淑真

2023年4月から習字教室を始めました/ 子どもの頃から墨を磨るピリッとした緊張感とで…

淑真

2023年4月から習字教室を始めました/ 子どもの頃から墨を磨るピリッとした緊張感とでもリラックスしながら集中する感覚が好きでした。この世界を味わう楽しみ、仲間を広げたいです。/教室運営、私の学び、考えている事、実行したことなど書いていきたいと思います。

最近の記事

自分のこだわりと、周りのニーズ

私は、書道教室を始めるとき、どういう教室をイメージしていたかというと 和のしつらえがある部屋で、お香の香りに包まれながら、 紙の上を筆がとおる音を聞きながらお稽古をする でした。 これは大人をイメージしていることは理解していました。 でも中学生くらいだったら、 そういうことにも興味を持ってくれて、 お稽古も、こうしたいけどここをどうすればそうなるんだろう?とか この文字のこの角度が好きとか マニアックな話ができることにワクワクを感じていました。 ところが実際教室を始め

    • 「いいものを見なさい」という先生の教え

      昨日、書歴1年未満の大人の生徒さんからこんな質問がありました。 「どこの教室で習っても、お手本の字は同じですか?」 「あ、ちょっと違うと思います」 「え?正解は一つじゃないんですか?」 何を持って「正解」としているのか? 「一つ」というのをどこまでの範囲でとらえられているかにもよりますが、 私は正解はあるが一つではないと思っています。 ただ、これも、どのくらい書を書いているか、習っているか、見ているか の経験によって 欲しい答えも変わるように思います。 今回の、

      • 右ははらいと左払い 言語化の難しさ

        こんにちは! 気軽な一歩で書道の扉を開こう! 淑真です。 先日、生徒さんに、右はらいと、左はらいについてお伝えしたかったのですが、正直うまく言語化できませんでした泣 基本になればなるほど、「そういうものだ」という思い込みや (私が)考えてやっていないということが原因で 「伝わる言葉」が見つけられませんでした。 お稽古の後に、YouTubeを検索して、「これ」と思う動画を見つけたときは 「すごい~私の言いたいことそれそれ!」と思ってしまいました。 言語化はむつかしい。で

        • 「私の」小筆のおろし方、洗い方

          最近、お手入れ方法を聞かれるようになって、 あぁ、今まで考えもせずやっていたなあと思いました。 失敗しても、私の場合、新しい筆を試すのも趣味なので、 また買えばいいくらいに思っていました。 いろいろ調べてみて 結論! 次から小筆をおろすとき、 ・1/3手でほぐす ・いきなり墨をつける という順番でやってみよう! と思いました。 今まで私は、新しい小筆をおろすとき、 ・1/3手でほぐす ・水でならす ・墨をつける とやっていました。 そして、洗う時は、半紙かティッシュ

        自分のこだわりと、周りのニーズ

          穂先を利かす・・・とは

          穂先を利かせて!とは良く聞きますよね。 穂先を利かせる? 穂先を効かせる? 日本語ムズカシイ・・・ 利く☛利用する・機能するという意味が強い場合 効く☛効果に重点がある場合 穂先を機能させる、ということか。 私のイメージーは、「くっ、すー、くっ、すー、くっ」と書く感じ。 これをどう言語化すれいいのだろう。(笑) 穂先が利いている文字 穂先を利かせるには? 穂先が利く などで検索したのですが、具体的な記事にたどり着けませんでした。 お手本などを、調べたのですがちょ

          穂先を利かす・・・とは

          ぜったいやらないと思っていた、仮名はじめました

          こんにちは! 気軽な一歩で書道の扉を開こう! 淑真です。 「気軽な一歩で~」 なんて言っておきながら、(笑) わたし、 仮名はやらないと決めていました。 だって、 筆も違うし、 字も違うし、読めないし、 紙も違うし、 またイチからはじめるのやだなー 奥深いやんめっちゃ! と思っていました。 そんな私がなぜやる気になったかというと、 それは! 先生が 「いろはにほへと」のお手本をくださったからです。 自分がいつも 楽しくないと続かない 続かないと書けるようにならな

          ぜったいやらないと思っていた、仮名はじめました

          墨づくり体験をしました!

