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やり直したい成人式の思い出【コトバビタミン】第16回

今年、新成人を迎えられた皆さん、誠におめでとうございます!
虹色さん太(@nijiiro_santa)です。

今年も成人の日を迎えたということで、かなり昔の話になりますが、私がやり直したいと思っている成人式の思い出を書いてみたいと思います。


私が二十歳になる頃、私は大学生で、ライブハウスでアルバイトをしながら、バンド活動にハマっていました。

その当時のバンド界は、ビジュアル系と呼ばれる中性的な格好でライブをする方たちとパンク・ハードコア系と呼ばれる、アメリカのスケーターみたいなストリートな格好でライブをする方たちが主流でした。

私は高校時代に友人に誘われてバンドをはじめましたが、そのバンドがビジュアル系の曲をやっていたので、当時流行っていた黒夢やLUNA SEA、L'Arc〜en〜Ciel、イエローモンキー(これ、ビジュアル系じゃないよ、というバンドも含まれていると思います)などの曲をコピーしてライブをしていました。

高2でバンドに誘われる前は、一人でアコギで弾き語りしていたJ-Pop大好きくんだったのですよ!

大学に入り、幸運なことに興味のど真ん中であるライブハウスでアルバイトできるようになり、そこにツアーで回ってくるバンドさんたちの影響もあり、この界隈のレジェンド的存在であるHi-STANDARDを代表とするパンク・ハードコア系にハマっていきました。

成人式を迎える二十歳頃に結成した自分のバンドもそのパンク系のジャンルを意識して曲を作ってライブをしていたと思います。

そんな中、衝撃の出会いが!!

アルバイトでライブイベントの受付をしていると福岡からツアーで回ってきていたFutsukaichi WOLF(二日市ウルフ)というバンドがめちゃめちゃ個性的でポップで切なくて、夏な感じて、私の心を鷲掴みにしたのです!

物販されていたデモテープを即購入し、テープが擦り切れるぐらいまで聴きまくっていたのを思い出します。
このバンドはパンク・ハードコア界隈にいるバンドとは少し違っていて、ギターポップな感じが前に出ていたので、私のこれまで聴いてきた音楽からもバチッと来たのかもしれません。

福岡のフリーペーパーTime Marketのインタビューで、このFutsukaichi WOLFさんが影響を受けたというバンドはとりあえず探して聴きまくっていましたし、ウルフさんの作る曲やギターのストラップの長過ぎる長さや弾き方にもかなり影響されました。もう憧れて真似してましたね!


で、成人式の話に戻ると、当時の私は『パンク精神=社会に流されることなく自由に表現する』を持っていると思い込んでバンドをしていたので、「社会の流れに沿って成人式にスーツや袴を着ていくなんて、ナンセンスだ!」と思い、なんと私服(フードの付いたアウターに鎖をペロんと垂らしたジーンズを履いて)で集合場所(地域の公民館)に行きました。

目的としては、恐らく「パンクな自分を表明したい気持ちと、二十歳になった友人たちに久しぶりに会いたいな」という気持ちだったと思います。

なので、外で友達には会うけど、式典には入らないつもりでした。


しかし、公民館の外でわちゃわちゃしていると私は式典に入れられてしまったのですw

なぜかというと、なんとこの成人式で長らく会っていなかった祖父が運営の係をしていたのです。

なかなか会うことのなかった存在なので、荒ぶることもできず、色々と説得され、式典に入る流れに…


因みに、そこに私服は私だけでしたw
皆んなスーツや袴、振袖などに身を包み、晴れの日となる成人式にしっかり準備して参加していました。
あの日の集合写真撮影はカオスでしたねw

友人たちは基本的に中学校までが一緒の同級生ですが、中には、「二十歳になるまでにヤンキーな時間を過ごして来たんだな」と分かるグループもいて、そういう人は派手な袴でしたね!


心の中で私は、「いつもはヤンキーとして大人に反抗してきたのに、この時ばかりは社会の流れにどっぷり乗るのね」と、かなりひねくれた感情を持っていました。


これむしろ、私が子どもだったのかもしれないですねw

今になって振り返ると、主義・主張を表現する場所やタイミングって成人式じゃなくても良かったのかな?と思いますし、例えばスーツを着て成人式に参加していたら、穏やかな気持ちで昔の仲間たちと交流できたのかな、と後悔しています。


目的や場面にもよりますが、今の自分は文化的なラインに乗りながらも、自分の個性を出せるパターンを探って過ごしていくようになったのかな?と思います。

時には長いものにも巻かれてみてもいいですね!

という訳で今私のこだわりは
「こだわりがない、というこだわり!」
です。



今回は未熟だった成人式当時のお話しでした。
今もまだまだ未熟なところも多いですが、こだわり過ぎず面白いことをどんどん探していきたいと思います!


ではまた次回に!

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