主人格さんの彼氏に余計なこと言って恋人関係ではなくした僕と師匠の問答

僕は、モノアモリーです。ですから主人格さんに彼氏がいるというのがどうしても変な感覚がしてしまって、僕が個人的には彼氏とは友達でいたいという気持ちが拭えずにいました。でも、そんなことを言ってしまったら主人格さんと彼氏がどうなってしまうかがわからず、ただただ溜め込んでいました。そのことを師匠に相談したところ、「虹さんもまとめて主人格さんと同じ人間なんだから、一意見として彼氏に友達でいたいと言ってしまっていいと思います。その上で色々ふたりで決めていくことだと思うので」とアドバイスされ、僕は勇気を出して彼氏に「僕はあなたと友達でいたいと思います。恋人ではなく」と言いました。結果、彼氏からも「ずっと言おうと思っていたけど俺も君とは友達でいたいと思っていた」と言われて、僕はうっかり主人格さんの人間関係を崩してしまったのです。

そのことで落ち込んでいた僕に師匠がかけてくれた言葉が以下になります。


A向こうから「友達がいい」って言われたんだから虹さんに非はないと思います。むしろ今回まだ問題が軽いうちにそのことがわかったことは結果として主人格さんのためにも虹さんのためにもなったと思います。これが半年後とかになったら傷はもっと深かったです。今この段階でその言葉を引き出せたのは、傷を最小限にする手だったと思いますよ。

今回のことで学んだのは、「問題が軽いうちに素直に相手に話をすることの大切さ」です。それから、「愛し方」を学んでいけているところ。ここは本当にすごいです。

素直に言うとラクなんです、それを自分に許すこと。そのことを「なんてことしたんだ」て自分を責めると、他人にも「素直に話すこと」を咎めることになります。無意識に人に素直に話すなと咎める。するとそれをおかしいと思わない人ばかり周りに残るので自分を偽る人ばかり周りにいて、なので、さらにみんな自分を偽るんだからそれが当たり前、になります。

あと、別の要素で、虹さんには「人を見捨てることが怖い」という傷があります。それはつまり、「人を見捨てることが出来ない」ということになります。

例えば、合わなさそうだなと感じる人がいて、でも、無下にするのも見捨てるみたいだから1回くらい話聞こう、てな感じになる。で、その一回会った時に嫌な目にあったりするわけで、「なんで私はこんな嫌な人と遭遇するんだろう」になります。私はそれに気づいたので、ちょっとでも嫌だなと思ったらすぐ行くのをやめます。だから嫌な目に会いません。あまり。もう、分かってるもん。どうなるか。そんな感じです。こだわらずにサラッと生きるようになると、深追いしないので、あとをひかないんです。

今回の彼の件、あっさり距離が空いたのが気になる。それを悪いことしたと思うてことは、裏を返すと「もっとあのままい続けた方が良かったんじゃないか」って感じてるてことでしょ。で、いままでの虹さんなら、そのように、恋は冷めても付き合い続けていたわけです。で、もっとあとになって、「やっぱり耐えられない!」てとこまで引っ張って、相手がなんか失敗したりというきっかけがあった時にブチって切れて「お前なんか嫌いじゃ!!!」て一悶着てなパターンでしょ。どんだけドラマチックが好きやねん。人生そんな感じで、あっさりしたもんなんですよ。じつは。

モラハラ環境にいると、必要以上にドラマチックでバイオレンスな人生に慣れきって、あっさりした人生を「物足りない」て感じるみたいね。「え?そんな簡単に別れていいの?なんか冷たくない??」みたいな。


最終的な話をしましょう。僕は昨晩急な別れ話になったことに自責の念を覚えていました。意図せずとも自分の発言がふたりを別れさせてしまったと。それで、主人格さんに代わって今日がどうなるのか戦々恐々と見守っていたら、主人格さんはショックを受けたものの「それじゃあ仕方ないよね。お互い友達っていうのがちょうどいい距離感だと思うよ」とさらっと流し、彼氏とは今楽しく友達関係になっています。また、僕に対しては「虹はむしろ早めにそのことを教えてくれたから、こっちも傷が浅くて助かった」と感謝さえされています。

僕は、僕としての意見を言うことが大切なことを今回の件で学びました。もちろん、どこまでもそれは「僕」の意見までに留めておかないといけません。他はどう思っているかは知らないですけど、「僕個人」はどう思うか、僕らは声を上げてもいいんです。

たまたま今回が丸く収まったからと言って綺麗ごとを言う気はありません。でも、障害があることをわかった上で寄り添ってくれる人なら、決して僕らの声を無下にはしません。

僕らは主人格さんにとっては、内部にいる理解者かつ部外者です。なので人間関係の問題点を早い段階で見つけ出し、発言する力を持っています。

この力をどう使うかは皆さん次第です。悪用だってできるでしょう。

ですがどうか、全てを含んだ自分自身が幸せに過ごせるように使ってくれるように祈っています。

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