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4,原始反射が残っていることの影響(発達)その1

■動きと色から見る特徴


YouTubeで、発達の困りごとのある子の
特徴的な動きと、
1回2分から、家庭でできる、
簡単改善レッスンを
お届けしています。


今回は、「原始反射が残っていること」で
落ち着かない子たちの特徴です。


「原始反射」、聞きなれないかもしれませんが、
赤ちゃんが生まれた時に
教えられたわけではないのに
自然にできる動きのこと。


いわゆる、
「生き物としての本能」からの動作です。


たとえば、
口のところに何かを近づければ吸う。
これは、おっぱいを飲むためで
生きるために栄養を摂ろうとする本能です。


また、大きな音が聞こえると、
ビクッ!として身体を縮めるのも、
危険なときには
身を小さくして隠れようとする
動物の時の本能だし、


足の裏をなでると
歩くように前に出そうとするのもそう。


他にもいくつもありますが、
それらの大体は成長過程と共に
消えていきます。

這う、ハイハイなど自力で出来る行動を
獲得していくにつれ、
本能より、
「ヒトとして」のコントロールが
強まってくるから。


けれど、
この「原始反射」が残っていることで、
まさに!赤ちゃんの時そのままに
「身体が勝手に動いてしまう」
そうした子たちが多くいます。


その中でも特徴の一つが
「目」にあらわれます。


生まれたばかりの赤ちゃんは
まだよく目が見えないけれど、
段々見えてくる中で、
一番、見えやすい色は  「赤」です。

赤って、大人が見ても「目立つ」色でしょう?


目立つもの、気になるものをじっと見て、
一直線に進む、
これが赤ちゃんから3歳ころまでの幼児の特徴ですね。


詳しくはまた別の機会に書きますが、
この特徴が残っていることで、

  • 「先生や大人の指示が聞けない」

  • 「気になるものや音がすると、バ~ッ!と走って行ってしまう」

  • 「集団行動が苦手」

  • 「感覚過敏」

  • 「運動の苦手」

などとして、表に出てきます。


はじめに書いた通り、
原始反射は、あくまで本能からのうごき。
自分でコントロールは出来ません。


だから、
何度注意されても直せないのは
当たり前なんです。


■改善、原始反射をなくしていくには?

原始反射をなくしていくこと、
こくふくすることは、できます。

それ程特別なことは必要なくて、
逆に
日常に近ければ近いほど、
このレッスンは効果があります。


この「日常にできるだけ近い」
というのも、ポイントです。


詳しくしまた別の機会に書きますが、
特別な動きを日常に応用するのは難しくても、
逆の
日常の動きからスキルアップしていく方が、
人間の成長にとって自然だから。


動画では、お手玉を使用していますが、
こうした
・手に収まりやすい
・ある程度の重さがあるもの
でしたら何でもかまいません。


高く上げるのではなく、
同じ速さで目の高さ位まで
安定してあげられるように、
少しずつおうちで練習してみてください。


はじめはフラフラしたり、
高さがまちまちだったり、
あちこち往ったり来たりするかもしれません。


一か月もすれば、
足はフラフラせず、
落ち着いて投げ挙げができるようになってきます。


そうすると、
はじめに挙げたような、
「先生や大人の指示が聞けない」
「気になるものや音がすると、バ~ッ!と走って行ってしまう」
「集団行動が苦手」
「感覚過敏」
「運動の苦手」

が治まってくることに気が付きますよ。


原始反射をのりこえてきた証です。
落ち着いてくると、
人の話も聞けるようになり、
まわりも嬉しいですが、
なにより、「みんなと同じことができる」嬉しさを
本人が感じるはずです。


*使用しているお手玉は、にじ工房オリジナル。
同じものが購入できます。


*お手玉と約20分のレッスン動画付き


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