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#77 音声認識アプリを使った会話

にいまーる理事長の臼井です。

先日、出張で部下と一緒に県外に行く機会がありました。
最寄りの空港から出張先まで約160kmあったので、レンタカーを借りて部下に運転してもらいました。

部下(聴者)とは普段は手話で話をしていますが、今回は運転に集中してもらうために、運転中の手話は控えました。

とはいってもずっとお互い黙ったままでは眠くなるし運転も難儀だと思ったので、スマホの音声認識アプリを使って会話をすることにしました。

音声認識アプリには、音声を文字に変換する機能入力した文字を音声として読み上げる機能が備わっているので、それらを使いました。
私が発話する時は、文字を入力してアプリに読み上げてもらい、部下が発話する時は、声で話してアプリに文字起こしをしてもらうという方法です。

このようなやり取りをした結果、いくつかの発見がありました。

私が発話する場面(文字を音声として読み上げる機能を使うとき)

・短い文字数(1単語)だと、読み上げ音声が聞きとりづらい
・アプリが、漢字の読み方を間違えるときがある(例:こうした方がいい→こうした「かた」がいい)
・ひらがなで句読点がないまま文字入力すると、抑揚がなくなり聞き取りづらい
・文字入力を待つ沈黙の時間があるため、会話というよりは対話のような感覚になる

部下が発話する場面(音声を文字に変換する機能を使うとき)

・トンネルに入った時は電波の影響で、アプリが停止する
・天候や道路の状況、車種によっては、声が通りずらくなる
・ナビの音声案内と部下の声が重複した時、ナビの方の文字起こしが優先される

文字の入力方法や話し方を工夫することで、多少は改善されると思いますが、問題なのは部下が発話する際に文字が切れてしまうタイミングが、部下にとっては「見えない」ため会話のリズムが取りづらくなります。

でも時間経つと、お互い慣れてコツが掴めてきたので本当に色々なテーマの話ができました。

音声認識ソフトの紹介


また、最近では新たな機能を備えたサービスも提供されています。

こちらのVUEVO(ビューボ)という製品は、複数人での会話を想定して作られており、声がどの方向から聞こえるのかを視覚的に表示することができます。

今までの音声認識アプリは、日常の中での一対一の会話では問題なく使うことができる一方で、私のように仕事で使うには少々不便を感じることもありました。特に複数人での会議では、今誰が話しているのかが分からず困ることがありました。

今までは、場の雰囲気や話し方を見て、誰が話しているのか予想しなければならなかったため、会議に十分に集中できないことがありましたが、VUEVOを使うことで、そのストレスが軽減されそうです。

近年、様々なアプリやソフトが開発され、取れる選択肢が増えつつあります。
場面や相手に合わせて方法を使い分けながら、全員にとって心地の良いコミュニケーションを実現することが大切ではないかと思います。


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文:臼井千恵
Twitter:@chie_fukurou



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