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子宮内膜症の治療体験記⑪〜改めて手術入院当日〜

前回の投稿からだいぶ時間が空いてしまった。思い出しながら書いているため、どうしても手術延期の気持ちが蘇り手が進まなかった。でも、誰かの情報源になればと思って始めたことなので再開。

手術延期となりスケジュールはすぐには組めず、3ヶ月後の2022年10月末となった。気持ちの立て直しはとにかく大変だったが、準備は一度経験していることだったので要領は得ておりスムーズ、ただ10月末となると長袖になるためパジャマは買い直しとなったりと、準備品が多少増えたり変わった。

気を取り直していよいよ入院日(手術前日)。親の車で病院へ向かう車中はいつも通りの親にありがたみを感じた。と同時に、「ホテルのような病院のためせっかくなら入院を楽しむくらいの気持ちで」と言われたが、さすが父親、どう励まして良いのかわからないのであろうと察しつつも、内心は楽しめるか!と思っていた。病院に到着し受付から病室案内までは予定通り。コロナ渦のため家族1名が入院日・手術日・退院日のみ病室に入ることが可能、全室個室の病院だったので他の入院患者を気にしないで良いことは気楽だった。

手術前日のため、助手として手術に入る医師が2名挨拶に来た。うち1名はとても丁寧な方だった、もう1名は挨拶がてら手術箇所にマークを入れるとのことだった。「手術するのは右の卵巣か左の卵巣がどちらですか」と唐突に聞かれた。この質問はなぜ必要なのかわからず、手術前日で卵巣を部分摘出する人間がどんな気持ちでいるかわからないのかとさえ思った。一応、答えたが、ナーバスな私はなぜその質問が必要だったのかをその医師に聞いた。確認のためという説明だった。「確認なので聞かせていただきます」とか「このようなことを伺って申し訳ないのですが」とか、前置きや説明があっても良かったのではないかと思った。しかも初対面で所々が敬語ではないことも気になった。ナーバスな私がいけないかもしれないが、病気で手術を受ける人間が気楽で前向きなことは稀だし、むしろ不安や怖さでいっぱいなのが正直なところだ。あまりにも対応が気になったので、看護師に、こちらから来ないでほしいとか外れてほしいとかは言いづらいが顔を合わせないように察して頂きたいと旨を伝えた。一部始終を見ていた母もとても怒っていた。代わりに怒ってくれてありがとうと思った。もう一人の助手に入る医師はとても丁寧ですごく気持ちを察してくれる方だったので救いもあった。
夜ご飯の時間に近づくと母は帰って行った。病院食のイメージを覆すほどご飯がとてもおいしかった。その日の21時頃に出頭医である主治医が挨拶に来た。大丈夫かと聞かれ、不安がいっぱいだったが平気なふりをしていつも通りふるまった。主治医は大丈夫だから早めに寝てねと言ってはくれた。この一言もありがたかった。

夜ご飯も食べ、病室に一人。明日の手術は7時起きのため、早めに寝ようと床に就くが、予想以上に寝られなかった。YouTube観たり、音楽聴いたり、とにかく試行錯誤したが、不安に押しつぶされそうな夜を過ごし、いつ寝たのかもわからないが数時間の睡眠で、手術日の朝を迎えた。

ここで学んだことは、想像以上に手術前日も不安と孤独に襲われること、誰かと繋がり正直な気持ちを言うべきだったこと、手術前日に気持ちを察してくれず事務的な医師もいること。家族や彼や友人が連絡はくれたが、平気なふりをして明るくしてしまったことに後悔した。本音を出していたら寝つきが変わったのかもしれない。我慢せずに本音を言うべし!

さて、手術日についてはまた投稿します。想像もしない出来事が起きますが、たくさん学んで成長もしたので、今では人間力や応用力?が上がったと思っています。

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