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日本人の陥りやすい思考①

今日本政府で増税議論が出ており(いつもそんな話ばかりか…)、何故税府は日本国民をこんなに苦しめるんだろう?と思った時、ふと以下のようなことが思い浮かびました。

いわゆる日本の一般家庭において、主に男性(の収入)が家族の生活を支えるというのが一般的な考えだと思います。もちろん女性(の収入)が家族を支えている家庭もあるでしょう。あるいはどちらか一方の収入で足りないようであれば共働きというカタチ。今は少なくなった同居のおじいちゃんおばあちゃんの年金が助けとなっているカタチも。
生きていくためには収入を得る、その為に働く。最近では投資なんてことも頻繁に言われるようになってきましたが、それでも一般家庭での主流は自らが働いてというカタチ。そして一生懸命(かどうかはわかりませんが)働く。残業があればそれに応じる。それは家族(収入)の為でもあるし、会社であれば会社の為でもある。少なくとも一定の世代では会社に迷惑が掛からないように、または同僚に迷惑が掛からないようにという思いもあるでしょう。そんな意味からも仕事を優先してしまう。子供がいたとして、そのメインで家族を支える父母(特に父)は果たして子供の入学式や卒業式、運動会等の様々なイベント、あるいは家族が病気にかかった時に会社を休むということがどれだけあるだろうか?有給があるものの、まだそれを取得しづらい会社もあるだろうし、場合によっては仕事のスケジュール等でどうしても休みが取れない、また家族のそのようなイベント等の事情や、大したことのない病気等の場合は、仕事を優先させる慣習も根強くあるでしょう。家族との時間を奪われたり残念な思いや悲しい思いをさせられ、場合によっては不幸を招いたり、もちろん自分の為ということもあるけれど、家族の為に働いているのに、そういったところは結果軽視される「状態」になってしまって、仕事を優先させることがどこか正しいという思考が慣習となって根強く残っているような気がします。「家族の為<仕事」になってしまって「仕事優先(正しさ)=家族の為」と思考している現実。本人の中では決してそんな風に思っていないにしても、実際にやっていることはそういう構図になってしまっているというジレンマが存在している。やがて「家族の為」が消え、ある種の「正しさ」だけに囚われていく…気付いた時には経年しており、生きてこれたという事実は残っていたにせよ、本当に大事な時間を味わうどころか逃して(失って)しまっていたりする。

これを政府に置き換えることができるのかもしれないと思いました。

政府としては国民の為に国政を行っている(はず)。きっと多くは国民の為を思って働いてくれている(はず)。そして税金で国を回すことが健全で、その為に足りないのであれば増税し、結果国民を苦しめてしまうのは仕方のないことで、我慢してもらうしかないのだと…それがすべき仕事でそれが正しいことだと思い込み、慣習となって根深く残っていってしまう。国(国民)の為がいつしか政府が思い描く(?)「正しさ」が優先されていく。でもその結果はどうなのだろうか?過去の積み重ねてきた結果が「今」と言うこともできる。これでいいのだろうか?いいはずがない。

政府にはその「正しさ」はホントに正しいことなのだろうかと考えて欲しい。その正しさは本当に国民の為なのだろうか?と。今という過去からの積み重ねをまるで分析しないでその「正しさ」を貫こうとする理由がどこに存在すのかということ。家族ならば世帯ごとの問題だが、国政となると全世帯という重責は確かにあると思う。しかしそれが政治家であり公務員というもので、それは今も昔も変わらないこと。
以前にも「慣習」というものに触れたことがあるが、慣習から逃れるというのは、かなり難しいことのように思う。封建的社会がそこに存在していればなおのこと。だから仕方ないのでは済まされない。これからも時代は続いていくのだから。

一般家庭と同じように、実は政府も同じような思考に陥っているのではないかと思いました。それはもしかしたら同じ日本人なのだから当たり前なのかもしれません。それともそういう思考は政府がそうだから一般家庭もそうなのか、一般家庭(一般国民)がそうだから政府もそうなのか…であるにしろ、政府が本当にあるべき姿を示し、いい方向へ先導すべきことには違いないはずです。日本という国毛ある以上、そして国際社会の一員であることからは逃れられないポジションもある為、いわゆる「しがらみ」というのは存在していることでしょう。そこには戦争などの歴史的背景も大きく絡んでいるに違いない。

大切な精神性をないがしろにしたまま、周りに気を遣うことが優先されるのではなく、その2つをまとえないのだろうか?その2つをまとうには、ある種の賢さと勇気と強さも必要になってくるのだろうと思う。そのどれもが今の日本社会にはないのかもしれないと思いました。

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