自分の創作能力を把握しよう
崖っぷち作家のニジマルカです。
自分の能力をある程度客観的に把握しておくことは、とても重要だと思います。
新年ですので、この機会に自分の能力の棚卸しをしてみましょう。
今回は「自分の創作能力を把握しよう」という話です。
創作に必要な3つの力
何度か同じ話をしていますが、なにか作品をつくるには、以下の3つの能力が必要です。
アイデア力
ロジック力
表現力
それぞれを小説で言うと、こうなりますね。
アイデア力 = 設定やアイデアを発想する力
ロジック力 = ストーリーやキャラクターを構築する力
表現力 = 文章で表現する力
これらは、世間に何かを出力する作業なら、必ず当てはまります。
マンガでも、映画でも、歌でも、製品開発でもすべて同じです。
それぞれの人が持っている力の大小は異なりますが、私たちはこの3つの力を適宜使って、小説を書いたり、マンガを描いたり、製品を開発したりしているわけです。
才能がある=3つの力が揃っている
単純に言って、この3つの力が高いレベルで揃っていると、必ず成功します。
成功せずにはいられない感じでしょう。
おおげさに言えば、天才ですね。
天才は、ヒットを出せるだけでなく、連続してヒットさせることができます。
偶然ヒットを出すような一発屋とは違うのです。
私が考える「才能がある」とは、この3つの力が揃っている状態のことを言います。
さて、天才のことはさておき、私たち凡人は、これら3つの力のうち2つ、あるいは1つしか持っていない(または力が弱い)と考えられます。
自分がどの力をどの程度持っていそうか、図にしてみるとわかりやすくなるでしょう。
3つの力を図示する
まずは標準を決めましょう。
標準とは、その名のとおり、基準となる能力値のことです。
標準は、たとえば、
周りにいる作家志望者5人ほどの平均値
プロ作家が持っているであろう能力の平均値
などの想像しやすいものを使うといいです。
私なら、
同期作家の能力の平均値
を標準とするのが想像しやすいですね。
標準を決めたら、さっそくプロットしてみましょう。
よくあるこういう図を使うのがいいと思います。↓
外側に向かうほど、能力が高いことにします。
真ん中の薄い色の三角が標準値です。
自分の能力が標準よりも高いのか低いのか、なるべく冷静に判断してみましょう。
私はこんな感じだと思います。↓
アイデア力は標準以下
ロジック力は標準よりかなり高い
表現力は標準的
図を見てわかるとおり、私にはアイデア力が足りません。
ですから、そこをどう補うかが常に課題となるわけです。
ジャンルによって必要とされる能力は違う
さて、自分の能力をプロットできたでしょうか?
能力値が低かったり、バランスが悪すぎて落ち込んだ人もいるかもしれませんね。
ですが、おそらくジャンルによって必要とされる能力は違います。
ですので、自分の能力とジャンルに相性があるのではないかと考えられます。
勝手な偏見で、ジャンルによる違いをプロットしてみましょう。
たとえば純文学なら、
鮮烈なアイデア
超絶な表現
ことさらロジカルでなくてもいい
といった感じかもしれません。
また、私のいるライトなエンタメジャンルなら、
ちょっとしたアイデア
表現は下手でもいい
普通のロジック
といった辺りかなと思います。
この三角形の面積が、ジャンルの難易度と言ってもいいでしょう。
このように自分の能力だけでなく、目指しているジャンルをプロットしてみると、今後の戦い方のヒントが掴めるかもしれません。
今回のまとめ
「自分の創作能力を把握しよう」という話でした。
創作に必要なのは「アイデア力」「ロジック力」「表現力」
3つ揃っていると成功せざるを得ない
凡人はこれらのうちの2つか1つを持っている
能力をプロットしてみるとわかりやすい
ジャンルによって必要とされるスペックが異なる
自分の能力とジャンルに相性がありそう
あまり難しく考えず、遊びのつもりでやってみるといいでしょう。
それではまたべあー。
(2023.8.24追記)
夏乃穂足先生に記事を取り上げていただきました!
ありがとうございます!
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