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書くときは優しく、読むときは厳しく〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。

小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。

今回は「書くときは優しく、読むときは厳しく 」です。


小説を書いているときは優しくする

なかなか小説を書き終えられない人がいますよね。

最初はすらすら書き進められるのに、途中で「これぜんぜん面白くないな…」と思って止めてしまう人です。


実は、そういう人は、結果が出ることを恐れています。

「面白い作品でなければ書く意味がない」などと、一見立派なことを言ったりするのですが、実際は書き終えるのが怖いだけです。

書き終えると、評価されてしまうからですね。


評価されるのが怖いので、途中で「これは面白くない」と感じて、書くのを止めているわけです。

つまり、途中で感じる「これは面白くない」というのは、自分を騙すウソなのですね。


まずは、自分が、評価されるのを怖がっているのだと認めましょう。

そして、自分にもっと優しくしてあげるのです。

具体的には、自分に許可を与えるのが良い方法です。

以下のような言葉を口に出して、許してあげてください。

「ひどい作品を書いてもいい」
「下手くそでもいい」
「書き終えるだけでいい」
「笑われてもいい」


自分に許可を出す効果は絶大です。

駄作を書くことを自分に許し、優しくしてあげましょう。

すると、自然に書き終えられるようになります。


作品を読み直すときは厳しくする

とは言え、甘やかすのは書いているときだけです。

一旦、初稿が書き上がり、修正や改稿のために読み直すときは、できるだけ厳しくしましょう。

具体的には「ツッコミ」を入れると考えるといいです。

「この設定、矛盾してない?」
「主人公の性格変わりすぎなんですけどー?」
「何が起こってるのかさっぱりわかんない」
「このキャラいるー?」


可能な限り、嫌な奴になって、ツッコミを入れまくりましょう。

意地悪になればなるほど、修正点が見つかり、作品の完成度を上げることができます。

積極的に「悪いところ」を見つける嫌な奴になるといいです。

近くに嫌な奴がいるなら、「その人ならどう言うだろうか」とシミュレーションしてみるのもいいですね。


ツッコミを入れれば入れるほど、設定は精緻になり、描写は鮮やかになり、物語は盛り上がり、文章は洗練されていきます。

作品を読み直すときは、できるだけ厳しくしましょう。

それが作品のためであり、自分のためでもあります。


そして、いざ改稿という段になったら、また優しくしてあげるのです。

うまくできなくてもいいので、「書くときは優しく、読むときは厳しく」と意識しておくだけで、作業が進み、作品の質も上げることができます。


今回のまとめ

小説のちょっとしたコツ「書くときは優しく、読むときは厳しく」でした。

  1. 書いているときは自分に優しくする

  2. 具体的には、口に出して駄作を書くことを自分に許可する

  3. 読み直すときは自分に厳しくする

  4. 具体的には、ツッコミを入れまくる

  5. 書くときと読むときのメリハリをつけると、作業も進み、作品の質も上がる

プロの場合、ツッコミを入れるのは担当さんの役目なので、自分に優しくするだけでいいので楽ですね。

それではまたくまー。


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