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本物とか偽物とかの線引き

「万引き家族」を今さら見た

当時のパートナーからは「気持ちが落ちそうだから嫌だ」と言われて見れず、ずっとHDDに残ったままだった

こういうちょっとダークなテーマはすごく好きで、予想を上回る描写も多々あった
ストーリーで魅せられるものと、役者のある種力業とも呼べる演技で魅せられるものと、どちらもふんだんで、それはそれは良い時間だった

安藤サクラは100円の恋以来で見たけど、ゾっとするほど上手いよね
前のパートナーとは家庭が作れず、偽りの家族を本物と信じたくて
本物の家庭が杜撰であることに苛立ちと切なさを覚えてしまい、でもやっぱり偽物をホンモノにしちゃいけないんだと分かり…みたいなね

あの男の子は、結局最後まで「父さん、母さん」と呼ばなかった
てっきり呼ぶかと思ってたけど、ありきたりなエンドに向かわなかった監督の心意気に全俺が拍手喝采よ
彼は善悪の正しさと戦い続けていて
悪が誰のための善か、この善は本当は誰かのための善なのか、みたいなことを他者と触れ合う中で考え続けていた
だから妹に万引きをさせなかったし、これ以上父親に万引きをさせたくなかったとも見て取れた
育ての親を最期まで親として呼ばないことは一見悪だが、呼んだらまた一層大人2人は偽物になるわけで、偽りの家族を悪たらしめないために決別したのではないか

ゆりと亜紀は、愛情を真偽をどこに置くかで彷徨った、実は対照的なキャラクターだったように思う
ゆりは信じたかったものが偽りで、偽りだったものに本物を見出した。真贋や真価を問い続けていた
一方の亜紀は偽りだと思っていた両親が実は本物かもしれなくて、最愛だと思っていた祖母が実は偽りかもしれないという状況に落ち入った。最期のシーンは表現されたいことが読み取れなかったが、なんだろう。「本物なんて、わざわざ探さなくても良いんじゃね」って亜紀が言われている気がした

元は、親の死亡を黙って不正受給してた実話から引っ張った作品なんだってね
素晴らしかったよ、2年前に見たかったけど、多分当時は理解できなかったから、今で良かったんだろう



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