外れ値ロールモデル
パラレルワーカー占い師の穂積歩夜(ほづみほよ)です。
私は普段、買い物などの用事を平日の日中に済ませることが多いです。理由は単純で、夜や休日だと混むから。
占いだったり、秘書だったり、常時5個くらいの仕事を行き来する私のメリットは、基本的に自宅で好きな時間に働けること。これを生かさない手はない!と、昼間からチャリを飛ばしております。
さて、30歳半ばに差し掛かった女が、昼間のスーパーに行くとどんなことが起こるでしょう?
「奥さん、どうぞ」
先日、そんな言葉と共にティッシュを配ってくれたお兄様がおりました。
私はにこやかに微笑んで、彼のティッシュを受け取りました。
皆様、これが世間です。
この歳の女が昼間からうろうろしてたら、多くの人の目には専業主婦みたいに見えるわけです。
実際、平日の街を見渡してみれば、ほとんどが高齢者、あるいは小さなお子様連れの主婦。ここにいない私と同じ年頃の方々の多くは、働いたり家事をしたりして過ごしているわけです。
型にはまらない生き方をしている自覚はありますが、こういう光景を目の当たりにすると、つくづく外れ値だなぁと思います。ド田舎住みだから余計かもしれませんが。
高校卒業までは、そこそこ多数派な生き方をしてきたと思っています。地元を離れて遠くに行きたくて、わざわざ栃木から青森の大学に進学したあたりから、道を踏み外し始めました。
その過程で、レズビアンだと自覚したり、難病である潰瘍性大腸炎にかかったり、複雑性PTSDだと気付いたり、うっかり占い師になってしまったり、外れ値ステータスも順調に獲得していきました。きっと家庭科の教科書には載らないね。
それはそれで面白がっていますが、昼間のスーパーみたいな居心地の悪さは、ふとした瞬間に出てくることがあります。
でも、こんな生き方をしているからこそ、教科書にロールモデルを見出せなかった方々の目に留まることもあるのも事実。LGBTQ+の居場所をつくるにじまゆプロジェクトや、トラウマケアの活動の中で、ここ最近特に感じます。
良いか悪いかはさておき、「こんな奴でも生きていけるんだ」って、自分の生きる糧にしてもらえたら、それは素直に嬉しいこと。
どこかの誰かに刺さったらラッキー、と思いつつ、これからも外れ値ライフを謳歌していこうと思います。
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