          こんにちは! 気軽な一歩で書道の扉を開こう!淑真です。 今日は、待ちに待って参加した 「オンライン墨つくり体験」についてレポートをしていきたいと思います! 墨ってなにからできているのだろう? 墨汁と固形墨って成分違うの? 硯って使ったら減っていくの? 淡墨がにじむ現象ってどうなってるんだろう? などなど、大人になると素朴な疑問が浮かびます。 いままでは、「そういうもの」として やり過ごしていたのに、急にいろいろな事が 「ん?」と気になり始めました。 それで、墨を作りた

          墨づくり体験をしました!

          いいものをみなさい

          こんにちは! 気軽な一歩で書道の扉を開こう。 淑真です。 「いいものを見なさい」 わたしの先生が、おっしゃる言葉です。 字が読めなくてもいい 意味が分からなくてもいい いいものを見て、好きだと思う部分をみつけて増やしなさい。 初めに、「いいものをみなさい」と言われたときは 「えー見に行ってもわからないな」とか 「いいものを見るってハードル高いな」 と思ったのですが、 実際、見に行ってみると、例えば(私の場合) 表具がおもしろーい!かわいい!って思ったり、 展示の仕方に

          いいものをみなさい

          墨汁って戻していいの???

          先日の、生徒さんとの会話 「あまった墨汁って戻していいんですか?」 「もどしたいですか?いいですよ」 「えぇ!!いいんですか???」 こんにちは、ハードルをさげて書道を普及させたい淑真です。 墨汁を戻すことを、 劣化する、雑菌が繁殖する、腐る・・・などの理由で やらない方がいい というのはよく聞きます でも お稽古ちゃんとしてて、 お道具をきれいに洗っているなら、 たまにならいいんじゃない? と思います。 作品作りじゃなくて、練習用(そんなに高くないやつ)だったらいい

          墨汁って戻していいの???

          姿勢・鉛筆(筆)の持ち方・書き順について。求めすぎ!?

          わたしはお恥ずかしながら 書き順が違うことに気づいた字が、最近でもあります💦 行書で書き順が違うという致命的💦 びっくりしたけど‼️もう間違えないでしょう 習字教室をやっています、というと 「うちの子集中力がないんです。習字やったら集中力身につきますか?」 とか 「書き順がおかしいんです。正しく書けるようになりますか?」 とか 「鉛筆の持ち方、正しく直してもらえますか?」 と聞かれます 私としては 私も書き順間違うし 集中力ない時もあるし 筆の持ち方が正しくなくなってる時

          姿勢・鉛筆(筆)の持ち方・書き順について。求めすぎ!?

          なぞっちゃってー!!

          またまた、こんな話を耳にしました お手本写して書いた💦だって書けないんだもーん 写して書いたらダメですよね? これって・・・ わたし全然オッケーと思いまーす!! だって 幼稚園や小学校で、初めて文字を習うとき なぞりませんでした??? グレーの線の上を!! ドリルってそうなってましたよね!! あ 安心してください なぞったかどうか、先生にはすぐバレます笑 だから、なぞって作品にするとか、検定に出すとかはダメですよ でも 練習としてなぞるのって「あり」だと思い

          なぞっちゃってー!!

          漢字の成り立ち!「右」と「左」

          「美しい文字とはどういう文字か?」について、最近考えていました。 前回、「お手本通りに書けばいいのか?」 を考えた時も思ったのですが、 最終的には見る人の感覚、好き嫌いになるのではないかと思いました。 私は 子どもの描く絵や、歌に感動することもあるし、 ピカソの絵が分からなかったりするし、 フジコ・ヘミングさんのラ・カンパネラが好きだったりします。 書でも、パフォーマンスがすごいなあと思ったとしても、作品にはぜんぜん何も感じないとかもあります。 なので、どう感じるかと

          漢字の成り立ち!「右」と「左」

          お手本通りに書くべきか?

          先日、書についての質問をいただきました。 「ある程度の基本を押さえていたら自由に書いていいのか?それとも全くお手本通りに書けばいいのか?」 これ、すごく答えるのが難しいなあと感じてしまいました。 基本ってどこまで?自由ってどのくらい? 何が目的で、どういう字を書きたいのか?何歳くらいか?などで答えが変わるような気がしました。 まず、ちょっと、私の話を聞いてください! 私は今、二つのお教室で学んでいます。 ひとつは、「日本習字教育財団」でもうひとつは、「創玄書道会」です

          お手本通りに書くべきか?