NPO法人にいまーる

【隔週火曜夕方更新】聴覚障害を持つ人の就労支援や生活支援,社会参加の支援,居場所づくり…

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【隔週火曜夕方更新】聴覚障害を持つ人の就労支援や生活支援,社会参加の支援,居場所づくりを行う,NPO法人にいまーるが運営する公式noteです. HP:https://niimaru.or.jp/

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  • コラム

    にいまーるのスタッフが書くコラムです。耳が聴こえない当事者の想い、聴こえない人と共に時間を過ごした聴者の気づき、などを記していきます。

  • にいまーるの活動紹介

    にいまーるが運営している施設や事業の紹介記事をまとめました。

  • インタビュー

    にいまーるのスタッフや、にいまーるを応援してくれている関係者のインタビュー記事を掲載しています。

最近の記事

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#65 私たちと一緒に働きませんか

こんにちは。NPO法人にいまーる、理事長の臼井です。 いつもnoteを読んでいただき、ありがとうございます。 にいまーるは、今後10年、20年と持続可能な道を探るべく、事業拡大を考えています。それに伴い、新たにろう難聴者の職員を募集することになりました。 この記事では、にいまーるが求める人物像について書いていきます。「ろう難聴者の就労環境」や「手話を使って働く職場」についての情報も書きましたので、にいまーるで働くことに興味がある方はもちろんのこと、そうでない方も、ぜひご一読

    • #86 手話で相談できる司法書士・桂誠九様

      にいまーるの理事長・臼井です。 先日、講演会を開催しました。 東京都在住の司法書士・桂様をお招きし、「司法書士から見たろう者の社会的障壁について」というテーマでお話しいただきました。 桂様は司法書士になられたあと、手話通訳士の資格を取得され、手話で相談ができる司法書士として活動されています。 私も理事長として、税理士や社労士などの専門家と話し合う機会があります。ほとんどの人が手話を話せないので、音声認識ソフトや通訳を介してやり取りをしますが、直接話せたほうが色々と確認し

      • #85 手話を使う介護施設で働いて

        はじめまして。 普段、にいまーるnoteの見出し画像の作成を担当している関と申します。 昨年4月から、ろう者が多く入居している老人ホームで介護職員として働いています。 今回は、私の仕事について紹介します。 きっかけ 学生時代、手話サークルでの活動やにいまーるでのアルバイトを通じてろう者と交流した経験から、「ろう者と関わる仕事をしたい」「手話を使う職場で働きたい」と思い、ろう者向けの施設を運営する法人に入職しました。 いくつかある施設の中から、私は特別養護老人ホームに配属さ

        • #84 識字と読解の違いから考えるろう者への効果的な支援

          にいまーる理事の吉井です.こちらのnoteではお久しぶりになります. 日頃より,手楽来家やかめこやの日々の業務を通じて,様々な気づきを得ることがあります. 今回は,当法人が運営する施設の利用者との関わりの中で得た気づきから,日本語の読み書き、識字率、読解力と手話の関係性について掘り下げ、効果的な支援について考えてみたいと思います. 利用者対応をする中で,常々,日本語をどのくらい理解しているのだろうと探りながらコミュニケーションをとりますが,聞こえのレベルや生まれ育った環境に

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        #65 私たちと一緒に働きませんか

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        記事

          #83 就労継続支援B型、それは多くの人に寄り添う働き方

          私はある機会に「就労移行支援」という支援方法を知り、それをきっかけとして、にいまーるがおこなう「就労継続支援」を思い出しました。 就労移行支援について詳しくなった私は、「なぜにいまーるでは就労継続支援B型の事業を扱うことにしたのか?」という一つの疑問を持ちました。 そこで、理事長の臼井さんににいまーるで就労継続支援B型の事業を始めた経緯を伺いました。 1. 前提知識 障害があり一般就労が困難な方が、障害福祉サービスを利用しながら就労することを福祉的就労と呼び、「就労継続支

          #83 就労継続支援B型、それは多くの人に寄り添う働き方

          #82 ろう者が障害福祉サービスを利用するまでの経緯

          当法人は、障害福祉サービスのうち、「就労継続支援B型」と「共同生活援助」を運営しています。 ろう者から多く寄せられる相談の一つに「手話で話せる施設に通いたいけど、どうやって利用できるのか?」というものがあります。 利用までの流れはこちらの資料がわかりやすいです。 障害者総合支援法のサービス利用説明パンフレット(2021年4月版)https://www.shakyo.or.jp/download/shougai_pamph/date.pdf 就労継続支援B型を利用されている

          #82 ろう者が障害福祉サービスを利用するまでの経緯

          #81 理事のコラム─東日本大震災のその後─

           私がにいまーるの理事を仰せつかって5年以上が経ちました。普段は東京で暮らしているので、1年に2回くらいのペースで新潟に足を運んで、にいまーるのお手伝いをしています。前理事長の笠原さんと同年配で、現役時代はユニバーサルデザインや人間工学の研究をしていました。  今回は、今年の3月18日に東日本大震災の地を訪問した時の様子をお伝えします。  そこでは色々な複合した被災の形態がありました。福島第1原発の放射線災害。荒浜では長く広い浜から約13.7mの津波被害。松島は湾の中に島

          #81 理事のコラム─東日本大震災のその後─

          #80 合理的配慮と「わかる環境」作り

          理事長の臼井です。 新年度が始まりました。 能登半島で被災に遭った方々は、まだ新生活が送れていない実態があると伺っていますので、一刻も早い復興を願っています。 新潟市内も一部のエリアで、元旦の被災がそのままの状態になっており、他人事ではないと感じています。 さて、令和6年4月1日から合理的配慮の提供が義務化されました。 これを受け、ろう難聴者の職場における環境に変化が起きるかもしれません。 https://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/sa

