楽しい絵本があるなんて知らなかった」と笑顔で話しかけてくださるお客様が多くいらっしゃいました。
 子どもたちが自分から足を止めてくれることもあり、文章を声に出しながら、楽しそうに絵本を読んでくれていたのが印象的でした。 

 また、今回はだいちゃんこと、さとうだいすけさんによるバルーンアートのワークショップもあり、多くの子どもたちが素敵なバルーンアートに目を輝かせ、保護者の方の手を引いて立ち止まってくれました。

 だいちゃんの手にかかれば、風船があっという間におばけちょうちんや傘の形に姿を変えます。
 完成に近づいていく風船を見つめる子どもたちをより楽しませるよう、あっと驚くような工夫を組み入れているのが魅力的でした。

○今日の学び

 当日は台風の影響であいにくの天気であり、お客様と実際に交流する機会は多くはありませんでしたが、その代わりにニジノ絵本屋さんのイベント時での工夫を先輩メンバーからたくさん聞かせていただきました。

・商品の陳列について

 まず、商品の陳列について、ニジノ絵本屋さんではイベントの際、本棚等を用いることで「本屋さん」ということが遠くからでもわかるように工夫しているそうです。
 このようにすることで、お客様に「ここは本屋さんなんだ」と何を扱っているお店であるのか気づいてもらいやすくなるという効果を実際に感じることも出来ました。
 立ち止まってくださったお客様の中には、表紙が自分の目の高さにある絵本を手に取って「ここは絵本屋さんなんだね」と言ってくださる方もおり、人が行きかう場所で開催されるイベントでは、目に入る情報から得られる第一印象が非常に重要であることを実感しました。

 また、お客様が自由に読むことができる見本の絵本に関しても工夫があり、あえて「サンプル」と書かず、ビニールなどで表紙をカバーをすることもないそうです。
 このような状態にしておくことで、実際に手で触った感じや家に置いた時のイメージがしやすくなり、購入する側から見ても、嬉しい配慮に感じました。

・接客について

 今回は接客の中でも、個人的に不安のあった商品の紹介について教えていただきました。
 ここでは、中でも印象に残った3つのことについてお話したいと思います。
 1つ目は、商品説明の仕方についてです。
 ニジノ絵本屋さんでは、前提として商品の説明に決まった形は無く、その時の状況やお客様の様子、興味によって臨機応変に説明を変え、おすすめのポイントがあれば“自分の言葉で“伝えるようにするそうです。
 確かに、自分の言葉で伝えた方が、本当の気持ちでお客様に商品の魅力が伝わりやすくなり、純粋な興味を抱いてくださるお客様も多くなるのだと感じます。
 2つ目は、接客についてのお話を聞く中でも特に新鮮に感じた、「お客さんが“立ち止まる”確率を上げていけば、“商品を手に取る”確率も上がっていく」という内容のお話です。

言葉だけでは少し難しいですが、

 ①まずお客様が足を止めて下さるような声掛けをする。
 ↓(お客様が足を止めて下さった場合)
 ②さらに商品を手に取りたくなるような声掛けをする。

というように、一度の声掛けで商品を見てもらうのではなく、段階を踏んだ接客をすることで、「お客様が足を止める確率」が上がれば、「商品を手に取る確率」も上がっていく、ということです。
 こちらの意図のみで無理に商品をお勧めするのではなく、お客さんの興味を自然と引くことが出来るような接客を心掛けている、というのがとても印象的でした。
  3つ目は、ニジノ絵本屋さんでは、商品に対して「何歳向けですか?」と聞かれた際に「特別な年齢指定はありません」と答えるようにしている点です。
 実際、「〜歳向け」という表示をすれば、ピンポイントで興味を向けてくださる方や商品を選びやすくなる方はいらっしゃると思います。しかし、年齢指定をすることは、その絵本が持っている多様な楽しみ方や年齢・経験による感じ方の範囲が狭まり、多くの方に読んでもらう機会が減ってしまいます。
 絵本は、子どもから大人まで幅広い年代が楽しむことが出来るのが魅力の書物です。あえて年齢指定をしないことで、お客様に今までにない絵本との出会いを促せるのではないかと考えました。
 今回接客に関するお話を聞き、以上のような工夫があるからこそ、ニジノ絵本屋さんには多様で幅広い分野や世代の方とつながりがあるのではないかと感じました。

・商品の梱包(袋詰め)について

 最後に、商品の梱包についてです。
 ニジノ絵本屋さんでは商品を袋詰めすることで、その商品が「新品」であるということを一目でわかるようにしているそうです。
 なぜこのようなひと工夫が必要なのか。
 それは、「イベントで本を出品する」と一口に言っても、その商品である「本」は古本である場合が多く、その先入観からニジノ絵本屋さんの商品も古本だと思い込んでしまうお客様もいるためです。
 商品を袋詰めすることは、「この商品は新品です」ということをお客様に伝える役目を担っているようです。
 このように、お客様が商品を見てどのように感じるかまで気を配ることで、ブースを見た時の第一印象も変わってくる、というのが興味深く感じました。

○今日の絵本

『とぶえほん』
 絵・デザイン:CHIMASKI 企画・編集:Kawa Books 出版社:いろは出版

 こちらは、今回のイベントで手に取ってくださった方が最も多かった絵本です。
 絵本を開くと翼を広げて空を飛ぶ鳥の形となり、鳥の目線から世界を旅することが出来るのが魅力です。
 また、ただ見て楽しむだけではなく、ミッションカードが付いているため、カードに書いてあるものを探して遊ぶことも出来ます。
 分厚い紙で出来たボードブックであるため、赤ちゃんから遊ぶことが出来、少し大きくなればミッションカードで遊ぶことも出来るという、長い間楽しむことが出来るのが魅力の絵本となっています。

もちろんニジノ絵本屋さんの店舗やオンラインショップでも購入できます!

○今日の思い出

 バルーンアートの順番待ちをしていた女の子が、『かぼちゃのすーぷ うまうま う・う・う!』を開いて声に出して読んでいるのを見かけ、何か一緒に楽しめることはないかと考えて試しに一緒に声に出して読んでみると、こちらに気づいて笑顔を見せてくれました。
 他にもオノマトペ絵本を何冊か一緒に読みましたが、耳に入ったことのないリズムを聞くことを楽しんでいる様子でした。
 オノマトペ絵本が、まだ「文章」というものをひとりでは理解することが出来ないお子さんに、人気の理由を実感することが出来たように感じます。

○次に向けて

 台風の影響で多くのお客様とお話することは出来ませんでしたが、その分、ニジノ絵本屋さんの「絵本屋」としての工夫を先輩の皆さんからたくさん聞かせていただくことが出来ました。
 今までは、お客さんの目線でしかニジノ絵本屋さんを見ることが出来ていなかったのですが、売る側・紹介する側の目線を知ることが出来、新鮮な気持ちでいっぱいでした。
 今回は、緊張で自分から話しかけるということがあまり出来なかったため、次回以降はこのような反省点も踏まえて積極的にお客様との交流に挑戦したいと思います。

ではまた、次の記事でお会いしましょう!


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