にじメディアで「働く」プロジェクト活動記録①「プロジェクト前までのこと」

 今回から、にじメディアで「働く」プロジェクトの活動記録を書いていきたいと思っています。
 今回はプロジェクトの募集からプロジェクトが始まる前まで書いてみたいと思います。最後までお付き合いいただけますと幸いです。

仕事、働くについて

 活動記録の前に前回投稿の補足として、仕事、働くについての思いを書きたいと思います。
 
今回のプロジェクトのタイトルは「働く」プロジェクトということなのですが、どうもこの「働く」という言葉が固くきびしいイメージを持たれている方がいらっしゃる気がしています。
 
今回の「働く」プロジェクトを行う理由の一つとして、そのイメージを少しでもゆるやかなものとしていけないかということがあります。誰にでも可能性のあるもの、生きる上での希望といった働くことをポジティブなものとしていけないかと思っています。
 
また仕事に対して、生産性をあげてお金を稼ぐというイメージがありますが、特に障害のある方には仕事を依頼する側のニーズに合わせて仕事をすることが大変な方がいるような気がしています。それなら一人一人の方のできることを映像表現を通して、一つの作品に関わる仕事をしていただき、その作品を、上映会、研修会、講演会や勉強会などいろいろな形で用いられないかなと思っています。これは、お金にあまりならないのかもしれませんが私の中ではれっきとした仕事ではないのかと思っています。まだまだ書きたいことはあるのですが、これからの活動記録を通して書いていきたいと思います。

募集した理由

 今回、にじメディア代表の私齋藤は、始めて障害のある方の出演者募集をしました。
 今までは、私のつながりの中で出会った方たちに出演いただいていました。
その今までの経験の中で、知的障害の方であれば、まず良い作品にできるという確信的なものが私にはありました。それは私の映画監督としての嗅覚のようなものです。一人でも多くの方にこの撮影体験をしていただき、関わってくださった方たちの今後において有益なものであったらという思いでありますが、それ以上に良い映像作品をたくさん産み出していきたいという、思いのこもった良い仕事をいろんな方と私自身がしていきたいということが大きいかもしれません。参加される皆様が良い作品を産み出させる個性豊かな方たちであるということです。そのことに多くの方に気が付いてほしいという思いです。

チラシ制作

  そんな思いから募集すると決めたものの、参加したいとういう方が現れるだろうかという不安がありましたが、一つづつやっていこうということでまずはチラシ制作を始めました。にじメディアサポーター会員の方の友人の方にチラシデザインを依頼して制作しましたが、そのサポーター会員の方とチラシ制作いただいた方にはとてもご迷惑をおかけしてしまいました。一番は今回のプロジェクトは、これからのにじメディアの具体的な方向性、在り方を考える実験的な挑戦的なプロジェクトで中身がなかなかまとまらなかったことです。お二人のご協力のおかげで方向性がある程度まとまり良いチラシができました。今回ご協力いただきありがとうございました!
 
 今回、一番悩んだことは、今回のプロジェクトに参加された方への対価をどうするかということです。今回は、上映イベントを今年の11月~来年2月まで計4回行いますが、その鑑賞料金の収益を皆さんで分配するという形にしました。次回以降は変わるかもしれません。試行錯誤してやっていきたいと思います。思いとしてはこのプロジェクトは仕事であるということです。仕事のイメージをゆるやかにポジティブに。それはぶれずにやっていきたいと思います。


募集~プロジェクト前

 その後チラシを刷り、いろいろなところにこのチラシをまいたり、オンラインで宣伝したりということを始めました。
 
 募集期間は1か月ちょっとだけでしたので参加者が集まるのだろうかと心配でしたが、いろんな方が宣伝の協力をしていただいたおかげで無事定員に達して、今回のプロジェクトを行うことができることになりました。宣伝協力いただいた皆様ありがとうございました!
 
知的障害の方2名と福祉事業所さんと映像制作スタッフに応募いただいた方1名とにじメディアでスタートすることになりました。私のつながりのつながりの方や全くつながりのない方からの応募もありました。そして2022年4月からいよいよプロジェクトをスタートしました。 

次回投稿を6月中旬ごろまでに、「プロジェクトスタートしてからのこと」を投稿したいと思います。どうぞよろしくお願いします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?