          #80 合理的配慮と「わかる環境」作り

          #79 手話サロン「ひるかめ」の楽しみ方

          こんにちは。手話サロン「ひるかめ」スタッフの小熊です。 ひるかめは、にいまーるが毎月第4土曜日に亀田駅前地域交流センターで開催している手話の交流イベントです。 今回は、ひるかめの意義と楽しみ方について、ご紹介したいと思います。 ひるかめの活動については、過去の記事でも紹介しているので、詳細を知りたい方は、そちらをご覧ください。 手話カフェ+αの場に 手話で注文や会話ができる「手話カフェ」。 東京や大阪などの都市部では新しいお店がじわじわ増えてきています。私も行ってみたい

          #79 手話サロン「ひるかめ」の楽しみ方

          #78 手話通訳勉強会を開催しました

          2024年2月23日(金)、東京から講師をお招きして、手話通訳勉強会を開催しましたので、その時の様子を紹介します。 勉強会は、にいまーる内部の「通訳チーム マオリ」のメンバー限定で、開催しました。 マオリは、「手話通訳について勉強したい」「手話通訳の技術を磨きたい」という思いを持ったスタッフが中心となって発足した通訳チームです。普段は、一ヶ月に一回のペースで活動しており、手話通訳全般について広く学習しています。メンバーの中には、通訳の現場に入る機会がある人もそうでない人もい

          #78 手話通訳勉強会を開催しました

          #77 音声認識アプリを使った会話

          にいまーる理事長の臼井です。 先日、出張で部下と一緒に県外に行く機会がありました。 最寄りの空港から出張先まで約160kmあったので、レンタカーを借りて部下に運転してもらいました。 部下(聴者)とは普段は手話で話をしていますが、今回は運転に集中してもらうために、運転中の手話は控えました。 とはいってもずっとお互い黙ったままでは眠くなるし運転も難儀だと思ったので、スマホの音声認識アプリを使って会話をすることにしました。 音声認識アプリには、音声を文字に変換する機能と入力

          #77 音声認識アプリを使った会話

          #76 理事長のコラム─手話ドラマを観て─

          1.手話を始めるきっかけ NPO法人にいまーる 理事長の臼井です。 先月末に、手話通訳士試験の結果が発表されました。 合格された方々おめでとうございます。 残念な結果になった方々、日々の現場での実践を糧にステップアップしていけることを願っています。 ところで手話通訳士の年齢も公表されていますが、50代以上が半数を占めていました。 若手スタッフ(Z世代)からは驚愕の声がありましたが、仕事上、手話通訳者との付き合いが多い私にとっては「まあ、そうだろうな」という予想通りの結果で

          #76 理事長のコラム─手話ドラマを観て─

          #75 「聴覚障がい者のためのからだワークショップ」参加レポート

          2023年10月7日(土)、りゅーとぴあにて「聴覚障がい者のためのからだワークショップ」が開催されました。 その名の通り、聴覚障がい者とその関係者を対象としており、会場には手話通訳と要約筆記が手配されていました。昨年度から始まったこのワークショップは、今回で2回目の開催です。(別日に、視覚障がい者を対象とする回も開かれており、こちらは5回目の開催だそうです。) 当日は、Noismのダンサーの方々約10名、参加者10名弱、合わせて約20名で活動をしました。からだの感覚を起こ

          #75 「聴覚障がい者のためのからだワークショップ」参加レポート

          #74 新年の挨拶

          新年になりました。今年もよろしくお願いいたします。 お正月早々、令和6年能登半島地震や羽田空港の事故など衝撃的なことが続いていますが、現時点で利用者様もスタッフたちも無事でございます。この度は、ご心配の連絡をいただき誠にありがとうございました。 ろう難聴者の支援を中心に行う当法人として、近隣の石川県が甚大な被害を受けているにもかかわらず、情報を周知することでしか力になれないことに心を痛めています。これ以上、被害が大きくならないことを願っています。 石川県聴覚障害者情報セン

          #73 令和5年を振り返って

          こんにちは,NPO法人にいまーるの吉井です. 今年の更新は今回が最後になります.今年も一年間,にいまーるへの温かいご支援・ご協力いただき誠にありがとうございます. このnoteに関しましては,今年の1月に一度更新を休止しておりましたが,今年の5月から再開し,月2回の定期更新を今日まで続けてまいりました. 多くの方々に支えられ,今年も一年走り切ることができました. 年末のこの機会に,心より感謝申し上げます. ということで,今年投稿した記事を振り返り,年末のご挨拶とさせてい

          #73 令和5年を振り返って

          #72 4つの言語が飛び交う結婚式に参加して気付いたこと(後編)

          ー複数の言語を使って交流する中で、苦労したことや気づきなどはありましたか。 日本語・韓国語・日本手話・韓国手話の4つを使い分けることに苦労しました。普段は、日本語と日本手話の2つを使っています。今回参加した結婚式では、そこにプラスして韓国語と韓国手話が入ったため、混乱する場面がありました。 私とシヒョンは10年の付き合いなので、韓国語+日本手話、日本語+韓国手話というあべこべの組み合わせも使いながら、4つの言語を駆使して話すことに慣れています。 しかし、今回初めてお会いし

          #72 4つの言語が飛び交う結婚式に参加して気付いたこと(後編)