第3回 「コロナウィルスはわたし(たち)に何を伝えに来たと思うか?」 by 虹の朝子
コロナ禍で時間が止まったように思えても、季節は春から夏へと着実に進んでいる。暑い日と寒い日が交互に繰り返しているけど、時には気持ちの良い風の吹く日もあって、そういう日の散歩は心地よい。バッサバッサと重たそうに飛んでいる鳥はオナガかヒヨドリか。長い尾を上下に振ってチッチっと囀りながら軽やかに飛んでいくのはセキレイである。上の方で誇らしげに鳴く鳥があって、見上げると丸まっちい白い体を黒い燕尾服で包んだシジュウカラが電線に止まっている。シジュウカラは、寒い冬の間、雪で覆われた山々か